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実家を出たい。
家族の介護や家業、金銭面、病気など、
特に家を出られない理由はない。
だけど、30歳を過ぎて、
今更一人暮らしなんて、
どうしたら良いか分からない。怖い。
当時の私の心境です。
今回のシリーズは、
アラサー男が初めて一人暮らしをして、
一年が経過するまでの話です。
一人暮らしについて悩んでいる方へ、
このシリーズが役に立てればと思います。
悩んでおられない方も、
30歳過ぎた男のドタバタを
楽しんで頂ければ、幸いです。
「家を出たい。」
「一人暮らしができる自信がない。」
20代後半から薄っすら感じていた葛藤は、
30歳が近付くにつれて
徐々に強くなっていきました。
正反対の気持ちが一緒に強くなるので、
30歳になることが憂鬱でした。
世間体を気にしていたこともあります。
それよりも気にしていたのは、
一人暮らしができないうちは、
一人前の大人ではない。という、
自分自身の価値観です。
今考えると、狭く一方的な価値観です。
実家暮らしでも、自分のことは全部して、
家賃も生活費も自分の分はしっかり払う。
そんな人も知っています。
反対に、学生で食事は全部外食、
洗濯物は週末実家に持って帰る。
親の仕送りをもらって生活する。
こんな形でも一人暮らしと言えます。
世間には『子供部屋おじさん』という
言葉もありますが、
精神的、経済的に自立しているか?
と
一人暮らしをしているか?
はイコールではありません。
実家という環境の中でも自立はできます。
けれど、私に踏ん切りをつけてくれたのは、
その狭い価値観でした。
介護士として働いているので、
実家にある程度お金こそ入れているものの、
家事はほぼ親任せで、掃除をたまにするだけ。
親も一人暮らしを勧めて来ない。
そんな状況に甘えていた私は、
「このままではダメだ。」
「環境を変えなくては。」
そう思い、環境を変えることを決意しました。
環境に甘えてしまう私のような人間は、
環境を変えるしかありません。
そしてその日から、アラサー男の
一人暮らしチャレンジが始まりました。
第一歩は『家探し』です。
成人=大人、実家を出る年齢とすると、
10年以上遅れてのスタートです。
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