今回は、ロックの踊り子・清本玲奈さんについて、H29年12月結の大阪東洋ショー公演模様を、「赤鼻のトナカイ」という題名で語ります。

 

 

H29年12月結の大阪東洋ショー劇場に顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①上野綾(東洋)、②桃瀬れな(ロック)、③有沢りさ(ロック)、④大見はるか(ロック)、⑤清本玲奈(ロック) 〔敬称略〕。

今週は、大好きな踊り子の清本玲奈さんと大見はるかさんに年末の挨拶がしたくてやってきた。まぁ年末じゃなくても来てますが(笑)。

 

今週、スト仲間から、清本玲奈さんがクリスマスものを初出しで、しかも期間限定でやっているという情報をもらう。急いで行かないとX’masが終わって途中で演目が変わってしまうかもと気が焦る。X’masが終わった12月27日に東洋に顔を出したら、まだクリスマスものをやっていてホッとする。

今週は、このクリスマスもの一個出し。たっぷりしっかり味わいたいと思う。

 

さっそく本クリスマス作品「Fun Fun X’mas」を紹介する。

舞台の左に、クリスマスツリーが飾られている。

舞台の右から、大きな箱を紐で引っ張っているトナカイが登場。

茶色の大きな着ぐるみ。下半身がかなりもっこりしていて足の短いトナカイさんだ。胸元は白くて、かわいい赤い蝶ネクタイがワンポイントでついている。頭には、あの赤鼻のトナカイのフードをかぶる。

二つの白い毛玉で髪をツインテールにした、かわいい顔を出す♡

もっこりした着ぐるみではあるが、黒いシューズを履いて、ナイスダンスを見せてくれる。時にパントマイム風に。

一曲目は、シェネル(Che’Nelle)× TEE × LEO の「Fun Fun Christmas」。最高のクリスマスソングを選曲しているね。

二曲目からは有名なクリスマス・キャロル(聖歌)が続く。「Joy to the World」「Have Yourself a Merry Little Christmas」そして「The X'mas song」と。

トナカイの着ぐるみを脱ぐ。

上下セパレートで、カラフルな水玉模様が入った白い衣装が現れる。上半身は肩出しで肩から吊るしたバスト部、裾は赤い縁取り、胸の中央にきらきらした緑の葉型飾り。下半身はミニスカート。上下にたくさんの金の鈴やサンタの飾りが飾られ、まるでクリスマスツリーのようだ。足元は黒い靴下に、白い羽毛の付いた黒い靴。

大きな箱の中から、白いバスケットを取り出して盆に移動。バスケットの中から十個の黄色い炎の蝋燭(小道具)を取り出して盆周りにずらりと並べる。

盆の上で白い衣装を脱いで全裸になる。そのままベッドショー。

トナカイならぬ、カモシカのようにすらりとした脚とセクシーな大きいお尻がたまらなく魅力的にそそる。アクセサリーとしては左手首に二個の真珠が付いた銀のブレスレット。ピンクのきらきらマニキュア。

鐘の音とともに楽曲が変わり、黄色い炎の蝋燭を二個持って、全裸のまま舞台に戻り、二個の蝋燭を置く。そして大きな箱からドレスを取り出し着る。赤白きらきら生地でふわふわくちゃくちゃのワンピースドレス。フード付きの赤白クリスマスマフラーを首に巻き付ける。

また盆に移動して、衣装のまま再度ベッドショーへ。

ベッド曲はCharlie Puthの「Some Type of Love」。いやぁ~選曲が光るね。Charlie Puth(チャーリー・プース)は1991年生まれの現在26歳、ニューヨーク出身の現在最も注目されている男性若手シンガーソングライターの一人。彼が有名になったのは、Wiz Khalifaと共作した”See You Again”という楽曲が起点。映画ワイルドスピードで使用されて世界数か国で音楽チャート1位を記録した。同年のグラミー賞にノミネートされた名曲。

立上り曲はKatharine McPheeの「It's Not Christmas Without You」(2010年)で、最後にクリスマスソングに戻してしっとりと締めている。ちなみにキャサリン・ホープ・マクフィー(Katharine Hope McPhee、1984年3月25日 - 現在33歳)は、アメリカ合衆国ロサンゼルスの歌手、女優、モデル。アメリカの人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』(2006年)で準優勝。2007年にリリースされたデビューアルバム『Katharine McPhee』は全米アルバムチャートで第2位を記録した。また、テレビドラマ『SMASH』でのカレン・カートライト役でも知られている。身長173cm。

 

 

この時期は踊り子さんそれぞれが個性豊かなクリスマス作品を出してくる。

今回の作品もメルヘンたっぷりで、それにきよぽんらしいユニークさ、選曲の良さ、ナイスダンスを上手に味付けしている。きよぽん作品は観ていてホント気持ちがいい。

赤鼻のトナカイ扮するきよぽんソリに乗って、メルヘンの夜空を散歩したいな♪

 

 

平成29年12月                           大阪東洋ショーにて

 

 

 

【参考】ルドルフ 赤鼻のトナカイ誕生秘話(実話)

クリスマスソング誕生エピソード/1938年アメリカ・シカゴ

 

「まっかなお鼻のトナカイさんは♪」と歌われるトナカイ「ルドルフ Rudolph」は、1938年のアメリカ・シカゴで誕生したクリスマスのキャラクター。

原作は、1938年に書かれた、ロバート・メイ氏が4歳の娘のために書いた詩。

作者は、当時シカゴに住んでいた男性会社員のロバート・メイ(Robert L. May/1905-1976)。妻エヴリン(Evelyn)と4歳のバーバラ(Barbara)の3人家族だった。

