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新型コロナウイルスの猛威は凄まじく、介護施設でもクラスターや面会禁止、通所介護の一時閉鎖などが起きています。
通所介護には大体きく分けると、デイサービスとデイケアがあります。
どちらも『家から通う』という点は同じで、入浴や、家族が不在時の介助、見守りなどを目的に利用される方が多いです。
両者の違いをざっくり言うと、
デイサービス→レクリエーション重視
デイケア→リハビリ重視
といったところでしょうか。
私が働いている施設には、デイケアがあります。
デイケアは大人数が集まる場所。
感染リスクが高く、クラスターが発生しやすい。
その点だけを見ると一時閉鎖をしないのは『悪い』ということになります。
感染リスクを考えて一時的に閉鎖をした事業所もあります。
しかし、本当に『悪』なのでしょうか?
ここからはデイケアとデイサービスをまとめて、『デイ』と呼びますが、このデイが閉鎖されると何が起こるでしょう?
まず考えられるのが家族が親等の介護のために会社を休むケースです。
短期的に考えるとそれでも良いかもしれません。
新型コロナウイルスに感染し死亡することもあるのですから。
しかし先の見えないコロナ禍。
長期間の休みは、経済面では無収入になるリスクがあり、精神面では介護疲れから精神を病んでしまうリスクもあります。
特に要介護4、要介護5のような、介護度の高い方を家でみている場合は『デイを利用してやっとみれている』そんな家族が多いです。
家庭崩壊するか?
死亡のリスクを侵すか?
どちらかが『正しい』ということはない苦渋の決断となります。
利用者様のことだけを見ても、感染による死亡リスクがあるのは勿論、デイを利用しないことにもリスクが伴います。
活動量が下がることにより起こる身体面、認知面の低下です。
特に認知症は人との関わり合いが少なくなれば、より早く進行していくでしょう。
デイを一時閉鎖しないことが『善いこと』そういうつもりは有りませんが、その事によって救われる人がいるのも確かです。
事業所側も一時閉鎖する/しない。どちらもリスクがあります。
ここでは大きなリスクだけ書きますが、閉鎖する場合は、今まで利用していた人が閉鎖されている内に他の事業所に通い、戻らなくなる。というリスクがあります。
閉鎖しない場合は、利用者、職員両方を危険に晒すことになりますし、もしクラスターが発生すれば施設の感染防止意識が問われるでしょう。
私が働く法人では利用者、家族、事業所、色々な立場からリスクを考えた上で、一時閉鎖をすることなく営業しています。
アクリル板の設置や消毒、マスク着用、ソーシャルディスタンスの確保、体温測定、体調の確認など、出来る限りの感染対策を行っていますが…
その善悪の判断は人によって違うでしょう。
いわゆる『コロナ控え』で利用を止められている方もいます。
ただ、「今まで通っていたデイが閉鎖してどうしようもなかった。ここが開いていて助かった。」
そう言って下さる方も居られます。
約二年間続いているコロナ禍。
どちらを選んでもリスクがある。
どちらも善でどちらも悪…
まさに究極の選択です。
デイだけ、介護だけでなく、そんな選択が今の世の中に溢れていますが、情報を集め、周りの人と相談し、自分たちで選択するしかありません。
自分が正しいと思った選択を信じていきましょう。
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