虐待のない施設づくり。介護リーダーが見つけたノウハウ 後編 | 老健介護士になったアラサー中卒ひきこもり(10年目)

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いじめ、高校中退、ひきこもり等を経験し介護士になりました。私の経験が誰かの役に立てばと思いブログをしております。

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利用者様の人権を侵害する『虐待』

発生する原因と防ぐ方法を

前後編に分けてご紹介しています。

 

前編はこちらから。

 

前編でも言ったように

高齢者虐待の裏には人権の軽視があり、

人権の軽視のほとんどは

部署単位、施設単位などの

集団での人権の軽視です。

 

集団的な人権軽視があると、

①甘えからくる虐待

②無意識的な虐待

③感情爆発の虐待

この3種類の虐待に至ります。

 

防ぐ方法は2つ、

虐待が起こらないように

日頃から職員の教育に力を入れること、

それと、

虐待の芽を早い段階で摘むことです。

不適切ケアの段階での

早期的な発見とも言い換えられます。

 

この2つの方法さえできていれば、

あと気をつけるべきは

個人の人権軽視による虐待のみです。

 

個人の虐待防止方法は後にして、

2つの方法で3種類の

集団の人権軽視の虐待をどう防ぐか?

ひとつずつ、ご説明していきます。

 

暴力反対のマーク

 

①甘えからくる虐待

職員の甘えをなくすには

管理者や部門長などの上司が、

「虐待は許さない」と明言し

態度で示すことが第一歩です。

 

不適切ケアの段階で職員に注意する。

そして注意するだけでなく指導を行い、

改善したかどうか観察を怠らない。

 

また、当該職員だけでなく、

その職員の直属の上司にも指導を行う。

 

何かした職員を

適切に指導することも教育のひとつです。

 

そうやって体制を整え、少しずつ

人権に関しての甘えを許さない

職場風土を作っていきましょう。

 

虐待の芽の早期発見をするため、

気をつけるポイントは、

職員が使う言葉です。

 

介護現場でよく聞く言葉ですが

利用者様の臥床介助をすることを

「寝かせる」

食事介助をすることを

「食べさせる」

この「〇〇させる」という言葉、

要注意です。

 

これらの言葉は、

他人に自分が何かをやらせる。

そんな発想に繋がり、ひどくなると

利用者様をコントロールする。という

人権軽視の考え方に至ります。

 

似たような使われ方をする

「〇〇してあげる」

という言葉も同様です。

 

甘えからくる虐待は、

職員自体も自分がしていることは

良くないことだと理解しているので、

大体は上司が来ると隠しますが、

咄嗟に出る言葉は隠しきれません。

 

罵詈雑言のイメージ

 

②無意識的な虐待

 

法定研修として

虐待防止の研修があるので、

どの事業所も研修自体は

実施しているはずです。

 

考えるべきは研修内容で、

毎年ほぼ同じ内容だったり、

虐待とは何かを

軽く触れるだけだったり、

『実施したと証明するための実施』

そんな低レベルの研修は無意味です。

 

他施設の虐待の事例を出し、

何が原因か?どうやって防ぐか?

職員参加型で考えたり、

自施設の虐待リスクは何があるか?

全員に考えてもらう。

 

そういう研修が効果的です。

 

研修内容が大事なことは理解していても

人手不足で全員集まれないなど、

施設によっては充分に研修が出来ない

理由もあるでしょう。

 

ただ、どんな理由があっても

最低限やるべきことがあります。

 

それは、何が虐待か?

どこからが不適切ケアか?

その基準を明確にして、

職員全員に伝えることです。

 

回覧でも、朝礼や夕礼でも

一人ひとりに話しをするでも、

方法は何でも良いですが、

虐待防止に必要不可欠なことです。

 

無意識的な虐待の場合、

早期発見は簡単。

 

職員は自分の行動が

悪いことだと思っていないので、

普段から隠していません。

 

各フロアやユニットへの巡回を

定期的に行っていれば、

すぐに発見できます。

 

目を光らせる人のイラスト

 

③感情爆発の虐待

 

この虐待は、

会社全体が問題の場合もあり、

教育するべきは社長という、

笑えないケースもあるでしょう。

 

虐待防止のためには、

自分にできる範囲の改革を行い

職場環境の改善をするしかありません。

 

職場環境が悪い原因が

自分より下の役職者だった。

 

そんな場合は、

何が良い職場か?どうするべきか?

教えつつ、一緒に考えることができます。

 

自分より上の役職者だった場合でも、

更に上の役職者に相談するとか、

労働基準監督署に相談するとか、

できることはあるはずです。

 

また、職員個人にできることとして、

アンガーマネジメントや

ストレスケアの方法を

教えるというものがあります。

 

これも教育のひとつです。

 

早期発見の方法は、

職員一人ひとりに目を配り、

話しを聞くことが一番です。

 

もしくは、各部署の役職者に

情報を集めてもらい、

ストレスケアにあたってもらう。

 

そんな体制を構築することです。

 

職員がストレス過多で

限界を迎えかけている場合は、

部署異動や休み取ってもらいます。

 

HP減少のドット絵

 

以上が集団の人権軽視による虐待を

防ぐ方法です。

 

個人の人権軽視による虐待を防ぐには、

 

倫理観が欠けている職員は

一人になる時間をできるだけ作らない。

個人面談や指導を繰り返し行う。

介護職から離れてもらう。

 

これらの方法が有効です。

 

 

ちなみに、虐待があった事業所の種別は

 特養が30.9%

有料老人ホームが29.5%

グループホームが13.5%

老健が5.3%

 

※令和3年度「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づく対応状況等に関する調査結果 より

 

 

このデータから老健が

圧倒的に虐待が少ないことが分かります。

 

他の施設との大きな違いは、

介護職以外の職種が多いこと。

 

様々な価値観を持った人間が

働くことは、思考の硬直化を防ぎ

虐待の防止の一助となります。

 

 

「自分の施設は大丈夫。

虐待の心配はない。」という慢心が、

虐待のはじまりです。

 

利用者様のことも職員のことも考えて、

永遠に虐待のない施設をつくる。

理想の介護をしていきましょう。

 

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