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今回は介護業界でよくある「間違った利用者ファースト」をご紹介する話です。
利用者主体のケアというのは、介護士の基本姿勢として習うことです。
介護者主体だと虐待のリスク、ケガのリスクが上がるし、何より利用者の人としての尊厳を守るために言われていることでしょう。
ただ、介護施設によってはこれを間違えて捉えている施設もあります。
私が以前働いていた施設では、レクを盛んに行っていました。
利用者様に喜んで頂くため、日々の生活の質を上げるためです。
大きなレクでは数ヶ月前から担当職員が企画する程の熱の入れよう。
人手不足でも頑張ってしていました。
ところが、とある時期。職員が立て続けに辞めて深刻な人員不足に陥ってしまいます。
そして2月の節分レク。
担当はレク好きのベテラン職員でした。
利用者様のためにレクをしたいけど職員が足りない。
どうしようか悩んだベテラン職員が出した答えは。
夜勤者が早く来るという残業案でした。
夜勤の勤務時間は十六時半〜翌日九時で二人夜勤です。
そして当日。
レクのために十二時に出勤したベテラン介護士とそれに付き合わされた夜勤の相方(後輩職員)。
レクは大好評で利用者様も大喜びでした。
ただこれは『利用者主体のケア』ではないと私は思います。
その気合と利用者様を楽しませたい気持ちは尊敬します。
ただ、夜勤者の長時間残業が常識となった職場は、業務過多からのストレス過多、もしくは身体の不調で退職者が多くなり、新人さんもすぐ辞めていくでしょう。
するとどうなるか?
長時間残業をきても日々の介助をできる人員さえもいない施設の完成です。
結局利用者様にしわ寄せがいきます。
ちなみに節分レクに付き合わされた相方は数年前の私です。
やりがいはあったけど、すごくしんどかった。
この業界で割とよく見かける、間違った利用者ファースト、視野の狭い「良いケア」の典型です。
私個人としては利用者主体に寄りすぎると介護者(介護職員)が疲弊し、虐待リスクが格段に上がりますし、人手不足も加速するので職員のことも考えた利用者主体のケア『ちょっと職員寄りの利用者主体のケア』が一番だと思っています。
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