この頃のアメリカは、1929年10月の株価大暴落(ブラック・マンデー)による金融恐慌から始まった不景気にいまだ苦しんでいた。通信販売を手掛けるモンゴメリー・ウォード (Montgomery Ward) 社で広告宣伝・コピーライターとして働いていたロバート・メイだったが、妻がガンに倒れ、ただでさえ少ない給料は妻の治療代・薬代に消えていった。生活は苦しく、一向に景気も回復しない毎日。最愛の妻は回復の見込みもなく、4歳になる娘バーバラは元気のない母を見て不安そうにしょんぼりしている。

あるとき、娘バーバラは父に尋ねた。「どうして私のママは、みんなと違うの?」

これまで母親に十分に甘えさせてやることもできず、貧しい生活の中でたくさんガマンをさせてしまったであろう娘バーバラの突然の心からの一言に、父ロバートは愕然とした。

「ああ、私はこんな幼い子になんてつらい思いをさせてしまっていたんだ。ああ、何かこの子を喜ばせてあげられるものはないのか?私は所詮貧しいコピーライター。今の私に出来ることと言ったら…」

娘が言い放った「みんなと違う」の一言は、一方で父ロバートの幼い頃の記憶を呼び起こしていた。ロバートは子供の頃、体が弱く痩せて小柄だったためにいじめられ、貧しくて進学することもできなかったのだ。

幼い頃に「みんなと違う」といじめられた自分、「私のママは、みんなと違う」と悲しむ娘、父ロバートの頭の中を「みんなと違う」というフレーズがぐるぐると巡っていた。

「ちょうど今はクリスマス、子供にも人気のサンタクロースとトナカイのお話に、このフレーズを生かして、何か娘が喜ぶ楽しいお話を作ってやれないだろうか…?」

強いインスピレーションを受けたロバートは、寂しそうに尋ねる娘バーバラを前にして、即興で赤鼻のトナカイ「ルドルフ Rudolph」のお話を始めた。

ルドルフは、その真っ赤な鼻を仲間のトナカイから笑われ、いじめられていた。ルドルフは「みんなと違っていた」のだ。

 でもクリスマスの夜、その「みんなと違う」赤い鼻がサンタの役に立って、ルドルフは心から喜んだというハッピーエンディングのストーリーが、ロバートの口から流れるように紡ぎだされていった。彼は自分自身のコンプレックスを赤鼻のルドルフに託し、神様に創られた生き物はいつかきっと幸せになることを、幼い娘、病と闘う妻、そして自分自身に言い聞かせたかったからだといいます。

その後、娘にせがまれて毎晩この話をするようになったロバートは、クリスマスプレゼントとしてお手製の本にまとめ始めます。プレゼントを買う余裕の無いロバートにとって、それは娘や妻への心のこもった贈り物でしたが、完成を目前にして妻がこの世を去ってしまいます。打ちのめされたロバート。しかし、娘のために本を完成させ、愛する娘を喜ばせました。亡くなった奥さんも天国で喜んでいたに違いない。

その数日後、務めていた会社(大手デパート)のパーティで、ロバートが「真っ赤なお鼻のルドルフ」を朗読すると、会場から割れんばかりの拍手。大絶賛を受けたこの話は、次のクリスマスに会社の宣伝用冊子として配布されることが決定した。

1939年のクリスマスシーズン、ロバートが務めていたモンゴメリー・ウォード社から、「ルドルフ 赤鼻のトナカイ Rudolph the Red-Nosed Reindeer」のタイトルで無料の冊子が配布された。

同書は250万部の発行数を記録し、後の1946年に再リリースされた際はさらに350万部の大ヒット書籍となった。

再リリースから2年後の1948年、ロバートの従兄弟(いとこ)であるジョニーマークス(Johnny Marks)が作詞・作曲し、今日知られるクリスマスソング『赤鼻のトナカイ Rudolph the Red-nosed Reindeer』がリリースされた。世界的に有名なクリスマスソングは、こうして誕生したのである。

 

『赤鼻のトナカイ』 日本語 新田宣夫版

まっかなお鼻の トナカイさんは

いつもみんなの 笑いもの

でもその年の クリスマスの日

サンタのおじさんは 言いました

暗い夜道は ピカピカの

おまえの鼻が 役に立つのさ

いつも泣いてた トナカイさんは

今宵こそはと 喜びました

 

赤鼻のトナカイは、その歌の通りのお話です。

<あらすじ>

赤い鼻を持つトナカイのルドルフは、いつもみんなにバカにされていました。

ある夜、ルドルフは森の中で頭上を横切るサンタのおじいさんを見ました。

サンタは皆が尊敬する8頭の立派な英雄トナカイがひくソリに乗っていました。

 

 1年が過ぎ、次の年のクリスマスイブ、ルドルフはサンタの出発を見送ろうと森へ行きました。

この夜はひどい霧が立ち込め、勇敢なサンタのトナカイたちも、少し怖気づいていました。

 

ルドルフをみつけたトナカイのリーダーが耳打ちし、サンタのおじいさんは、ルドルフに自分たちを助けてほしいと頼みます。

ルドルフもまわりのみんなもとても驚きましたが、ルドルフのママは驚きながらも、「この日のために神さまがその鼻をくださったんだよ、行っておいで」とルドルフに言います。

 

ルドルフは、そのときからサンタの仕事を勇敢に手伝うようになり、英雄のトナカイたちにもサンタのおじいさんにもとても感謝され、ルドルフもみなと違う鼻を持っていることを感謝するようになりました。

 

 簡単ですが以上のような内容です。

作者の家族への思いが生んだ「真っ赤なお鼻のルドルフ」。人と違うって素敵なこと。一年でもっとも優しくなれ、勇気を与えてくれる素敵なクリスマス物語ですね。