4月から映像演技コースなるものの講師をやっている。
その参考にと私の初めて書いたテレビドラマを鑑賞した。
中森明菜が主演だ。
その鬼気迫る演技は半端じゃない。
ゲストに荻野目慶子が出た回なんか、
今、そんなドラマないだろうとまで思わせてくれる。
その中でも演技に奥行きのある俳優、
セリフをただ言ってるだけの新人、
バーターでキャスティングされている者を指摘する。
なにがどう違う?
生徒たちはまだそこまでもいってない。
セリフを覚えるのが精一杯だ。
そして、その演技コースの生徒ときたら、
私が推した映画のひとつも観てこない。
数人は観ているのだが、大半は観ていない。
みんな学校に通うことだけでいっぱいいっぱいなのだ。
渡したシナリオを泳げない子供が浮輪を話せないが如く持っている。
全部、ふりなのだ。
演技を勉強しているふり。
俳優になりたいと漠然と思っているだけ。
東京に出てきてバイトに明け暮れている。
そんなんで、テレビに出られると思う?
映画に出られると思う?
セリフ覚えるのが精一杯なんて奴は
早く俳優になるの諦めろ。
がむしゃらにやらないで、食えるわけがない。
カラオケで金払って歌ってるのとは違うんだよ。
お金払って学校行って、プロの俳優になれるんなら、
誰も苦労しないんだよ。
俳優は人に感動を与える仕事。
そんな俳優になりたいなら、
西原理恵子さんが言ってるように、
「自分から動き出して、手足を動かして、心で感じることだけは諦めないで」
ということを忘れないことだ。
心臓を鷲掴みされたような感動に出会ったことがあるか?
自分から出向いて、感動を見つけるのだ……自戒を込めて。
それにしてもボーダーは凄かったな。
初回はスマスマより視聴率良かったそうだ。
DVDになっていないのが残念だ。