今回は、東洋の踊り子・渚あおいさんの6周年について、「二つの6周年作」という題名で語ります。
なんと、周年作が二つ披露。ひとつは天使もの「An Angel」、そして映画をモチーフにした「シザーハンズ」。
次に、演目「シザーハンス」。
映画『シザーハンズ』(原題: Edward Scissorhands)は、1990年のアメリカ映画。純真無垢な心を持つ人造人間と少女の交流を描いたファンタジー映画。
ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の『シザー・ハンス』は、手がハサミの男エドワードが出てきて、主人公の娘キムが恋に落ちる物語。
最初に、手がハサミの人造人間に扮して登場。黒いギザギザのワンピース姿。頭には背中まで垂れる長いグレイっぽいウイッグをかぶっている。膝上まである黒いロングブーツを履く。
ハサミ男と娘は恋に落ちる。白いワイシャツを抱きしめるシーンがある。手がハサミであるがゆえに、大好きな彼女を傷付けてしまうために抱きしめられない悲しみを演ずる。
ところが、二人の愛には障害が立ちふさがる。ハサミ男は赤い縄で宙吊りにされる。赤いライトを付け、照明効果を上げる。
しかし、ハサミでもって縄は切られる。
血に染まったワイシャツを持って、盆に移動する。ワイシャツを抱きしめながらベッドショーが始まる。
ハサミ男の哀歌を見事に演じている。拍手。
以上のステージ感想を贈ったところ、実はストーリーが全く違っていることにビックリ!
なんと、シザーハンズの男女逆転を演じているのだ。渚さんから「ハサミ娘が男性と恋に落ちるのです。少し話を変えて、好きになった人が傷付けられ、自分の代わりに殺されてしまう。そして初めて抱きしめられたっていうBAD END・・・」とのコメントを頂く。これには仰天した。あまりにも原作の映画にとらわれすぎましたね。さすがです。一本やられました(笑)
でも「また違うように感じて観てもらえるのも嬉しいなぁー」と言ってもらえて良かったよん。ほっ!
なぎファンに聞いたところによると、当初は周年作「シザーハンズ」ひとつだったのだが、この作品はどちらかというと暗いイメージなので、明るい作品「An Angel」を追加して二つにしたらしい。
そう言われてみれば、衣装の白と黒とを合わせ、演目「An Angel」の白いイメージと演目「シザーハンズ」の黒いイメージが見事に白黒コントラストされて、六周年を引き立てている。
平成29年11月 大阪東洋ショーにて
【参考】映画『シザーハンズ』 Wikipedia参照
<あらすじ>
寒い冬の夜。「雪はどうして降るの?」と孫娘に聞かれた祖母が話し始める。
昔々、町外れの山の上の屋敷に孤独に暮らす発明家がいた。屋敷の中で、全自動クッキー製造機などの数々の発明品を作り出した彼は、遂には生命の創造に挑み、1人の人造人間を生み出す。彼はそれにエドワードと名付けて愛情をもって接する。不完全な部分を自らの発明品で補うために、ハサミを使って作った仮初の手を両手に、それから大きなハート形のクッキーを選んで心臓とする。そして、彼はついに本物の人間と同じ形をした両手を作り出すが、それをエドワードに披露した矢先、急な発作を起こり、エドワードを一人残してこの世を去ってしまう。エドワードは、両手がハサミのまま、屋敷に1人残された。
ある日エドワードの住む屋敷に、ペグという化粧品のセールスの女性がやってくる。心優しい彼女は、奇怪な姿をしたエドワードがを発見したのち、彼をパステルカラーの家が並ぶ町に連れて帰ることにする。手がハサミのエドワードは食事さえままならないが、植木を綺麗に整えたり、ペットの毛を刈ったりして人気者になっていった。やがてエドワードは、ペグの娘キムに恋をする。
ある時エドワードは、キムのボーイフレンドのジムに利用されて窃盗行為を働き、逮捕されてしまう。キムを気遣ったエドワードは真相を語らず、周囲の人々は彼を避けるようになったが、キムはエドワードの優しさに惹かれ始め、ジムは嫉妬を募らせてゆく。
クリスマスの夜、氷の彫刻を作って美しい雪を降らせていたエドワードは誤ってキムの手を傷つけ、ジムによって家を追い出されてしまう。キムはジムに怒りを覚え、絶交を言い渡した。怒り狂ったジムはやけ酒を飲み、飲酒運転の車でキムの弟のケヴィンを轢きそうになる。間一髪でケヴィンを助けたエドワードだが、その際にハサミでケヴィンに怪我をさせてしまう。危険な化け物として街の人々に責められたエドワードは、屋敷へと逃げ込んだ。
エドワードを案じたキムは彼の後を追うが、さらにそれを追ってきたジムともみ合いになり、エドワードは彼を殺してしまう。キムはエドワードに別れを告げると、屋敷に残されていた、かつて発明家が作り出したエドワードの両手とはまた別の「ハサミの手」を持ち出すと、屋敷に押し寄せてきた町の人々にその手を見せてエドワードは死んだと偽り彼を匿った。
それ以来、エドワードが来る前には降らなかった雪が、毎年クリスマスの時期になると町に降るようになったのだという。
「どうしてそんな話を知ってるの?」と尋ねる孫娘に祖母は答える。「そこにいたからよ。彼には今も見えるはず。彼が降らせた雪の中で踊る私の姿が…」。その言葉の通り、山の上の屋敷では昔と変わらない青年の姿をしたエドワードが両手のハサミで氷の彫刻を作っていた。彫刻を作る最中に飛び散った細かい氷の粒こそが、空から降る雪の正体だった。そして、その氷の彫刻が模っているのは若き日の祖母、すなわちかつてのキムの姿であった。
繊細で心優しき人造人間エドワードと人間の娘キムの間に芽生えた愛が、今もなお生き続け、そしてささやかな奇跡を生み出しているのを明かす形で、物語の幕は下りる。
<エピソード>
主人公のエドワードを演じたのは、ジョニー・デップ。相手のキムを演じたのは、ウィノナ・ライダー。この2人は、この映画をきっかけに付き合いが始まり婚約までしました。結局は破局となってしまうのですが、現実でも恋に落ちた2人が演じているので画面の中から演技ではない愛を感じます。