B型の事務所 | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

それにしても世の中には×××が多すぎる。

いやいや、チケット××と言ってオーディションに来て、

全然×らない、×れない××もそうだが、

いやいや、新××劇場に××出来るのにチケット××0の×がいるとは……

悲しいし悔しいし、憤懣やるかたない。

 

せっかく必死に××を×っているのに、

こんな能××な×がいるとは……

 

いやいや××の奴もそうだぜ。

新××劇場だぞ。

どんだけ××ししてスケジュールをオサエたか。

 

そんなこと××にはわからないだろうナ。

映画のチケット、監督が1,000枚売っても、当たり前だし、

役者は××出来りゃいいんだから×なもんだ。

 

でも世の中、自動車会社もラーメン屋さんも、風俗もみんな同じ、

何台売れたか、何杯売れたか、何人客をとったか、なのだ。

 

舞台やってるプロデューサーたち、

みんな『夕凪の街 桜の国』を観に来てほしい。

 

そして、×いたい××がいたらわたしに訊いてほしい。

×が××予約があるか、×っているか。

 

「なぜあの人は舞台に出続けているの?」

「そりゃ、チケットたくさん売るし、芝居がいいからサ」

「なぜあの人はドラマで主役をやれているの?」

「そりゃ、視聴率取れるし、演技がいいからサ」

「なぜあの人は映画で主役をやれているの?」

「そりゃ観客動員出来るし、現場でも態度がいいからサ」

 

なんて会話がされているかどうかは知らないが、

きっと、想像するとそういうことだろう。

 

どんなにいい芝居をしていても

チケット×れない××はずっとバイトをしているのだ。

それは仕方がないことだ。

だって、××力がないンだもん。

人に「芝居観に来て」とか言うくらいならバイトしてた方が気が楽だ。

人にモノを頼むくらいならバイトしてた方が気が楽だ。

 

でも役者は働かないで好きな演技だけして食べるのが役者である。

それが河原乞食と言われた所以である。

「おめぐみくださいませ」と言うのが乞食で、

河原でパフォーマンスして投げ銭を貰っていたのが河原の乞食だ。

それがいつしか芸になり歌舞伎になり現代演劇になり映画になる。

 

以前、有名俳優の息子が出演したことがあった。

そいつが主役なのに全然予約を入れないので問い詰めてみたら、

「自分の芝居を知り合いに見せるなんて恥ずかしいですよ」

なんてぬかしやがった。

大手事務所に所属している奴だった。

でも、その芝居に出演した後、

堅気になり現在はまともな仕事をしているそうだ。

 

それでいい。

そんな奴はこっちの世界に来ないでほしい。

そーゆー奴を事務所は教育しない。

マネージャーもすぐ辞める。

 

出演料が遅れたと言って、

「もううちの俳優は出演させません」

とか言うマネージャーもいる。

 

また、ある映画監督の言葉を借りる。

 

「おまえは何屋さんだ?

サラリーマンだから仕方ないってか。

おれらは何の為に、何を創っているの?

何屋だ? 何を売るんだ?

好きなものが他になくてどうしようもなくて芝居をやってンだぞ。

区役所の印鑑係か?

下町の板金屋の太郎くんか?

アルバイターじゃないぞ、

月末の金の振り込みが遅れたぐらいでガタガタ喚くんじゃないよ、

明日飢え死にするっていうのか? 

金が欲しかったら、長距離トラックか、

ラーメン屋で働き直せ、バカヤロ」

 

そんなマネージャーはプロダクションをすぐ辞めて転職するし、

所属の俳優もすぐ辞める。

だって出番がないンだもん。

 

そっちが「出演させません」という前にこっちが使うか。

ギャラに見合うチケットの枚数だって売ってないぞ。

 

きっとそのマネージャーも上から「売上、売上」と言われて、

なんとかモーターの上司みたいな奴に恫喝まがいの指示されて、

大変なんだろう、きっと。サラリーマンだから。

 

佐藤仁の「お別れ会」で買ったお菓子が事務所に残っているので、

貰いに行った。

 

××キで買ったイカやスルメはことのほか美味い。

そして事務所の一室がB型女史に占領されつつあることを知った。

 

わたしはこのB型女史にどれだけ苦しめられたことか。

とにかく×づけない。

 

チラシを入れた×ァイ×なんかパ×パ×になっている。

冷蔵庫も×いままだったので、わたしが××した。

 

彼女たちの××はいったいどうなっているのか、

××するに堪えがたい。

 

でも一生懸命××してくれているから、言うまい言うまい。

 

 

また、出版社から新装で出版された『夕凪の街 桜の国』のコミックが届いていた。

新国立劇場の物販コーナーでタイアップ商品として販売するのだが、

巻末に特別収録されている『風の中の夢』はなんと見開き2ページで泣かせるのだ。

 

 

帯の言葉は

「100年後も読んでいたい。

こうの史代の傑作を、令和の本棚へ。」

 

素晴らしいよ。

台本も販売を許可して頂き、

このコミックもパンフレットもだが、

残り少ないのでお買い求めはお早めに。

 

売り切れ御免、だ。

 

たくさん、たくさんインプットして色んなものを見てくれ。

それでたくさん、たくさん捨ててくれ。

 

それでも残ったモノ、最後に残ったモノだけが、自分の血となり肉となる。

 

さぁ、寝よう。