熱海国際映画祭 | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

前回、NHK土曜時代ドラマ『風の市兵衛』の打ち上げの様子は

"STRAYDOG"のスタッフから、×××さんや×××さんみたいに

「嬉し(がり)満開」なのでやめた方がいいと言われ、自粛させて貰った。

 

今後は彼らのように「嬉し満開」にならない程度に報告しようと思う。

まぁ、役者というものは常々「嬉し満開」なのだが……。

(私は役者じゃないので)

 

熱海国際映画祭に行ってきた。

"STRAYDOG"の柴田明良と山田奈保と一緒に

レッドカーペットを歩いた。

 

死ぬまでにあと、何回、こんな機会に出会えるだろうか?

もしかしたら、これが最後かもしれない。

 

そんな思いで歩いていた。

 

熱海国際映画祭レセプションパーティに参加したNマネ、山田奈保、柴田明良。

 

役者をしていて、こんな機会に出会える人もごくわずかだろう。

 

自主映画を観ていてよく思うのだが、

役者は役者の顔というのがあるとつくづく感じる。

 

それはどんな職業でも同じで、

水商売は水商売している人の顔、

営業は営業している人の顔、

事務は事務をしている人の顔、

八百屋さんも、運転手さんも、

みんなそれぞれ、その職の顔がある。

 

ボクササイズのロープスキッピングで張り切る赤羽一馬。今回いつになく張り切っている。

 

役者の顔はやはり、映像に出たり、舞台に立ったり、

それを生業としている者だけが

持てるものなのだと、自主映画なんかを見ていて思う。

 

たまに映像に出たって、役者の顔になんかなりはしない。

スポーツのプロと同じなのだ。

 

普通の人に非ず、普通の人よりも……なのだ。

 

前に、「どうして役者にボクササイズが必要なんですか?」という質問を受けた。

私は「役者というのはスケジュールが決まったら休めない仕事だから、

日頃から身体を鍛えていないとならない」と思っている。

 

一に体力(めげない、ふてない、遅刻しない、休まない)

二に人格(挨拶、掃除、思いやり)

三、四がなくて

五に才能なのだ。

 

そして、才能のない人はどこにもいない。

それを自分で見つけられるか、

見つけてくれる人がいるかが人生の勝負なのだ。

 

"STRAYDOG"の芝居に出演してくれた

よその事務所の役者を

私が脚本を書いたドラマの

プロデューサーに頼んでドラマに出演させて貰った。

 

マネージャーから報告の連絡がないので、

出演出来なかったかなと思って、連絡したら、

「小さな役だけど、貰えました」と言われた。

 

悪かったな「小さな役」で。

そりゃ、セリフも一言二言しかねぇよ。

 

それでも私はプロデューサーに頭を下げて

お願いしたんだよ。

 

×××に出演出来ることで、

どんだけ親兄弟が喜んでくれることか。

 

ドラマのエンドロールに流れる田嶋高志と赤羽一馬。

 

でも、きっと、"STRAYDOG"のこいつらも「小さな役」で文句言ってるンだろうな。

次は、「大きな役」とってやるから、これからも頑張ってくれ。