23日(金)より八幡山…… | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

ワーサルシアターにて、

『あなたには帰る家がある』が上演される。

 

八年ぶりの再演だ。

重松隆志と佐藤仁は初演にも出演していた。

 

あれから八年。

あっという間だった。

 

“STRAYDOG”から去っていく者もたくさんいたが、

この二人と、森川圭監督は長々と付き合ってくれている。

 

森川「住まいの在るところが故郷ってことでもないんだよね」

佐藤「どういう意味ですか?」

森川「自分を理解してもらえる場所こそ故郷なんじゃない?」

重松「そうですね、疲れてるときとか、ほっと落ち着ける場所、

    行きたくなりますもんね」

森川「そーゆーとこが故郷なんじゃないの?」

重松「ある人にとっては実家かもしれないし、彼女とか彼氏、

    仲間の居る場所だったりってことですよね」

森川「そこに理解してくれる人がいれば、

    明日からまた頑張ろうって気になるンじゃないの」

佐藤「一流の人は、一流の人と一緒に仕事をしたがるけど、

   二流の人は三流の人と仕事をしたがる、ってことですか?」

森川「違うね」

重松「ワケわかんね、仁さん」

佐藤「ギャハハハハ……」

 

 

重松「こないだ先輩の芝居を観に行ったンですけど、

   情けない男の話で……」

佐藤「奥さんに逃げられて子供たちにも何も言えないって

    男の話だったね」

重松「その言えなさに俺は共感するンですよね」

森川「言えないのがいいの?」

重松「その哀愁がね」

森川「ドラマってのはね、A地点からB地点に行って、

   ほんの少しでも成長するのがいいんだよ。

   『この世界の片隅に』 もそうだけど、

   日本が戦争に敗けたと知った時、

   あの大人しかった主人公が烈火の如く怒るよね、

   そーゆーのがないとね……」

重松「俺はその何もなさに感動するンですよ」

佐藤「何もないがあるンですね」

森川「なんのこっちゃ……」

 

 

 

 

 

 

稽古場で子役の加藤央睦(ひろむ)から手紙の入ったお菓子を貰った。

 

 

 

優しい文面に癒された。

子役二人、左、福島悠斗くんと加藤央睦くんも大人に混ざって楽しそうだ。