ど根性ガエルがやってくる

 

森のストリップ劇場に、ど根性ガエルに登場する面々がやってきた。主人公のひろし、ガールフレンドの京子ちゃん、後輩の五郎ちゃん、番長のゴリライモたち。そして彼らの指導教師として、美人教師のヨシコ先生、ヨシコ先生に恋する南先生、ベテランの町田先生。憧れのヨシコ先生が行くというので寿司職人の梅さんまでついてきた。

 

開演して、すぐに、看板娘の若いうさぎちゃんとバンビちゃんがチームで登場。

あまりの可愛さにみんなうっとり♡

梅さんも南先生もついついその可愛さに涎垂して見とれていました。その二人の様子を見たヨシコ先生がなぜか不機嫌になりました。梅さんも南先生もハッと我に返って、慌ててヨシコ先生のご機嫌をうかがい出しました。「ヨシコ先生のかわいさにかなうものなんておりませんよー。はい」

 ひろしはトレードマークのサングラスを頭にかけ、まるで目を四つにしてストリップを眺めていました。赤いマスクのような物と学ラン・学生帽をかぶった五郎ちゃんは「あっしは興奮したでやんす」と言って、学生鞄を引きずって場内を走り回り始めました。学生帽と白地に赤く「ゴ」と書かれたシャツ、学生服に下駄履きという、バンカラないでたちのゴリライモは、興奮のあまり学生帽が爆発していました。

 

ひろしのシャツに張り付いている平面カエルのピョン吉は横に座っているカメさんに興味津々。カメさんの頭がむくむく大きくなるのを見て「根性、根性、ど根性!」と叫びました。

その声に呼応するごとく、ひろしと五郎ちゃんとゴリライモはパンツを脱いで、どちらが大きくなるか競争を始めました。カメさんに負けないと必死です。

ひろしが負けそうになると、ピョン吉はシャツからパンツに移動して、ひろしのものを咥えて、ぐいーっと引っ張りました。いてててー!とひろしが悲鳴を上げる。おもわず萎えちゃう。それを見ていた京子ちゃんもキャーッと悲鳴をあげました。

そのうえ、うさぎちゃん達がカエルポーズをやったもんだから、ピョン吉の声につられて、場内みんなが「根性、根性、ど根性!」の大合唱。

場内はてんやわんやです。

 

 ベテランの町田先生が叫びました。

「こらぁ~場内でオナニーするのは厳禁だー。それがストリップの常識だー。そんなこともわからんのかぁ~!」

町田先生はひろし達が起こす騒動に、いつものように「教師生活25年、こんな経験したことがない」と嘆きました。

                                    おしまい

平成30年2月