この記事を見て頂きありがとうございます。
皆さまに読んで頂くことがモチベーションです(^^)
こちらはシリーズものです。
始めのパートはコチラから。
前のパートはコチラから
『新入りでフロア主任』
そんな職員たちに受け入れられ辛そうなポジションに立ってしまった私。
ちなみに直属の上司である介護リーダーはIさん。
この人も別の施設から異動してきたばかりの人で、『新入りで介護リーダー』でした。
I介護リーダーはグループホームの経験しかないこともあり、介護老人保健施設の知識はほぼありません。
そして事なかれ主義の人だったので、相談しても
「私には判断できないです。」
そう返してくるような、率直に言うと頼れない上司でした。
フロアの職員たちから受け入れられるために上司の助力は得られません。
そこで、まず各職員の話を聞くところから始めました。
どういうフロアにしたいか?
主任に何を求めるのか?
今の悩みや不安は何か?などです。
話を聞いたら行動に移さなければいけません。
反発されて出来なかったこと、周囲に気を遣ってやれなかったこと、沢山ありましたが、行動に移せた分だけ信頼を勝ち取れたと思います。
また、フロアには大きな課題がありました。
それは介護業界に限らず、どの業界にも必ずある人間関係の問題で、『派閥争い』です。
「あの人たちはサボっている。」とか「あの人たちの介護方法は間違っている。」とか各派閥の主張はありますが、大概の場合はどっちもどっち。
常に一方の派閥が正しいことなんてありません。
しかしフロアを任される立場としては、どちらも大切な人材。
人員を減らすわけにはいきません。
派閥争いにおいて難しいのが、『一方に肩入れするともう一方が退職する』『どっちつかずでいると双方敵に回す』そんな微妙な均衡を保つバランサーであることです。
ある時には一方に注意する。
またある時には双方に注意する。
そしてまたある時には双方に良い顔をする。
何とか誤魔化しつつ仕事をこなしました。
しかし残念ですが、私の力不足もあり、派閥争いが解決することはありませんでした。
解決できないとなると、結局はどちらかの派閥を選ぶ必要があります。
理由は、介護では『ケアの統一』が重要なこと、そして仲が悪くなり過ぎると利用者様のケアに悪影響が出てしまうからです。
最終的には自分の介護観と近い派閥、私が「より利用者様のための介護をしているな。」そう思った方に肩入れしました。
勿論、もう一方の派閥の人たちとも出来る限り仲を深め、施設に残れる人には残ってもらいましたが、何人かは辞めてしまいました。
前の施設と全然違う常識、直属の上司との関係性、解決できなかった職員の悩み、辞めてしまった職員、これらのことが重なり、自信を失った私は退職を考えます。
そうやって悩みながら3ヶ月ほど働きましたが、「自分を拾ってくれたこの会社で働きたい。」そういう結論を出し、働く覚悟を決めました。
覚悟を決めてからは、不思議とフロア運営が上手く行き出したました。
しかし辞令は突然やってきます…