2つ海が見える丘から大島紬村に立ち寄り

その後はブーンっと北上して到着

 

『鹿児島県奄美パーク』

 

公園です

 

鹿児島県奄美パークの中には

奄美の自然・歴史・文化を学べる『奄美の郷』と

奄美の自然を描いた日本画家のコレクションを展示する

『田中一村記念美術館』があります

 

『奄美の郷』『田中一村記念美術館』の

どちらにも入場できる共通観覧券 630円/人

 

『奄美の郷』は無料エリアもありました

 

奄美諸島の各島の特徴を

紹介しているアイランドインフォメーション

 

大島紬の代表的な柄

 

有料エリアは総合展示ホールになっていて
海の道、シマの道、森の道と
テーマごとにパネルやジオラマで紹介しています

 

 

かわいい紙面

 

油井豊年踊りは、綱引きや相撲などの十五夜行事、

収穫儀礼、余興、八月踊などの演目を複合したもので

演目『稲刈り』においては、米作りの経験がないと

細かな動きに実感が伴わないということで

豊年踊りで所作が一番難しい演目らしい…

 

与論十五夜踊りは、国の重要無形民俗文化財に

指定されています

 

どちらも見てみたい!

 

1956年の大島紬織りの風景

大島紬村で勉強(!)していたから

ついつい目に留まります

 

シマの暮らし

 

人形がめちゃめちゃリアルで

一瞬ビックリ!

 

メンコやってました!

 

あと、おぉ!と思ったのがコレ↓

糸だか網が絡まないように…かは不明ですが

とにかく夜光貝が使われていて

なるほど、こんな風にも使えるんだ~と

新たな発見でした

 

シマ唄奏者になろう!のコーナー

のぞき窓から覗いてみると

中央の人の顔部分に自分の顔がはめ込まれ

シマ唄奏者の一員になれまーす

(写真だと黒い顔の人 笑)

 

シマの暮らしの様子を説明した紙芝居的な…

 

 

有料エリアの『奄美の郷』はここまで…

情報量が多く勉強にもなるし

子供たちも楽しめる仕掛けもあって

なかなかの人気スポットでした!

 

 

次はお隣の『田中一村記念美術館』へ…

 

幼少期から南画(中国の南宗画に由来する絵画)を

描いたという早熟の天才画家、田中一村

 

奄美大島の自然に魅せられ、50代で奄美に移住

それから亜熱帯の花鳥や風土を題材にした日本画を

生涯描き続けたものの、生前それらの作品を

発表する機会もなく、無名のまま没した孤高の画家…

南を目指したことから「日本のゴーギャン」とも

言われています

 

お恥ずかしながら、今回の奄美旅で

初めて知った画家さんなのですが、

色使いとダイナミックな作風が素敵で

色々な作品を見てみたくなり、やってきました

 

『奄美の郷』との共通券で入館できます

 

 

展示室は奄美大島独特の高倉と呼ばれる

建築方法を模して造られたもの

高倉毎に展示室が分かれていて

南画家として脚光を浴びた幼年期~青年期の東京時代

自分の絵を模索した苦悩の青年期~壮年期の千葉時代、

新しい絵の境地を開いた壮年期~晩年の奄美時代と

一村の人生を辿っていく構成です

 

おいっ!

 

気を取り直して…

 

展示室は撮影NGですが、この作品は撮影OK

 

川畑祐徳 作『田中一村像』 

 

川畑祐徳さんは、奄美市立金久中学校の

美術教師であり、彫刻家でもあるお方

世界的コンペでは、日本人で初めて

3位に入賞されたという、すごい方の作品です

 

質素な暮らしぶりを伺わせつつ

一村の絵に対する探究心を感じる作品でした

 

大島紬柄のパネル

実は、一村は奄美大島に移住してからは

大島紬の染色工として働き、

蓄えができたら絵に専念する、

という暮らしを続けていたとのこと

 
個展を開くための費用を捻出しようとしたものの
残念ながら実現できず、奄美時代の作品は

世に発表することなく

1977年69歳の生涯を閉じました
 
一村が最期に過ごした家は
『田中一村終焉の家』として
名瀬に移築保存されていて見学可能です

 

 

特に奄美時代の絵、すごくよかったです

細かくて繊細なのに力強く、

ダイナミックな構図と色合いは

迫力があって、南国の雰囲気たっぷり♪

 

唯一無二の作品をたくさん見ることができました

 

 

美術館の周辺は「一村の社」と呼ばれ

散策できるようになっていました

 

この後は、ランチへ…