実はこの映画、ヤクザ映画なのに文化庁推薦作品にもなっている(笑)。
キャストも豪華だ。
原田芳雄、片岡礼子、奥田瑛二、哀川翔、北村一輝、
そして京都造形大学(現在は京都芸術大学)の教授をやっている水上竜士。
なので京都造形大学の卒業者は必ず観ないといけない(笑)。
水上教授が思いきり××されるから。
片岡礼子はこのとき、監督の着ていたスカジャンを衣装にしていた。
何年か後に拙作「純平、考え直せ」ではスカジャンを着ている純平の母を演じて貰った。
何か縁のようなものを感じながら撮ったものだ。
「純平~」を監督しながら
純平は「鬼火」のあの二人の子供ではないのかと、楽しい想像をしていた。
脚本の打ち合わせを原田邸で何度もやった。
酒を飲みながら(笑)。
片岡礼子が拳銃を撃つ練習を山でするシーン、
生きているものを撃たせるため、野犬を登場させた。
「森岡くん、そんなご都合なシーンは書いちゃダメだ」と芳雄さん。
「あ……はい」
「犬はおかま(北村一輝)が飼っているンだよ」
「はい、そう書き直します」
と、おかまの仲間(北村一輝)の飼っている設定にして、
××さんと名前をつけたら、
「それはマズいよ」と芳雄さんは笑っていた。
結局、おかまが飼っている犬の名前はミキジロウにした。
漢字で書くと問題があるのでここではカタカナにしておく(笑)。
「風の又三郎」の比喩は転校生で主人公に古本を買わせて、
読んでいる設定を作った。
♪どっどど どどうど
という歌が、どうも×××が××××をしているような感じがして、
こそばゆい思いになる主人公を描きたかった。
それをどう芳雄さんが演じているか……観てのお楽しみだ。
このブログを読んでいるみなさん、
是非、映画館にアクセスしてチケット予約してネ。