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これは介護老人保健施設(老健)で働く現役介護士が、実際に施設を利用しないと分からないルールや決まり事をご紹介するシリーズです。
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夜の人員体制はどうなってるの?
夜も利用者様の安全を守り、要望に応えるため、全力で働いています。
ただ日中に比べてサービスが行き届かない瞬間が多いです。
老健の夜勤の人員配置の基準をざっくり言うと、利用者様が二十名に対して一人。
※厳密に言うと少し違いますが、分かりやすさを重視してこの記事では説明を省略します
前に働いていた施設は、利用者様が三十名ちょっと居られました。でも四十名に達していなかったので、朝の最も忙しい時間帯以外は一人で夜勤をしていました。
もっとも、四十名以上の利用者様が居られた施設だと夜勤は二人でしたが、休憩出し等の関係で一人で働く時間が二人合わせて五時間くらいあり、実質一人みたいなものです。
よく、老健=看護師も夜勤で必ず働く、と思われがちです。
これは勘違いで、夜勤には介護士しかおらず、何かあった時に電話で指示を仰ぐ。そんな施設もあります。
夜勤の三大業務は
・オムツ交換等の排泄介助
・定期的な見回り
・ナースコール対応
です。
後は利用者様の様子に関する記録をつける、掃除をする、利用者様の寝る姿勢を変える(体位変換)。
これが主な業務でしょうか。
大体の利用者様は寝られています。
しかし、職員の数が少ないので転倒や転落といった介護事故が一番防ぎにくいのも夜。
人員面の理由だけでなく、他の理由でも事故リスクが上がります。
眠気やら薬の影響やらでフラフラになる人、日中は穏やかなのに夜間は攻撃的になる人、オカルト的な意味でなく幻覚が視える人(幻視)……。
夜ならではの利用者様の変化に比例して上がるリスク。
認知症による症状は夜に出やすいです。
最近は利用者様が起きたら鳴るセンサーがあったりもしますし、昔からある物で言えばセンサー付きのマットや、赤外線センサー等もあり、利用者様が転ける前に動けるようになっています。
確かに最新のセンサー&電子カルテの導入によって、昔に比べると夜勤は楽になりました。
まあ楽になったと言っても、10の忙しさが9になった程度で、未だに職員が足りない場面が頻発します。
道具は揃っていても、不思議なことに利用者様が動くタイミングが重なる事が多く、一人で対応しきれずに事故が起こる。なんてことも珍しくありません。
「今日は平和だな。」と口に出したら終わりで、そこから事故が多発してしまう。
これは病院だけでなく、介護施設でも有名なジンクスです。
暇な時は短めの小説なら読み切れるくらいに暇。
忙しい時は人が二人必要なくらい忙しい。
それが夜勤です。
時間がある日の夜勤だと、利用者様とゆっくり二人で話せるので、私は夜勤が結構好きです。
次回に続きます。





