今回は、H24年GW、初めての広島遠征についてレポートします。かなり長いですがご勘弁下さい。
GWに広島第一劇場で、ロック特別興行があった。4月結は灘ジュンさん、矢崎茜さん、小野今日子さん、長谷川凛さん、小池まりえさん、翼裕香さんというベテラン中心。翌週の5月頭は真白希実さん、菜摘りんかさん、上田結舞さんの三人のユニット、板野舞さん、林里南さん、初芽里奈さんの新ユニットというここ二年内の新人さん中心の構成。新人好きの私としては後者に食指が伸びた。
毎年、年に一二度のペースで、広島やH23年2月に閉館になった福山でこうしたロック特別興行があるのは知っていたが、東京からわざわざ広島まで行こうとは考えなかった。しかし、今回のGW中に大阪まで遠征するつもりなので、大阪から広島へは近く更に足を伸ばす気になった。
私はGWに入り、4/28(土)~30(月)の三日間は大阪東洋にいた。4/29に関東の顔見知りの客が隣の席にいたので話したら、彼は4/30~5/1の二日間を広島に行って前半・後半の興行を観に行くと言っていた。耳たぶが凄く長くて、仏様のような顔をしたおじさんで、関東の劇場でよく見かける。彼も4/29終日東洋にいて、最後に「5/1に広島で会いましょうね」と言って別れた。
4/30の大阪東洋の楽日ラスト、PM22時半頃まで観劇し、そのまま大阪駅の高速バス乗り場に向かう。スト仲間で仲良しの藤田くんと一緒。榎本らんちゃん大ファンの彼は翌日からのTS公演へ、そして私はこれから広島へ、とそれぞれ好きな踊り子さんを追いかける。バスはたまたま同じ4番のりばで、彼は23時20分発で新宿に向かい、私は23時30分発で広島へ向かった。哀愁漂うおじさん二人の全く絵にならない光景である。(笑)
翌朝、6時前に広島駅新幹線口に到着。外気がヒヤッとして驚く。なんと東京や大阪よりも広島が寒いのは予想外だった。
今回の広島遠征は、インターネットやスト仲間からの情報をいろいろ聞いてはいたが、最後はなんとかなるさと安易に考えていた。駅から30分ほどのんびり歩いて劇場を探すこともできたが、面倒なのでタクシーに案内してもらう。道が入り組んでいて一人で探すのは大変そう。タクシーが正解だった。千円ほどかかる。
劇場に着くと、まだ早朝六時というのに、先客が一名いた。私がもと住んでいた北九州から来たというので親近感がわく。彼は前日から来ていて、いろんなことを話してくれた。前日の楽日公演は大盛況で三回公演だったこと。近くの宿泊先や観光名所。劇場の構造や見やすい席。朝の並び方まで、すごく参考になる話をたくさんしてくれた。仲良くなって、南部さんという名前まで教えてくれた。
一時間ほど喋った後で、お互い場所取りをしたまま劇場を離れた。彼が劇場近くのサウナ&カプセルのニュージャパンを案内してくれ、私はそこで今晩の宿泊予約をした。宿泊したら今からのサウナが無料ということで夜行バス明けの身体をさっぱりさせた。化粧室で、関東の劇場でよく見かける矢崎茜さんのファンとばったり会った。神戸から来ている方で、オークションで買ったという茜さんの衣装が入った大きなバックを持っていた。今回の茜さんの出し物で着てもらおうと神戸までわざわざ戻って前にオークションで求めた衣装を取りに行った話までしてくれた。ちなみに、化粧室で会ったために、彼がカツラをしているのを初めて知った。非常に自然になるんだなぁ~私もしたくなった(笑)。ともあれ、広島という見知らぬ街で偶然出会った、全く絵にならない親父二人のシーン第二場面。
さて、私は、北九州の南部さんから広島の観光地として原爆ドームと宮島の話を聞いたので、今日は原爆ドームに行くことにした。劇場から歩いて20分くらいというが、今回は広島の市電に初めて乗ることにした。銀山町駅か胡(エビス)町駅。広島は地盤が緩いせいか地下鉄がなく、そのせいで市電が発達。山手線並みに頻繁に走っているし市内150円均一と非常に便利。5分くらいで原爆ドーム前に到着。
