"STRAYDOG"の森田亜紀が出演している
『ミスミソウ』をバルト9で観た。
試写会でも観ていたのだが、
もっと大きなスクリーンで観たく、バルト9に出掛けた。
あの大画面で森田亜紀が怪演していた。
“STRAYDOG”に入って二十年近く、
一緒にやってきた森田があの大画面で
演じている姿を観て胸に熱い塊のようなものが
込み上げてきた。
森田亜紀を起用し、
狂気の女教師を演じさせた内藤瑛亮(えいすけ)監督は凄い。
『先生を流産させる会』から注目していたのだが、
この映画『ミスミソウ』は凄いとしか言いようがない。
あのナイフの切れ味が私にもあれば……と嫉妬さえ感じた。
ラストでタテタカコさんの『道程』という歌が流れ、
エンドクレジットにピン(一人)で森田亜紀の名前が浮かんだ時に、
涙腺が崩壊した。
たいていの人は映画なんか観なくても暮らせるが、
映画があるのはあの暗闇で、大の男が涙を流せる為にあるのだ、
ということを実感した。
果たして、多くいる俳優の誰が、
あの大きなスクリーンにピンで名前が出ることができるのだろう。
才能とは『夢をあきらめない力』であることを実感した。
森田亜紀を起用してくれた内藤監督と
田坂公章プロデューサーに感謝である。
映画『ミスミソウ』、俳優志望なら、是非、
その映画の切れ味を堪能してくれ。