以前、某上場企業で営業をしていたことがあります。
メーカーで、いわゆる小売店もしくは代理店に販売する
営業でした。
営業のスタイルとしては
会社がつくった製品をとにかく売りに歩く(在庫消化)
週一回、チェーン店とはバイヤーと商談がある。
月のノルマは、前年の110%
上司に勝手に決められてしまう。
日々の成果は、各営業マンのグラフで示される。
月初は、締め日がまだ遠いということで、自分のペースで
仕事が出来る。
締め日が近づくと、
「あと、締め日まで、○日しかないが、達成までの販売予定を
黒板に書け!」
と、みんなのいる前で、呼ばれるのだ。
販売予定がない時でも、書かなくてはならなかった。
そして、締め日当日、私達営業は、上司からの
帰れコールがないと、オフィスには戻ってくることは
出来ない。
そして、最終日にどれだけ販売したかを報告しなければ
ならない。
その会社では、本当に地獄のノルマがあった。
私の会社ではなかったが、
その業界で、他社の営業マンが、店のオーナーに
お金を渡し、締め日にまとめて注文をあげてもらったり、
することがあったそうだ。
私は結局その会社を辞めることにしたのだが、
物を売るという喜びは一度も感じたことはなかった。
会社の利益の為なんてもちろん考えたこともなかった。
ただ、その日が無事で、一週間無事で、ひと月が無事である
ことがとても重要だった。
上場企業って、こんな営業をしているのか?
日本の会社って、こんなものなのか?
と、少し悲しい思いをした。
今はどうなっているかは分からないが、
私が思うに、営業とは単に物を売り歩くだけの仕事ではない。
ノルマがあろうと、なかろうと、自分の力を精一杯発揮し、
情熱をもって、仕事をすることが大事だと思う。
もちろん、結果も重要です。
おそらく、昔の会社は、
営業マンはサボるものだ!
と思われる傾向にあったに違いない。
サボり防止には、きついノルマを課すべきだ!
と、勝手に思い込んでいたのだろう。
だったら、人を選べばいい。
優秀な人材を採ればいい。
利益に貢献できる人材を育成すればいい。
という、考えは全くなかったのだろう。
仲間同士信頼でき、同じように夢をもって
仕事をする、そんな環境を私は目指したい。