そうか、もう君はいないのか | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

は、城山三郎の遺稿を編集したエッセイだ。

妻との結婚から別れまでの日々について記されている。

 

このタイトルが心に染みるのは、

自分も、そーゆー立場になったからだろう。

 

 

ついこないだまであんなに元気だった奴が……

 

『女の子ものがたり』で木人形役の植村結子はまだ亡くなってません(笑)。

 

一緒に酒を飲んだ奴が……

 

台本持って芝居するナってあれほど言ってるのに……

演出家の言うことはひとつも聞かない。

今井雅之さんの舞台に二日酔いで立ち、舞台上で吐き、

その姿がシンガポールのマーライオンみたいだったので、

それ以来、「マー」というあだ名がついたそうだ(笑)。

 

 

亡くなるなんて……信じられない。

 

 

別れは辛いし……けど、「お別れ会」なるものをやってわかったことがある。

 

 

それは人の優しさだ。

 

 


私より年上で最年長の中原和宏は元気だ(笑)。

 

「お別れ会」の会場はみんなの優しさで満ちていた。

追悼文をくれた人たちも、優しい言葉で満ちている。

 

 

広島公演を終え、本当に誰かに見守られている感じがした。

元来、わたしは直感を大事にするのだが、

広島公演は霊感が働いた。

 

会場全体が天から見守られてる感じがしたのだ。

紀伊国屋ホールでやった公演も同様な感じがしたことがあった。

 

きっと何かが見守ってくれている。

明日は最後の『夕凪の街 桜の国』の稽古だ。

 

そして、

明日が舞台『嫌われ松子の一生』で主演した階戸瑠李の命日で、

三回忌である。

 

瑠李のブログは松子で止まっている。

 

 

きっと瑠李も見守ってくれているはずだ。

 

合掌。