原爆ドームから、平和公園を通って、平和祈念館に入る。どんどん厳粛な気分になってきて、最後は自然に涙が込み上げてきた。全ての人が実際にここ広島の原爆跡に立って死んでいった人々の鎮魂歌を聞くべき。ここに来ないと本当の平和の有難味は分からない。
ふと「ストリップって、平和のシンボルだよな」と改めて思った。平和の灯を見ながら、ストリップの灯もけっして消してはいけないと念じた。
帰りに平和公園の出口付近で、知っている顔にばったり会った。大阪東洋にいた仏様顔のおじさんだ。またまたストリップ・ファンのおじさん二人の、まったく絵にならない再会劇。平和そのものだなぁ。彼は爽やかな半袖姿。朝の冷気が嘘のように、日中になると半袖でもいいくらい暑くなった。
11時頃に劇場に行くと、名古屋から来た顔見知りの方がいてお互い驚いた。彼のお蔭でストリップ談義に華が咲く。
12時に開場。割引券で6000円の入場料金を支払う。二番目に入場し、トップの南部さんはステージの真正面の席に座り、私は彼に教えてもらった通り、彼の横に座った。広島第一劇場は福山と同じく体育館のように天井が高い。福山が横に長いのに対し、広島は縦に長い。奥に舞台があり、同じ大きさの回転盆が二つ並んでいる。ステージ側の盆は回らず、その横にも段差のある狭い踊り場があり合わせて花道になっている。花道を挟む形で左右に、そして盆の正面の通路を挟むように座席が並び、全部で68席ある。広くて立派な劇場だ。
正面の通路は向かって左寄りのため、一番目の南部さんの座席がまさにステージ真正面で一番良い。盆に近い分、足が伸ばせず窮屈なのが欠点。私が座った彼の右横も同じような条件。真正面の通路反対側席は盆から少し離れていて、その分足を伸ばしてゆっくり座れる。盆の左右の席は、盆には一番近い。私は一瞬こちらの席にしようかと思ったほど。ところが左右の照明は暗いので、踊り子さんが近くでオープンしてくれてもよく見えないんじゃないかな。それぞれの席に一長一短ありそうだが、私は南部さんのアドバイスに従った。そしてそれは正解だった。真正面は照明が良く、とても見やすかった。照明が少し赤過ぎるきらいがあり、できれば白っぽい照明の方が踊り子さんのヌードの美しさが映えるのにと思う。
盆の位置が高いのも特徴。客の目の高さに盆があり、見上げる形。昔の劇場はこのくらいの高さが普通だった。踊り子さんの秘部を下から覗き込むのが刺激的だったなぁと懐かしくなる。
13時から開演。
一回目と三回目は前半三人の新ユニット・チームショーで、後半三人はソロ。逆に二回目と四回目は前半三人がソロで、後半三人がユニット・チームショー。
新ユニットは今回が初めての編成。実際にうまくチームショーができるのかファンが心配していた。が、AKB48の曲で始まり、元気いっぱいに踊れていた。先輩格の林里南さんからは即席チームで内容が今ひとつですみませんと言われたが、私としてはこれだけかわいい子が集まっただけで十分に満足。今のストリップ業界最強のロリ系ユニットである。
トップの板野舞さんとは初対面。新人らしいキュートなかわいい子。来週はDX歌舞伎にのるので引き続き応援できてうれしい。
二番目の林里南さんとは正月の若松以来。三月中の京都東寺で会えるかもって、みんなで噂していたんですよぉ~と言われる。その週は、瀬能優さんや安田志穂さん達仲良くしてもらっているメンバーばかりだったので遠征するつもりだったが、その前の週から東寺はポラが500円から1000円に値上げしたという情報が入り、足が怯んでしまった。1000円ポラの壁を越えられず申し訳ない次第。
