今回は、H30年2月結の大阪東洋ショー劇場における、南まゆさん(ロック所属)について、演目「まゆーあんとわねっと(略称:まゆとわ)」を題材にして語りたい。
今回の新作「まゆとわ」は、昨年六月の灘ジュンさんの浅草引退記念公演「愛あればこそ」で演じられたマリー・アントワネットに関連しているようだ。作品内容はリメイクではなく全く新しいものであるが、事前知識があった分、作りやすかったのだろう。それでもよくこれだけの作品を周年直前に仕上げてきたものだと感心させられた。
浅草公演「愛あればこそ」は最後の景では、激動のフランス革命を再現するのに和太鼓を用いていて、それはそれで下町・浅草っぽくもあり、その和太鼓の勢いが激動の時代をうまく表現している。本公演はまさしくベルバラの世界観で、最後にジュンさんが薔薇を投げる姿がめちゃくちゃかっこよかったという。
最初の景で、雨宮衣織さんが水色のエプロンで、泡風呂に入るマリー・アントワネットの世話役をする場面があるが、その泡風呂に入っていたのが南まゆさん(浅草公演後半では清本玲奈さんに代わる)。そのときの水垂れの音が新作に使われている。
ちなみに、南まゆさんと清本玲奈さんの二人が演じた場面を、合わせて「とわねっと」と呼んでいるらしい。だから、まゆさんが今回の新作を「まゆとわ」とポラコメしているのは「まゆのとわねっと」という意味なのが判った。
以上の事前情報を受けて、新作を観るとよく理解できる。新作では、フランス革命前の若かりしマリー・アントワネットの優雅な時代を表現している。
さて、新作の内容を私なりに紹介する。
最初は仮面舞踏会の場面。
白銀のアイマスクをして絢爛豪華な衣装に身を包み登場。金色のドレス、白い手袋、金髪に王冠を載せる。まさしく目が眩むほど美しく、贅沢であり煌びやか。
音楽は壮麗な行進曲。まゆさんから長ったらしい名前でゴメンねと言われながら曲名を教えてもらう。Pomp and Circumstance Marches, op 39: Martch No.1 in D major “Land of Hope and Glory”
一旦幕が閉まり、そして開く。
音楽がFrancois Parisiの楽しく心癒されるインスト曲「Ballad du Paris」に変わる。
次は茶会の場面。
豪華な白銀のネックレス。高貴な白い刺繍入りの上着に、緑のロングスカート、足元は金のハイヒール。スカートの腰部に彩とりどりのマカロンの模型が吊るされている。
舞台には、白いテーブルに沢山のマカロンを積み上げたマカロンタワーが飾られてある。マカロンはフランスを代表するお菓子。マカロン(仏: macaron)は、卵白と砂糖とアーモンドを使ってオーブンで焼きあげた菓子で、直径数センチの半円形をしている。
大きな四角い銀のお盆にたくさんのお菓子を乗せて、舞台から花道そして盆にやってくる。お菓子は全て模型と思い気や、その中から二個ほど取り出してお客に配る。盆前に座っていた私もバームクーヘンを頂いた。ありがたや~♪
一旦、暗転。
楽曲は、Cole Porterの「Let's do it」がかかる。
最後は、入浴シーン。
白い簾越しにピンクのバスガウンを纏ったまゆさんが現れる。ポチャンポチャンというお風呂の水が垂れる音。
盆に移動して、バスガウンを脱ぐ。白銀の首輪からたくさんの数珠が円状に垂れ下がる。ネックレスの美しさよりも、形のいいふくよかなバストが美しい。まゆさんの裸体には余計なアクセサリーなんかなにも要らないと思っちゃう♡
ベッド曲は、carla bruni の悩ましい曲「le ciel dans une chambre」。
立上りはシンディ・ローパー(Cyndi Lauper)のノリノリな曲「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」 (Girls Just Want to Have Fun) でノリノリで締める。
平成30年2月結 大阪東洋ショーにて