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これは介護老人保健施設(老健)で働く現役介護士が、実際に施設を利用しないと分からないルールや決まり事をご紹介するシリーズです。
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着替えは毎日するの?
何か事情があるは、基本的に週二回しか着替えません。
パジャマへの更衣ではなく、衣服を新しくするという意味での着替えです。
週二回の着替えはお風呂の後に行います。
ただし、利用者様やご家族の希望がある際は、それ以上の頻度で着替える場合や、失禁などが原因で一日何回も着替える場合もあります。
ただし、自分で服を脱いだり着たりできる方も「外に出てないから」とか「洗濯物を増やしたくないから」という理由で、週二回であることが多いです。
少し話が逸れますが研修等では、服を着替える時は利用者様に選んで頂くことが良いと習います。実際に働いてみて、私も同意見です。
これは自分の意志で何かを決めること、自己決定が生活の質(QOL)の向上に繋がるとされているためです。
ところが、実際の現場では自立している人か、こだわりがある人以外は職員が決めることがあります。
服の選択にかかる時間は多くても一人五分くらい。
たったの五分でも、利用者様全員が同じことをすると結構時間がかかります。
昔、定員が五十四人のフロアで働いていたので、そこに当てはめると54×5=270。一週間に二回着替えるので270×2=540となり、一週間あたり九時間も服の選択にかかる計算です。
当然、自己決定は重要ですし、介護士として可能な限りその機会を設けるべきだと思っています。
ただ、それよりも重要なもの、排泄や食事などの生きるために必須な活動の介助と、見守りなどの生命の安全を守るための業務をやっていると、他の時間が圧迫されるのが介護施設の現状です。
同様の理由で、日中と夜間のメリハリをつけるため推奨されているパジャマ更衣も「着替えたくない。」「着替えなくても良い。」という利用者様の更衣はやらない場合もあります。
これに関しては、認知症の影響で昼夜逆転している利用者様のケアというケースを除けば、ご本人がやりたくないと言われるなら、無理にやらなくても良いのではないでしょうか。
ちなみに施設から直接、もしくは業者から服をレンタルする、リース服をしている施設もあります。
次回に続きます。





