今回は、東洋の踊り子・榎本らんさんについて、H30年1月結の大阪東洋ショー公演の周年模様を、周年作「キミにカエル。」を題材に語ります。

 

 

 H30年1月結の大阪東洋ショー劇場に顔を出す。

 今週の香盤は次の通り。①榎本らん(東洋)、②友坂麗(ロック)、③青山ゆい(東洋)、④豊田愛菜(ロック)、⑤あすかみみ(ロック) 〔敬称略〕。豊田愛菜さんが東洋初乗り。

 

 今年H30年は新年早々RCづいている。年末年始の東洋、1結の東洋(周年週)、そして2頭のミカドと続いている。

 11周年作が「カエル」とは驚いた。

 最初は、おたまじゃくしをイメージした衣装で白い簾の間から登場。頭に、白地に黒の目玉を付ける。衣装は黒と茶の斑模様でふわふわしている。スカートは前上がり後ろ下がり。黒と銀の輪を足首に巻き、裸足で踊る。

 一旦暗転。

 カエルや虫の声が聞こえる。

 緑のハスの葉を持ったカエル姿で登場。

 上下セパレートの緑色をベースにしたカラフルな衣装。頭に緑の耳を付ける。緑のブラと緑のスカートの中に、赤い蝶ネクタイ、赤い腰リボン二つ、赤のエプロン、銀の脚絆。

 音楽が変わり、ナイトドレスに着替える。

 盆の上に大きなカエルのベッドを置き、その上でベッドショーを演じる。

 東洋でのカエルのベッドは見応えがあったが、大きすぎて次のミカド劇場には運べなかったらしい。ミカドではそれが無性に残念だった。(笑)

 

 12年目を迎え、初心にカエルのか、はたまた、おたまじゃくしからカエルにがらりと変貌するのか、RCの本心は分からない。

 年末に12年ぶりにRCのデビュー作を拝見して懐かしさが込み上げた。小鹿のようにあんよをぷるぷるさせていた(笑)。12年経っても容姿はデビュー当時と全く変わらず若々しい。でも中身はきっと変わっているだろうな(笑)。ステージはいつも斬新で我々ファンを喜ばせてくれる。これからのRCにも大いに期待しているよん♪

 

 

平成30年1月                           大阪東洋ショーにて

 

 

 

 

童話『ど根性カエルがやってきた ―うさかめver―』 

              ~榎本らんさん(東洋所属) の11周年作「キミにカエル」を記念して~

 

 

森のストリップ劇場に、ど根性カエルに登場する面々がやってきた。主人公のひろし、ガールフレンドの京子ちゃん、後輩の五郎ちゃん、番長のゴリライモたち。そして彼らの指導教師として、美人教師のヨシコ先生、ヨシコ先生に恋する南先生、ベテランの町田先生。憧れのヨシコ先生が行くというので寿司職人の梅さんまでついてきた。

 

開演して、すぐに、看板娘の若いうさぎちゃんとバンビちゃんがチームで登場。

あまりの可愛さにみんなうっとり♡

梅さんも南先生もついついその可愛さに涎垂して見とれていました。その二人の様子を見たヨシコ先生がなぜか不機嫌になりました。梅さんも南先生もハッと我に返って、慌ててヨシコ先生のご機嫌をうかがい出しました。「ヨシコ先生のかわいさにかなうものなんておりませんよー。はい」

 ひろしはトレードマークのサングラスを頭にかけ、まるで目を四つにしてストリップを眺めていました。赤いマスクのような物と学ラン・学生帽をかぶった五郎ちゃんは「あっしは興奮したでやんす」と言って、学生鞄を引きずって場内を走り回り始めました。学生帽と白地に赤く「ゴ」と書かれたシャツ、学生服に下駄履きという、バンカラないでたちのゴリライモは、興奮のあまり学生帽が爆発していました。

 

ひろしのシャツに張り付いている平面カエルのピョン吉は横に座っているカメさんに興味津々。カメさんの頭がむくむく大きくなるのを見て「根性、根性、ど根性!」と叫びました。

その声に呼応するごとく、ひろしと五郎ちゃんとゴリライモはパンツを脱いで、どちらが大きくなるか競争を始めました。カメさんに負けないと必死です。

ひろしが負けそうになると、ピョン吉はシャツからパンツに移動して、ひろしのものを咥えて、ぐいーっと引っ張りました。いてててー!とひろしが悲鳴を上げる。それを見ていた京子ちゃんもキャーっと悲鳴をあげました。

そのうえ、うさぎちゃん達がカエルポーズをやったもんだから、ピョン吉の声につられて、場内みんなが「根性、根性、ど根性!」の大合唱。

場内はてんやわんやです。

 

 ベテランの町田先生が叫びました。

「こらぁ~場内でオナニーするのは厳禁だー。それがストリップの常識だー。そんなこともわからんのかぁ~!」

町田先生はひろし達が起こす騒動に、いつものように「教師生活25年、こんな経験したことがない」と嘆きました。

                                                 おしまい