今回は、ロックの踊り子・清本玲奈さんについて、H29年12月結の大阪東洋ショー公演模様を、「赤鼻のトナカイ」という題名で語ります。

 

 

 

【参考】ルドルフ 赤鼻のトナカイ誕生秘話(実話)

クリスマスソング誕生エピソード/1938年アメリカ・シカゴ

 

「まっかなお鼻のトナカイさんは♪」と歌われるトナカイ「ルドルフ Rudolph」は、1938年のアメリカ・シカゴで誕生したクリスマスのキャラクター。

原作は、1938年に書かれた、ロバート・メイ氏が4歳の娘のために書いた詩。

作者は、当時シカゴに住んでいた男性会社員のロバート・メイ(Robert L. May/1905-1976)。妻エヴリン(Evelyn)と4歳のバーバラ(Barbara)の3人家族だった。

この頃のアメリカは、1929年10月の株価大暴落(ブラック・マンデー)による金融恐慌から始まった不景気にいまだ苦しんでいた。通信販売を手掛けるモンゴメリー・ウォード (Montgomery Ward) 社で広告宣伝・コピーライターとして働いていたロバート・メイだったが、妻がガンに倒れ、ただでさえ少ない給料は妻の治療代・薬代に消えていった。生活は苦しく、一向に景気も回復しない毎日。最愛の妻は回復の見込みもなく、4歳になる娘バーバラは元気のない母を見て不安そうにしょんぼりしている。

あるとき、娘バーバラは父に尋ねた。「どうして私のママは、みんなと違うの?」

これまで母親に十分に甘えさせてやることもできず、貧しい生活の中でたくさんガマンをさせてしまったであろう娘バーバラの突然の心からの一言に、父ロバートは愕然とした。

「ああ、私はこんな幼い子になんてつらい思いをさせてしまっていたんだ。ああ、何かこの子を喜ばせてあげられるものはないのか?私は所詮貧しいコピーライター。今の私に出来ることと言ったら…」

娘が言い放った「みんなと違う」の一言は、一方で父ロバートの幼い頃の記憶を呼び起こしていた。ロバートは子供の頃、体が弱く痩せて小柄だったためにいじめられ、貧しくて進学することもできなかったのだ。

幼い頃に「みんなと違う」といじめられた自分、「私のママは、みんなと違う」と悲しむ娘、父ロバートの頭の中を「みんなと違う」というフレーズがぐるぐると巡っていた。

「ちょうど今はクリスマス、子供にも人気のサンタクロースとトナカイのお話に、このフレーズを生かして、何か娘が喜ぶ楽しいお話を作ってやれないだろうか…?」

強いインスピレーションを受けたロバートは、寂しそうに尋ねる娘バーバラを前にして、即興で赤鼻のトナカイ「ルドルフ Rudolph」のお話を始めた。

ルドルフは、その真っ赤な鼻を仲間のトナカイから笑われ、いじめられていた。ルドルフは「みんなと違っていた」のだ。

 でもクリスマスの夜、その「みんなと違う」赤い鼻がサンタの役に立って、ルドルフは心から喜んだというハッピーエンディングのストーリーが、ロバートの口から流れるように紡ぎだされていった。彼は自分自身のコンプレックスを赤鼻のルドルフに託し、神様に創られた生き物はいつかきっと幸せになることを、幼い娘、病と闘う妻、そして自分自身に言い聞かせたかったからだといいます。

その後、娘にせがまれて毎晩この話をするようになったロバートは、クリスマスプレゼントとしてお手製の本にまとめ始めます。プレゼントを買う余裕の無いロバートにとって、それは娘や妻への心のこもった贈り物でしたが、完成を目前にして妻がこの世を去ってしまいます。打ちのめされたロバート。しかし、娘のために本を完成させ、愛する娘を喜ばせました。亡くなった奥さんも天国で喜んでいたに違いない。

その数日後、務めていた会社(大手デパート)のパーティで、ロバートが「真っ赤なお鼻のルドルフ」を朗読すると、会場から割れんばかりの拍手。大絶賛を受けたこの話は、次のクリスマスに会社の宣伝用冊子として配布されることが決定した。

1939年のクリスマスシーズン、ロバートが務めていたモンゴメリー・ウォード社から、「ルドルフ 赤鼻のトナカイ Rudolph the Red-Nosed Reindeer」のタイトルで無料の冊子が配布された。

同書は250万部の発行数を記録し、後の1946年に再リリースされた際はさらに350万部の大ヒット書籍となった。

再リリースから2年後の1948年、ロバートの従兄弟(いとこ)であるジョニーマークス(Johnny Marks)が作詞・作曲し、今日知られるクリスマスソング『赤鼻のトナカイ Rudolph the Red-nosed Reindeer』がリリースされた。世界的に有名なクリスマスソングは、こうして誕生したのである。

 

『赤鼻のトナカイ』 日本語 新田宣夫版

まっかなお鼻の トナカイさんは

いつもみんなの 笑いもの

でもその年の クリスマスの日

サンタのおじさんは 言いました

暗い夜道は ピカピカの

おまえの鼻が 役に立つのさ

いつも泣いてた トナカイさんは

今宵こそはと 喜びました

 

赤鼻のトナカイは、その歌の通りのお話です。

<あらすじ>

赤い鼻を持つトナカイのルドルフは、いつもみんなにバカにされていました。

ある夜、ルドルフは森の中で頭上を横切るサンタのおじいさんを見ました。

サンタは皆が尊敬する8頭の立派な英雄トナカイがひくソリに乗っていました。

 

 1年が過ぎ、次の年のクリスマスイブ、ルドルフはサンタの出発を見送ろうと森へ行きました。

この夜はひどい霧が立ち込め、勇敢なサンタのトナカイたちも、少し怖気づいていました。

 

ルドルフをみつけたトナカイのリーダーが耳打ちし、サンタのおじいさんは、ルドルフに自分たちを助けてほしいと頼みます。

ルドルフもまわりのみんなもとても驚きましたが、ルドルフのママは驚きながらも、「この日のために神さまがその鼻をくださったんだよ、行っておいで」とルドルフに言います。

 

ルドルフは、そのときからサンタの仕事を勇敢に手伝うようになり、英雄のトナカイたちにもサンタのおじいさんにもとても感謝され、ルドルフもみなと違う鼻を持っていることを感謝するようになりました。

 

 簡単ですが以上のような内容です。

作者の家族への思いが生んだ「真っ赤なお鼻のルドルフ」。人と違うって素敵なこと。一年でもっとも優しくなれ、勇気を与えてくれる素敵なクリスマス物語ですね。