里南さんの今回のソロ・ステージは二個出しで、そのうちのひとつがセーラー・ムーン。初めて拝見して感激した。これまでの私の里南さんのイメージはデビュー時の白雪姫だったが、これからはセーラー・ムーンにするね。
三番目の初芽里奈さんとは1月中のDX歌舞伎以来。私がわざわざ広島まで来てくれたことを心の底から感激してくれている表情に私も感激☆ 先週の若松に応援に行けなくて申し訳なかったね。今回のソロ・ステージは以前拝見した制服もの。「同じ出し物でごめんね」と本人は言っていたが、この出し物はロリ好きには最高の内容で、もちろん私もこの出し物が好き♡
後半のユニットも最高だった。既に広島で三回ユニットを演っているようだ。構成もいいし、三人の息が合っているし、まさにいい女が揃ったロック最高の若手ユニット。1人1人きっちりソロ・ベッドをするのが私的には嬉しかった。三人一緒だとどこに目を向けていいか分からなくなるからね(笑)。
上田結舞さんとは昨年11月結のDX歌舞伎以来、半年ぶり。あのときが初パイパン大会だったが、少し生え始めていて、これはこれでエロチックだった♪ ソロ・ステージでは、演目「CA」でスチュワーデス姿。ミニスカがよく似合っていて、すごく評判がいい。
菜摘りんかさんとは昨年11月頭のDX東寺以来。ソロ・ステージはキティちゃんの出し物。りんかさんは汗かきなんだね。一番の熱演だったよ。いつものように、ポラ・コメントがまめに返ってきて、楽しいコミュニケーションをさせてもらった。りんかさんのことを書いたレポートを渡したら感激してくれて本当に嬉しかった。
真白希実さんとは今年3月結の東洋以来。今や若手のエース格で、人気絶頂の勢いを感じさせられる。貫禄十分の演技。少しクールな面を感じるが、人気は根強い。地元広島に双子のリボンさんがいて、彼らは熱狂的な真白ファン。私は以前から彼らと仲良くしているが未だに彼ら二人の見分けが付かない。当日も朝に一方から挨拶され、しばらくしてまた挨拶された。「さっき、久しぶりと挨拶したばかりなのにぃ~」と思ったら、双子のもう一人だった。ははは 一人はまさるで、もう一人はあきらと言っていたなぁ~ どちらか分からないが、一人から広島名物もみじまんじゅう(チーズ味、これ美味い!!)を頂き「是非とも、真白を応援してあげてほしい」と言われた。もちろん毎回ポラを買い応援してますよぉ~。
六人全てが最高にいいメンバーで大満足!
5/1(火)初日。メーデーではあるが仕事している人も多い。だから、土日にしては客は多くない。座席が六~七割方埋まっている感じ。客の半分は顔を知っている関東からの遠征組。私としては久しぶりに会う方も多かった。矢島愛美さんを追っかけている頃に彼女のリボンさんだった二人にも会い、Pさんは上田結舞さんのリボンで、貞さんは林里南さんのリボンをしていた。「おまえの息子はストリップ通いしていないのか?」なんて昔よく話したことを言われ驚きかつ懐かしかった。そして広島の双子のリボンさん。また、京都東寺で会って話をした片手の指が悪い方と再会し「遠征ですか?」と聞いたら、 実はここが地元で広島第一劇場の常連さんと分かって驚いた。場内に常連さんの伝言板があって彼の写真が貼ってあったのにビックリ。これじゃ、まるで出禁者の顔写真みたいだよ(笑)。
初日は四回公演。13時と開演時間が遅いので四回できるのかと思っていたら、12時過ぎまでやる!という。実際に終演したのは12時を回っていた。
ラーメンが食べたくなって従業員におすすめの店を聞いてみた。この界隈はラーメン店舗がすごく多く、ラーメン激戦区の模様。だから、選ぶのに困る。従業員さんに教えてもらった店「平和園」は劇場に近く、ラーメン店というより小料理屋っぽく、中に若いお兄ちゃんと若い女性アルバイトの二人。お兄ちゃんにおすすめのラーメンを尋ねたら醤油味の「あっさりラーメン」だと言うのでそれを注文。たしかにあっさりしていて美味しかった。また餃子がすごく小さくて美味しかった。満足の味だった。
