バードウォッチングをしていると必ず直面する「どこに行けばいいの?」問題。どうせ行くなら鳥に会いやすい探鳥地が良いですよね。
皆さんはどのように情報収集されていますでしょうか?ブログやエックスX、インスタグラムもありますね。最新の情報を得るにはこれらのネット上の情報がいちばんです。
今回敢えてお伝えしたいのは、書籍にも優秀なものがあるということです。本の出版は時間がかかるものなので、どうしても最新情報にはなりません。しかし、多くの人が関わって精査されている内容だからこそ、役に立つ情報も多いです。
私が鳥の情報や探鳥地を探す際に役に立っている本を3冊紹介させていただきます。その内2冊は関西限定のものなので、類似のものをほかの地域でも探せれば良いですね。
「日本の渡り鳥観察ガイド」
2019年に出版されたこちらは、日本の渡り鳥を観察する際に役立つ情報がたくさん詰まった本です。渡り鳥の概要から始まり、渡りルートの解説、渡り鳥探しのポイント、人気の渡り鳥との出会い方ガイド、そして最後におすすめ観察スポットが載っています。
個人的にいちばん見るのはおすすめ観察スポットのページで、一部情報が古いものもありますが、十分に参考になるものが多く、遠征の際に役に立ちます。この本を頼りに訪問した有明干拓のハス田や沖縄の金武町ではたくさんのシギ・チドリ類に会うことが出来ました。旬の時期も書いてあるので予定を立てるのに便利です。
「湖北の野鳥図鑑」
この本は何と言っても、それぞれの鳥がどのエリアでよく見られるかといった情報や、珍鳥が過去に出た時期も載っていて、ここに行けばアレに出会えるかも…?という夢が広がります。実際にこの本を頼りに訪れた西池などは、カモやガンがたくさん見られて冬の探鳥にとてもいい場所でした。1冊あるだけで探鳥地が広がるとても良い本です。湖北野鳥センターで2000円で購入できます。
「大阪府鳥類目録2016」

野鳥の会大阪支部が作成した、大阪府で観察された野鳥の地域と時期が分かる本です。大阪の探鳥地を訪れる際にあらかじめ見ておくと、その時期に出そうな鳥がわかるので便利です。
こちらは大阪支部に在庫があれば購入することができます。過去にも1987年、2002年に発行されているらしいので、今後の最新版の登場も期待できますね。
探鳥地探しに置いては、ネットで買える本より地域限定で購入出来る本が役に立つことが多いので、ほかの地域でもそういう本を見つけたら是非チェックしてみることをおすすめします。