オフィスの窓の外は白い雪が舞っている

「ゴメン、ちょっと遅れる」

仕事の都合で予定の時間に帰れなくなってしまった

いつもの駅に着いた時には薄っすらと雪が積もっていた

時間は20時を少し回っている

足元を気にしながら急いでアパートへ向かう

扉の前で待っている彼女の息が外灯に照らされて

白く光っている

今夜の食材の詰まった袋を両手で抱えている

赤いホッペの彼女は私を見て

「おかえり」

「寒かっただろ」

そう言いながら、鍵を回して部屋に入る二人

電気をつけて暖房のスイッチを入れた後

お湯を沸かしてインスタントコーヒーをテーブルの上に置いた

「ゴメン」

「仕事だからしょうがないよ」

彼女はテーブルに肘を付いてマグカップを両手で持って

私の方を見てまだ赤い頬で微笑んでいる


今夜は初めて私の為に手料理を作ってくれる

材の入った袋を手にキッチンへ向かう彼女



彼女の作ってくれた料理で満たされたあと

少し照れながら

「今度からは寒くないように部屋で待って」

そう言ってポケットに入れていた部屋の鍵を渡した


ワインで赤くなってるホッペの二人






2月29日

今シーズン最後の雪だろう

と言う事で80年代風の物語





エプロンを着けた彼女の後姿を見ながら

少し先の未来を考えていた

ずいぶんさぼってました

「継続は力なり」

ってのは私の好きな言葉なのに・・・


ペースは鈍化しても続けて行く事を主眼に^^



お正月らしいお話??


子供の通う小学校では学習の一環として百人一首大会を開催する

二年生の娘も4年生の息子も一生懸命憶えていた



「おとうさん、けりを付けるって知ってる?」

「そのけりってなんだと思う?」



思ひわびさても命はあるものを
  憂きにたへぬは涙なりけり


最後に「けり」って付くでしょ

これが元になってるんだって



ほ~

知らんかった・・・・



けりの意味を教えてくれた事にも驚いたが

こんな切ない恋の歌を10歳の子供が歌うのにはもっと驚いた



どうやら学校では、意味は教えないらしい







さて、ちょっと面倒な見積の依頼が来てるから

今日はけりが付くまで残業だな~

原子力損害賠償支援機構よりのお知らせ

一枚目にはこう書いてある


「なんのこっちゃ」

此処は岐阜県だし・・・


東京電力からのお詫びと賠償のご請求についてのお願い

これが二枚目


三枚目に対象となる損害の例などが書かれた表


ここに書かれたもの全てを補償したらきっと凄い金額になるんだろうと思うようなもの

特に風評被害ってのはかなり場所的にも解釈の仕方も広範囲となる

だから、この書類が福島から500キロも離れた私の会社にも届けられたのだろう

それに間接被害って項目もある

私の会社もそうだが、多くの会社が原発事故のおかげで

予定の変更を強いられた事だろう

でもそれは補償の対象外なんだろうなぁ




電気がないと困るのは間違いないが

原子力発電ってのは大きなリスクも孕んでる




目に見えないもので要らない物


悪意ってのもあるが


放射性物質が一番かもしれない