『暗闇のレクイエム』 | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

 

を、くちなしという“STRAYDOG”常連の元スターダスト所属・

布施紀行が主宰の劇団で上演するそうだ。

 

 

“STRAYDOG”以外でやるのは2回目だ。

 

一度は俳優の菅田俊さん演出だった。

 


初めて書いた舞台台本で、初稿書いたら、

主演をやる役者から、

「こんな面白くない脚本、出来ないっすよ」
とか言われて、「じゃあおまえ、書いてみろよ」

とか言ったら、「わかりました」と電話を切って、

何日かして、FAXで「書けません、すみませんでした」と送ってきた。

もうそいつは役者をやっていない。

そして、わたしは書くことを生業とするようになった。

 

↑このチラシのとき、“STRAYDOG”は100人位いたんじゃないか(笑)。

 

 

“STRAYDOG”の原点だ。

 

 

みんな、観に行ってやってくれ。

 

 

昨日、メイクルームの監督の森川圭と飲んだ。

こないだもわたしを脚本家デビューさせてくれた望月六郎監督の

芝居を一緒に浅草まで観に行ったのだが(仲良しか)、
先日、拙作映画『俺と〇〇〇すれば売れる』の舞台挨拶に来てくれ、

映画を観て帰ってくれた。

 

その日は話せなかったのだが、昨日、たまたま彼がひとりで呑んでいるときに

わたしが連絡し、一緒に呑むことになった。

 

 

だいぶ酔っぱらっていたのかして、普段そんなに絡んでくる男ではないのだが、

「森岡さん、あの映画は手抜きですよ!」と怒られてしまった。

 

わたしは手を抜いているつもりは一切ない。

でも、お客さんにそんな風に見られるということは、

どこかに隙や慢心があったのかもしれない。

 

それは「原作の域から逸脱してない」ということである。

わたしは原作に忠実に撮影すること(原作が超面白かったので)をよしとして、

創作者としての堅持をどこかで忘れていたのかもしれない。

低予算でも面白いものを創る、

原作を超えなければ映画にする意味がないのである。

 

そんなことを言ってくれる仲間がいるということは幸せなことだ。

褒めるばかりが仲間じゃない。
時には辛辣な意見も聞く耳を持ちたいと思う。

 

「一生懸命に作ったものは、

一生懸命観てもらえる」

 

かの大巨匠・黒澤明監督はそう言ってた。

 

くちなし、頑張れ。