“STRAYDOG”の新人たち | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

 

海街が終わり、『へなちょこヴィーナス』の稽古が始まっている

 

 

演出は“STRAYDOG”映画放送部の柴田明良。

柴田の演出は熱いし、怪我人続出だ。

前回は縄跳びで疲労骨折した女の子がいた。

縄跳びで骨折るくらいなら芝居なんかやめろと思った。

 

 

スピリッツの中島舞香は元気だ。

“STRAYDOG”は映画放送部、スピリッツ、シードリング(研修生)と

別れている。

 

映画放送部は全員十年以上、“STRAYDOG”に在籍している。

中島舞香は中学生のときから所属しているのと、

外部オーディションにあと一つか、二つ通ったら映放部になる予定だ。

映放部になれば、プロとして全ての公演でギャラが支給されるのだ。

 

外部出演者の中には

「おまえはギャラ貰えないだろう」レベルの役者もたくさんいる。

芝居がド下手でお客さんも呼べない、役者モドキで事務所に

月謝を払って所属している奴らだ。

(大手の事務所はスクールと称したもの以外、とらない)

 

そんな奴らはたいてい、“STRAYDOG”の舞台は一度出たら終わりだ。

 

 

最近、少しだが“STRAYDOG”の新人も増えた。

そのせいかボクササイズの数も多くなった。

 

 

十年以上使っているグローブもボロボロだ。

 

 

スピリッツとシードリングの集合写真。

田島の笑顔が眩しい。

 

 

みんなに言っておくけど、

 

・稽古よりバイトを優先する人は、ぜってぇプロにはなれません。

・稽古を風邪引いたからって、四、五日休む人は映画やテレビに出られません。

(そんな奴、キャスティングして風邪引いて休まれたらたいへんなことになる、

這ってでも来い。休むというのは自分がその他大勢と言っているようなもの)

・稽古や現場に遅刻する人は、ぜってぇプロにはなれません。

・セリフを覚えてこない役者は、ぜってぇ売れません。

(一流の人は、現場に台本を持ってきません)

・仕事関係の人からの電話やメールに折り返しが遅い、

折り返しをしない人は、ぜってぇプロにはなれません。

・公演や映画に出るのに、30人以上お客さんを呼んだ経験のない人は、ぜってぇプロにはなれません。

・映画や芝居に足を運んで観ない人は、ぜってぇプロにはなれません。

・感謝の気持ちがない人は、ぜってぇ売れません。

・仕事がないことを事務所のせいにする人は、売れません。

(映画で使ってもらったのに、芝居観に来ない奴とか、

監督に挨拶しない奴、いるんだこれが)

・何人かの監督やプロデューサー(キャスティングの権限がある人)

に名前を覚えてもらってない人は売れません。

・マネージャーや事務所がキャスティングするわけではないのに、

田舎から出てきて養成所に大金を払い、そこを辞めて、舞台もやらないで、

ずーっと事務所に履歴書を送り続けている人、プロにはなれません。

 

少し、昔、私が監督の映画で、

「チョイ役だけど、出てくれる?」と言ったら、

「ギャラ、安いんでしょ、バイトしてた方がマシっすよ」

と言って断った役者がいた。

その映画はチョイ役かもしれないが、

次はもう少し大きくなるかもしれない、

プロデューサーに名前を覚えてもらえるかもしれない、

プロフィールに経歴が増えるかもしれない、

というメリットがあるにも関わらずバイトを選んだ彼は

50歳過ぎて、いまだにバイト生活だ。

 

・クソみたいなプライドがある奴は、プロにはなれません。

 

 

以上、みんな、そこんとこをよく考えて頑張ってくれ!