は、城山三郎の遺稿を編集したエッセイだ。
妻との結婚から別れまでの日々について記されている。
このタイトルが心に染みるのは、
自分も、そーゆー立場になったからだろう。
ついこないだまであんなに元気だった奴が……
『女の子ものがたり』で木人形役の植村結子はまだ亡くなってません(笑)。
一緒に酒を飲んだ奴が……
台本持って芝居するナってあれほど言ってるのに……
演出家の言うことはひとつも聞かない。
今井雅之さんの舞台に二日酔いで立ち、舞台上で吐き、
その姿がシンガポールのマーライオンみたいだったので、
それ以来、「マー」というあだ名がついたそうだ(笑)。
亡くなるなんて……信じられない。
別れは辛いし……けど、「お別れ会」なるものをやってわかったことがある。
それは人の優しさだ。
「お別れ会」の会場はみんなの優しさで満ちていた。
追悼文をくれた人たちも、優しい言葉で満ちている。
広島公演を終え、本当に誰かに見守られている感じがした。
元来、わたしは直感を大事にするのだが、
広島公演は霊感が働いた。
会場全体が天から見守られてる感じがしたのだ。
紀伊国屋ホールでやった公演も同様な感じがしたことがあった。
きっと何かが見守ってくれている。
明日は最後の『夕凪の街 桜の国』の稽古だ。
そして、
明日が舞台『嫌われ松子の一生』で主演した階戸瑠李の命日で、
三回忌である。
瑠李のブログは松子で止まっている。
きっと瑠李も見守ってくれているはずだ。
合掌。