予約していたサウナ&カプセルに帰って、ひと風呂浴びて寝たのが3時頃。
それでも、六時前に起きて劇場に場所取りに行く。誰もいない。受付の前にごみ袋と段ボールが置いてある。これだと、どこに場所取りをしたらいいか分からない。新聞紙なんか置いといてもゴミ収集で片付けられる可能性がある。困ったなぁと思っていたら、昨日の南部さんがすぐにやってきた。二人で立ち話していたら六時半頃にゴミ収集車がやってきてゴミ袋を持って行った。お蔭で、受付前にしっかり場所取りができた。
それから一旦カプセルホテルにバックを取りに戻り、7時頃に予定通り、日本三景のひとつ宮島に向かうことにした。市電で約一時間で終着駅の宮島前に到着。目の前にフェリーが待っていて、約10分で宮島へ。早朝八時というのに修学旅行の生徒たちで溢れていた。歩いて10分くらいで厳島神社に到着。重要文化財である有名な海の上の大鳥居は工事中で網に覆われていた。海の上に建つ社殿を見て回った。この一帯はユネスコの世界遺産ともなっている。鹿が放し飼いにされていて、近づいてきたので「危ないよ」とシカった。
NHK大河ドラマ平清盛の舞台にもなっているので、本来は平清盛記念館等のんびり散策したかったが時間がない! 急いで来た道を逆戻り。行き来の市電の中でこの原稿を書いている。ちなみに市電は片道280円。フェリーは往復300円。
カプセルホテルのチェックアウトの11時少し前に到着。親切な従業員さんが「宮島はどうでしたか。時間がぎりぎりになりましたね」と声をかけてもらう。
劇場の開場は12時なので、その間、近くの100円ショップでポラ袋購入。そして食事をとって劇場へ。10人近く並んでいた。
今回は、盆の真正面の席に座った。そして南部さんが私の隣へ。昨日と逆になった。私は毎回ポラを撮るが、南部さんはポラをほとんど撮らない。昨日はポラの度に南部さんに席を立ってもらったが、今日は出入りしやすかった。
やはり真正面の席はGOOD! オープンは凄く迫力があって最高に嬉しかった。三時間睡眠だったが、興奮し通しで、眠気を忘れて見入った。最高に楽しい時間が過ぎていった。
初日に預けたポラが二日目に返ってきた。板野舞さん、初芽里奈さん、上田結舞さん、菜摘りんかさんからの返却ポラに手紙が添付されていた。初日はバタバタするから、あっさりしたコメントが多かったが、こうやって丁寧に手紙まで頂けて感無量。特に、結舞さんからの手紙の中に私への優しい思いやりが書かれてあったのには泣けてきた。踊り子さんとこうしたやり取りができただけで、十分に広島まで足を伸ばした甲斐があった。
だんだん帰りたくなくなってきた。が、そういうわけにもいかない。隣の南部さんは翌日まで広島で観劇していくと言っていたが、私が帰りたくないなぁと言ったら笑っていた。私が毎回すべての踊り子さんのポラを買い、手紙でやり取りしているのを見て驚き感心していた。たしかに普通の人が見たら私の応援スタイルは凄いよね(笑)。
ポラは二回目まで毎回買い、三回目は回収だけにした。板野舞さんと上田結舞さんのポラだけは当日回収できなかった。二人とも翌週のDX歌舞伎に出演するから、そこでもらえればいいか・・・
当日の四回目ステージ、二番目の林里南さんのセーラームーンを見てから劇場を出た。時間的にこれがぎりぎり。
またいつか是非とも広島第一劇場に来たいものだ。こんなに立派な劇場を絶対に残してもらいたいと心から念じる。
深夜バスはPM23時15分、広島駅発。劇場にタクシーを呼ぶと、一方通行で無駄な時間と金がかかるので、コンビニのある通りでタクシーを拾った方がいいよと貞さんからアドバイスしてもらい助かった。
たくさんの素晴らしい思い出を積み込んで、私は高速バスに乗り込んだ。
平成24年5月 広島第一劇場にて