心理学的に試験前、部屋の片づけをしたくなる行動などのことだそうだ。
わたしは今、新作映画のプロットを書かなければいけないのだが、
これを書いている(笑)。
昨日、脚本アシスタント志望の人たちと面談をした。
みんな、Twitterでの募集告知とかを見て応募してくれている。
面談で話すのはわたしが「どうやってシナリオライターになったのか」だ。
わたしは書こうと思って1年くらいでデビュー出来た。
それはやはり映画監督との付き合いが大である。
左から望月六郎監督、元新宿梁山泊の石井ひとみさん、わたし。
監督に書かせて貰えばそれでデビュー出来るのだ。
デビューさえすればそれが名刺になり、営業が出来る。
コンクールや学校に通ってもなかなかチャンスはめぐってこない。
役者も同じだが、縁と運しかないのである。
ただ、そこまでの努力は必要だ。
じゃ、努力ってなんじゃ?(ここからは役者も脚本家も)
他人の為に動けるかっていうことである。
わたしは監督と監督がやりたい映画企画を手伝っていた(脚本開発)頃、
ほかにも監督やプロデューサーの映画にエキストラを徴集したり、
原田龍二さんのボクシングコーチをしたり、
役所広司さんや阿部寛さんの方言指導をしたりしていた。
その間、カネのことは言わず、
24時間営業の台本印刷のバイトをしながら食いつないでいた。
また、そーゆーバイトだとプロデューサーと知り合う機会が多く、
企画書を書くバイトを引き受けていたりし書くことでも収入を得ていた。
余談だが、30年前の時給と今の時給が変わっていないって凄くない?
当時はバブルで破格な時給だった(笑)。
なので、わたしは台本印刷屋さんで脚本の勉強やデザインの勉強をさせてもらっていたのだ。
時給貰って(笑)。大先生の生原稿が見られるなんてこんないい勉強はない。
だから講師はやっているがシナリオ学校には通っていない。
今、こちらにアシスタントで応募してくれた人たちには、
それぞれ適応できそうな課題(企画書作成)をやってもらい、
その出来で判断しようと思っている。
学校じゃないから、「企画書って何ですか?」
とか聞いてきた人はアウトだ(笑)。
それは運送屋のバイトで住所見て面接場所まで来られない人と同じだ。
先日、出演者のオーディションをした。
「チケット30枚売る自信がないので出演は辞退します」
と言ってきた役者志望者が数名いた。
彼らは養成所でレッスン料をとられてレッスンしているらしい。
30枚、売れない人はぜったいプロにはなれない。
ただ、漠然とした夢を持ってレッスンしているだけでプロにはなれない。
高校演劇やミュージカルをやっていたそうだが、
クセがありすぎて(学芸会みたいで)、
映像やプロの舞台では使えないよと言ってあげた。
やってきたこと全部捨てろ、とも言ってあげた。
オーディションの最中に。
それがショックだったのだろう(笑)。
きっとレッスンでそんなこと言われないのだろう。
だっておカネ払ってくれるからお客さんだもん。
街場のボクシングジムのコーチと同じだ。
レッスン生にはどんなクソパンチをミットに打ち込んでも、
「ナイスパンチ!」と言ってくれる(笑)。
芝居や映画自体が好きでわたしと関わってくれる人がいるなら、
プロデューサーもわたし以外の監督も紹介するし、
チャンスは往々にしてあるはずだ。
役者もずっと関わっている人は映画やテレビに出演出来るチャンスもある。
でも離れて行く人もたくさんいる。
きっとここじゃないンだと思っているのだろう。
縁はオフにしないで繋ぎっぱなしがいいのではないだろうか。
舞台には出演しなくても観劇に来てくれていれば存在は覚えているし、
何かの拍子に声をかける場合もある。
切ってしまえばおしまいなのだ。
大変だからと逃げないで。
大変だから面白いと感覚を持ってくれればいいナと思う。
俳優も脚本家も。
フリーの役者(年齢不問)も募集しているので応募してね。
〆切過ぎてるけど、応募してくれても大丈夫。
じゃあ、そろそろプロット書き始めるか(笑)。