ロックの踊り子・ショウコさんを「白雪姫は蘇る」と題して観劇レポートする。
二カ月程前になるか、あるスト仲間から、ショウコさんが踊り子を辞めるかもしれないと耳打ちされて腰を抜かした。ショウコさん自身は踊り子を続けたいようだが、事務所の問題が絡み大変らしい。そういえば周年の四月の新宿ニューアートから劇場にのっていない。
そうこうするうちに、仙台ロックの香盤にショウコさんの名前が登場。私はすぐに夜行バスの切符を予約した。仙台ロックの出演が決まった時点で、ショウコさんの休業or引退の話はなくなったらしい。
H26(2014)年9月7日に仙台ロックへ遠征。
今週は4人香盤だった。①空まこと、②ショウコ、③天河はるひ、④矢沢ようこ〔敬称略〕。全員がロック。
仙台ロックに掲載されている手書きの香盤表を見たら、ショウコではなく翔子とある。事務所の関係で改名したらしい。でも本人はこれまで慣れたショウコのままでいいと言う。呼んだら同じだもんね。だからここではショウコさんと記載させてもらう。
今回の出し物は4月に出した周年作「白雪姫」。
ハイホー♪ ハイホー♪ の楽しい音楽にのって登場。7人の小人と一緒にお出掛けの風景かな。
赤い頭巾をかぶる。半袖のピンクの上着に、膝丈の白いスカート。白いストッキングに金色のハイヒールを履く。手首と足首に赤いサポーターを巻いている。
2曲目もディズニーっぽい楽しい音楽。
今度は白雪姫の定番衣装。青い上着に黄色いスカート。白い襟を立て、赤いマントを羽織る。髪に赤いリボンを付ける。赤と青と黄色というのが白雪姫の定番カラー。まるで信号機みたい!?(笑)。これからは信号機を見るたびにショコたんのことを思い出すね。これなら毎日思い出せるもん♪
私はステージを観ながら心の中で叫んでいた。
ぼくは君を失いたくない。一人でいなくなったりしたら嫌だからね~
ぼくでよかったらショコたんを守る王子様になりたいよー♡
ぼくもショコたんと一緒にメルヘンの世界に連れて行ってー!!
いまショウコさんが白雪姫になって蘇生した。
白雪姫は蘇生or再生の象徴。物語では、魔女からもらった毒の林檎を食べて一度は死ぬ。しかし王子の愛を受けて生き返る。
ショウコさんは事務所の関係で踊り子生命を一度は絶たれた。しかしストリップに対する熱い想いと我々ファンの愛から、こうやって私たちの前に戻ってくれた。私はしみじみとその幸せ感を味わっている。いま、この瞬間、なんて幸せなことか~♪
ステージの最後、白い刺繍入りのドレスで登場。赤い林檎をひとつ持ってくる。盆の上に置いたらころころ転がり盆から落ちそうになる。盆前のお客がすばやく林檎を受け止め盆に戻す。今度は椅子の上に置き直す。
ショウコさんは髪をおかっぱ調に垂らしている。かわいく決まっている。今回、白雪姫を演ずるに当たりショートヘアにしたらしい。
そのまま盆に移り、ベッドショーへ。
白いストッキングが見える。そして、ショウコさんの色白のヌードが現れる。ヘアがちょこんと上部に付いているだけで殆どパイパンに近い。キュートにかわいい。食べちゃいたいなぁ~、きっと林檎のように甘酸っぱいのかな、といけない想像をしちゃう。
この妄想に勢いづき、私は童話創作に走りだす。そして童話「青いりんごと赤いりんご」は完成した。
平成26年9月 仙台ロックにて
【事後談】
実は童話の1ページ目はすぐ書けた。ところがなんか物足りない。私は一週間悩んだ。最終的に、りんごに徹底的にこだわってみた。結果、かなりエロい感じになった。レポートもこれに合わせて書き直した。
