美少女戦士セーラームーンがやってくる  ~セーラー服大会~

 

 

 月世界のうさぎから、森のストリップ劇場のうさぎちゃんのところに連絡が入った。前にも話したように、うさぎちゃんの祖先は月からやってきていた。そのため、うさぎちゃんのところには月世界のうさぎから中秋の名月に必ず‘うさぎ餅’が届いていた。

 その連絡とは、とても大切なものだった。次のような内容。

「森のストリップ劇場に、古くはひみつのアッコちゃんや魔法使いサリーちゃん、そして最近ではプリキュア戦士たちまで訪れたと噂で聞いたけど、女の子のアニメキャラで一番大切な人が来ていないわね。美少女戦士セーラームーンよ。」

「巷の噂では、今のストリップ業界を救うためにサワティ王子がプリキュア戦士を集めていると聞くけど、美少女戦士セーラームーン達のことを忘れていたら、月に代わっておしおきよ♪」とおどける。

「うさぎちゃん、よく聞いてね。セーラームーンこと月野うさぎは、あなたと深い関係があるのよ。月野うさぎの前世は、遠い昔月で栄えていた王国『シルバー・ミレニアム』の王女プリンセス・セレニティなの。月野うさぎは、今は普通の人間の格好で学校に通っているはず。少しおっちょこちょいだから、森のストリップ劇場の噂が耳に入っていないかもしれない。でも、必ずあなたに会いに来るはずよ。」

 

 その連絡があった直後、セーラームーンこと月野うさぎがやってきた。

 もちろん、セーラーマーキュリーこと水野亜美、セーラーマーズこと火野レイ、セーラージュピターこと木野まこと、セーラーヴィーナスこと愛野美奈子という、いつもの華やかな面々も一緒。その他にも、ちびうさ、ちびちび、更にはルナ(黒猫)とアルテミス(白猫)も同行。猫とはいうものの、ネコの星「マウ星」の出身だからしゃべれる。

 

 月野うさぎは、うさぎちゃんのことを見つけて抱きしめた。同じ月世界からやってきた同士でもあった。

 月野うさぎは、うさぎちゃんと二人っきりになって、大切なことを話した。

「私の身体の中には、幻の銀水晶が入っていたの。これは‘再生と浄化’の効力があり、邪悪なエナジーを取り除き、仲間を蘇らすことができるの。同じように、あなたの身体の中にも幻の銀水晶が入っているのよ。それには‘エロス’の効力があるの。だから、あなたはストリップでたくさんの人を幸せにできるのよ。」

「幻の銀水晶は涙によって出てくる。だから‘うさぎの涙’とも言われる。」

 うさぎちゃんはそれを聞いてハッと思った。以前、ルパン三世が‘うさぎの涙’という宝石を探していたのを思い出したのだ。

「うさぎちゃん、この‘うさぎの涙’の力は十分に気を付けて使わないいけないのよ。力を出し過ぎると死に至ることにもなりかねないからね。」

 うさぎちゃんはビクッとした。万一、エロスを出し過ぎると、カメさんがかけっこしすぎて死んじゃうことにもなりかねないと思ったのだ。

 

 月野うさぎは、もうひとつ大切なことを話し始めた。

「私は、前世で、月の者と地球の者とは通じてはならないという掟を犯し、プリンス・エンディミオンと恋に落ちてしまったのよ。そのため、長い戦いと沢山の犠牲を払うことになったわ。」 プリンス・エンディミオンとは、今日は来ていないが、タキシード仮面こと地場衛(ちば まもる)のこと。

 うさぎちゃんは、カメさんと恋に落ちたら問題があることを本能的に感じた。

「私の場合は、たくさんの仲間たちが助けてくれて平和と幸せを取り戻すことができたわ。うさぎちゃんも後悔しないように気を付けてね。」と月野うさぎは付け加えた。

「話したいことは以上。後は、みんなでストリップを楽しみましょう!」

 

 セーラームーンが来訪した記念に、森のストリップ劇場では「セーラー服大会」を催すことになった。

 美少女戦士たち五人がステージに立つ。やんやの歓声。

 それぞれがいろんな色彩かつ様式のセーラー服を着飾る。改めて、セーラー服って、なんて奥が深いんだろう。なんと言ってもセーラーカラーと呼ばれる独特な襟がステキ♪ 襟は基本三角形だが丸みかかった襟もある。あとはライン無しから1本線2本線3本線中には4本線。ラインの色も白からはじまり赤・緑・青・紺・黄色・紫もあったりする。ラインの細さもいろいろある。細いのは3ミリから始まり5ミリ7ミリ。あとはスカーフでスカーフの色もさまざま。スカーフの他にもタイやリボンをつけたりする。

 セーラー服ってスカートとの相性もいいよね。スカートの丈が短くても長くても魅力的。

さあっ!月野うさぎの決め台詞。「愛と正義のセーラー服美少女戦士セーラームーン! 月に代わっておしおきよっ!!」

すると、女子高生姿から美少女戦士に変身。その時の、ちらりと見える一瞬のヌードに、ストリップファンはみな悶絶。萌え萌え~♡ 泡をふいて失神している者もいる。

 森のストリップ劇場の踊り子たち面々もステージに上がり、同じくセーラー服姿になってご満悦。

 セーラ服は機能性が高く動きやすい。ダンスにも最適。しかも生地が薄いので暑くもない。すごく着やすいんですね。

 各踊り子たちの応援隊も大声援。劇場がこれだけ盛り上がったことはない。

セーラー服には、老若男女が永遠に憧れるエロスパワーが詰まっている。

うさぎちゃんの中にある‘うさぎの涙’がセーラー服と呼応して、エロスがオーラのように吹き出る。カメさんは恍惚とした表情のまま、頭をむくむく。うさぎちゃんは、月野うさぎからのアドバイスを思い出しエロスパワーを少しセーブする。(笑)

セーラー服のお陰で、ストリップにおける衣装の魅力が見直された企画になりました。

 

                                    おしまい