5月18日の探鳥@大阪 | とりのひとのブログ

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兵庫県在住。
主に週末にバードウォッチングに行くので、その報告や雑談を投稿していきます。YOUTUBEチャンネル「とりのひと」もよろしくお願い致します。

今週末は雨の予報だったのですが、今日は晴れ間もある暑い日でした。


もう何年もタマシギを見ていないので、今日は大阪の毎年タマシギが来るところに行ってみました。現地に着くとたくさんの人が集まっていて、すでにタマシギを観察されていました。そのお陰ですぐに見つけることが出来ました。




手前の色が鮮やかな方がメスで、奥がオスです。タマシギはメスの方が派手な羽を持ち、オスに求愛します。縄張りもメスが持ち、複数のオスと交尾します。そしてメスは卵を産むと育児には関わらず、オスが卵を抱き、ヒナを育てます。メスは産卵後は別のオスを探して再び繁殖行動を行います。


このように1羽のメスが複数のオスに卵を預けるため、短期間に複数回の繁殖が可能で、大変生産的な繁殖形態です。


これだけ効率良く繁殖していれば、もっと数が多くなってもいいものですが、残念ながら繁殖の失敗も多いようです。タマシギが巣を作るのは湿地や休耕田、水田などで、水際の開けた地面です。そのため田植え・草刈り・耕起などの農作業で巣が壊されたり、卵が踏まれたりすることがあるそうです。また、開けた場所で子育てしていると捕食リスクもあり、雛が狙われることも多いようです。




今日もタマシギを観察するすぐ横で、トラクターが田んぼを耕起していて、この場所も明日には人の手が入りそうです。今日観察出来たタマシギは2ペアだったのですが、ここでは繁殖出来ないのではないかと言われています。


上手く繁殖して、来年も元気な姿を見たいですね。