ところが、一週間後に、いざショウコさんに渡す段になって、少しエロ過ぎたかなと考え始めた。ともあれ、このまま渡した。
次のポラ時「りんごの話、すごく良かった。少しエロかったけど、ストリップだからこれくらいいいと思う。」と感想を頂き、私はホッとした。
『青いりんごと赤いりんご』
~ショウコさんの周年作「白雪姫」を記念して~
ハイホー♪ ハイホー♪
小人たちが仕事から戻ってきました。山小屋の入口で白雪姫がにこっと笑顔で迎えます。その瞬間に小人たちは仕事の疲れが吹き飛ぶのを感じます。
小人たちと楽しく過ごしていた白雪姫のもとに、魔女が訪ねてきました。
山小屋から出てきた白雪姫に手土産のりんごを差し出して言いました。
「この籠には、青いりんごと赤いりんごが入っています。これから、あなたにどちらかを選んで食べて頂きます。
赤いりんごには結婚という甘い蜜が入っています。王子様のお嫁さんになり、一生その彼に従って生きていかなければなりません。
一方の青いりんごには甘い蜜が入っていません。つまり一生結婚しないで生きていかなければなりません。その代り、一人の男性に拘束されず、たくさんの男性に愛されることも可能です。
絶世の美人に生まれたあなたには、そのいずれかを選ばなければならない運命があります。じっくり考えて下さい。どちらを選びますか?」
魔女は籠を白雪姫の前に突き出して、答えを迫りました。
白雪姫は少し考えて、青いりんごを手にしました。
小人たちは驚きました。白雪姫は王子様と結婚して幸せに暮らすものと信じていました。
「白雪姫、青いりんごを選ぶのは間違いですよ」と小人の一人が叫びました。
白雪姫は静かに答えました。「私はあなたたち七人の小人と暮らしてみて分かったの。私に七人のうち誰かを選べと言われても選べないわ。
みんな、それぞれに良さがある。それが分かっていて選べというのは無理なこと。
おそらく他の男性たちもみんな素敵なはず。
私に美しさというものが天から与えられたのだったら、この美しさをたくさんの男性のために捧げたいと思うの。」
青いりんごを食べた白雪姫は山を下りて街に出ました。
ふと、ストリップ劇場の看板が目に入りました。
白雪姫はついに運命の扉を開きました。
劇場は白雪姫の美しさに感激しました。この娘はトップスターになると見込んで大々的に宣伝しました。デビューの当日は、美しい白雪姫を一目見ようと、劇場に入りきれないほどの客が集まりました。
ステージに現れた白雪姫にはオーラがかかっていました。愛らしい笑顔を観客に投げます。ステージ前方で観ていた七人の小人たちは、ステージで輝く白雪姫を見て、彼女の選んだりんごが間違いないことを悟りました。
白雪姫は、青いりんごを一個、ステージに持ってきました。そして、静かに椅子の上に置きました。
白雪姫の衣装はとてもかわいい。青い上着に黄色いスカート。白い襟を立て、赤いマントを羽織る。髪に赤いリボンを付ける。衣装からのぞく肌は透き通るほど青白い。
衣装をひとつひとつ脱いでいくにつれ、緊張感と羞恥心から頬をぽっと赤く染めました。すると、不思議なことに椅子の上のりんごが少し赤くなりました。
そして、ベッドショーに移り、白雪姫がオナニーを始めました。白雪姫の口から甘くて柔らかい声が漏れます。ふっくらとしたあそこに赤みが差しました。すると、りんごは更に赤みを増しました。あそこはまるでりんごを真っ二つに割った芯の形をしています。あそこのお口が開き気味になり、愛液が溢れだしました。すると、りんごは完熟し甘酸っぱい香りを発酵し出しました。
場内はりんごの甘酸っぱい香りで充満し、観客は白雪姫と一体となり桃源郷を彷徨いました。
おしまい