
ずいぶん前の事ですが、こんな問い合わせがありました。

幸い自分が彫ったものではなかったのですが、
「彫師はtattoo消すことはできないのですよ。。。」
対処法をお話しして、電話を切りました。
tattooを一生背負っていくのは大変なことです。
tattooを刻みに多くの方がスタジオにいらっしゃいますが、
その裏ではtattooが新たな船出の足かせになっている方が
いらっしゃるのも事実のようです。
彫師という立場から言えば、とても残念なことですが、
消すのには美容外科や美容整形の病院に行くしかありません。。。
レーザー照射での除去、皮膚移植といった方法になります。
病院のホームページのほうが専門的ですので、詳しくは述べませんが、
料金はtattoo施術の10倍は覚悟していただかなければなりません。
相場は1cm四方10,000円....(T▽T;)
保険は基本的には利きませんしね

じゃあ綺麗な皮膚に戻るかと言うと、そうでもない。
医師の腕や機器にもよるのでしょうが、
いわゆる根性焼きの跡のようになったり、まだらになったり。。。
皮膚移植の場合、重度のやけどのような感じになります。
おしりや太ももからすることが多いので、その部位のダメージもあります。
tattooスタジオでできることと言えば、カバーアップ。
元のtattooの柄を活かしながらデザインを変えたり、
上からまったく違うものを彫ったり...という具合です。
※カバーアップの話は、またあらためてします。

彫師がこんな事言うのもなんですが、
さらにストローカーのお客さんでは勢いで彫る方いませんが、
刺青は一時の感情の高ぶりで彫るものではありません。
永遠に変わらないもっと大切な気持ちとしての、
表現のひとつであってほしいのですね。
そのために自分たちは存在しています。
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