『夕凪の街 桜の国』顔合わせ | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

行われた。

恒例の顔合わせと本読みだ。

 

ト書きとか新人に読ませると「コイツ、読んでないな」ということがモロバレだ(笑)。

また、小説や日頃、文章を読んでないということも如実にわかる。

 

たどたどしいのだ。

目で活字を追い、声にすることが難しい。

日頃、活字に馴染んでいたらこんなことはないはずだ。

まるで小学生が教科書を読むようだった。

何度、止めようかと思ったことか。

挙句に、漢字も読めない。

本読みの前にわからない言葉や読めない漢字があったら調べて来いよ。

 

その後、居酒屋で打ち込みがあったのだが、

男の出演者でわたしと話をしたのは松田幸起だけだった。

 

マネージャーとか教えてやれよ。

こういうチャンスに演出家とか監督とかプロデューサーと話をするのだということを。

 

近寄り難いのはわかるが、そこを行かないと誰も掬ってくれないのだよ。

一過性で終わる出演なんか続けてても仕事に繋がらない。

繋がるのは「また一緒にやろうよ」と声を掛けてもらえる者だけなのだ。

 

まあ、挨拶にいったら、

「君がわたしと飲むのは十年早い」とか言う傲慢なプロデューサーもいるけどね(笑)。

(何様だと思うが……そのプロデューサーは飲むと××××の話しかしない)

 

最近、スタッフの応募が多い。

4月に就職して、二ヶ月勤めたあたりで、「違うな」と思うのだろうか(笑)。

 

ただ、30歳以上で正社員で三つ以上転職している奴は話にならない。

結局、20代で何も掴めなかったということだろ。

クリエイティブな仕事で誰がそんな人、雇うんだ?(履歴書見てアウト)

「石の上にも三年」というが、5年~10年やらないとどんな仕事でもスキルは身につかない。

(クリエイティブな仕事じゃなければ雇ってもらえるが)

30歳過ぎて「プロ野球の選手になりたい」と言ってる奴と変わらない。

 

 

1993年に旗揚げした『不機嫌な犬』のチラシ。演出が芸名でダサい(笑)。

 

トラックの運転手を二十年やって、

俳優になったオッサンが弊社にいるが、大したもんだ(笑)。

トラック運転出来るンだもの。

 

それはトラックの運転手やるのに、

住所見て面接会場に来られない人と同じだ。

 

 

芝居でも役者やるんだったら10年続けろよ。

だったら脚本家の道もあるし、監督も道もあるだろう。

マネージャーもいい。

大道具だって衣装だって、音響だって照明だって、

舞台監督だって、制作だって出来るだろう。

 

 

大阪の西成で一泊1,300円の安い宿を見つけたが怖くて泊まれない(笑)。

度胸のある方は是非(笑)。

 

こないだ知り合った女子はずっと事務所を探している。

そうこうしているうちに時間は経つ。

あっという間に歳はとる。

 

プロになりたければプロの傍にいることである。

脚本家志望もたくさんくるが、コンビニや居酒屋の店長がデビューはさせてくれない(笑)。

 

今も「脚本家になりたい!」といってわたしの元にくる奴が少なくない。

みんな「勉強させくれ」という姿勢で「ギャラも欲しい」ということでやってくる。

(アシスタントの募集はかけているが)

いやいや、ギャラが貰えるのは何か賞とか、コンクールで一次審査通ったとか、

舞台、テレビ、映画の脚本、一度でも書いて、公に出たことがあるとか、

なんらかの経歴がある人だぜ。

素人に勉強させてあげて、ギャラをくれてやるプロはいないだろう(笑)。

 

先日、大学の授業で演劇サークル所属の学生が見学に来たので、

わたしの映画の現場のドキュメンタリー(現場で演出している姿)

を見せようとモニターに映像を流していたのだが、

ずっとスマホをいじってやがった(笑)。

まだ若いからいいが、これが30過ぎた奴だとアウトだ(笑)。

 

まあ、弊社のスタッフも忙しすぎてわたしのヨタ話は上の空で聞いているが(笑)。

 

何にしても、継続は力である。

 

感性は日常で磨かれるモノだし、観察や経験は理論や理屈に負けない。

(影響受ける周囲がどういうものなのかが大事)

日々蓄えた「モノを見る目」のインプットが己の仕事に繋がっていくのだ。