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こちらはシリーズものです。
始めのパートはコチラから。
前のパートはコチラから
フロア異動した私ですが、首脳陣がいなくなった異動先のフロアは統制が取れなくなっていました。
暫定主任的なポジションのDさん
はサッカー好きでマッチョの男性です。
20代前半だけど介護歴が長く、優しい人なのですが、気が優し過ぎて他の職員が言うことを聞きません。
そして期限を守らないという悪癖がありました。
どちらかというと几帳面な私とは幸いウマがあったので、これもまた役職名は無いのですが、私が暫定副主任的な役割をさせて頂いていました。
といっても所詮は急造の首脳陣。
しかも(仮)だったので、フロアがバラバラになり、トラブルへの対応すらB介護リーダー
の手を借りなければままなりません。
そこで、3ヶ月ほど経った頃にB介護リーダー
は、ある一手を打ってきました。
その一手が『他のフロアから子飼いの職員を異動させる』というものです。
そうして異動してきたのはEさん
という女性で、この人も若いけど介護歴は長い人です。
B介護リーダー
を尊敬して止まない人で、Dさん
とは真逆の気が強いタイプでした。
ただ、気が強過ぎて周りの意見を全く聞かずに物事を決め、反発を生むことがままありました。
ルーズなDさん
、独裁者的なEさん
介護歴の浅い私、誰もがフロア主任になるには少し足りないスペックです。
ではどうして異動させたのか?
B介護リーダー
の思惑は『蠱毒』。
つまりは三つ巴の争いをさせて、一人を育てよう。
そういう作戦でした。
その日から仲が悪くしならないように皆頑張っているけど、実質的には競わされている。
そんなおかしな状態が続きました。
Eさん
が異動してきてから、3ヶ月ほど経ったある日、ようやく主任が決まります。
ちなみに私が介護老人保健施設に就職してから一年半が経過していました。
ありがたいことに、選ばれたのは私でした。というか、最初はありがたいとか思う余裕もなく、ただただ不安で一杯でしたが…
選ばれた理由は恥ずかしながら、『特に何もしなかったこと』でした。
期限を守らなさ過ぎて職員の信頼を失ったDさん
暴走し過ぎて職員の気持ちが離れたEさん
。
その二人に比べて特に何もしなかった私は上司であるB介護リーダー
から見たら『操作しやすい部下』と思われ、部下になるフロア職員からみたら、『安定志向の上司』と思われたのでしょう。
ただ、何もしていないと言っても、二つだけ気をつけたことがあります。
期限を必ず守ること、そして他の人の意見を聞くこと。
もしかしたら、たまたま私が気を付けていたことが、二人の弱点だったという幸運に恵まれたことが最大の理由かもしれません。
こうして運良くフロア主任に選ばれたのですが、大変なのはこれからです。
曲者のB介護リーダー
その直属の部下になったのですから…
しかし、苦難は思った以上のものでした。




