わけあって | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

TBSで放送されていた『JIN』をDVDで観ているのだが、

間違えて最終回を先に観てしまった(笑)。



森岡利行「監督日誌」



ドラマの中のセリフで

「神は乗り越えられる試練しか与えない」という

聖書からの引用みたいなセリフが出てくるが、

私は、

「神は乗り越えられない試練しか与えない」

というのが心情だ。



森岡利行「監督日誌」


一生懸命やっているのに

志半ばで亡くなってしまった人のことを

思うとそういう風にしか思えないのだ。



森岡利行「監督日誌」



だいたい、私は神を信じていないし、

髪もいつのまにか無くなってしまった(笑)。



「髪はなくなる試練を乗り越えられない」



森岡利行「監督日誌」



最近、よく他人を褒めたりするのだが、

(芝居、またはシナリオで)

「いいねぇ」と言っても

「私的にはまだまだナンですけどね」

とか

「全然、出来てないンですけど」

「自信ありません」

という自分本位の答えが返ってきて

がっかりすることがある。



謙遜とは違う、

他人の評価を真に受けないというか、

他人が褒めているのに、

調子に乗らないというか、素直に受け止めないというか

いやいやこの世界褒められてなんぼやで。

なんだよおまえらのそのお高い“物差し”。




物事は肯定的(ポジティブ)に捉えれば

おのずとそうなるものなンだ。

他人は肯定的な人間に仕事を任せるもんだ。




褒められたら素直に

「ありがとうございます」

と答えられる気持ちを持ちたいよね。




まぁ役者殺すにゃ刃物はいらぬ、

褒め言葉があればいい……とは言うが、

私が褒めるときは本気で褒めているのだが……





先日も事務所関係の芝居を観に行ったのだが、

俳優たちは、難解な台本で、くそ面白くもない

台本で、よく頑張っていると思った。




ダメなのは台本と演出だ。

舞台の効力をなしていなし、

俳優に外人芝居(洋画の吹き替えのような)

をさせていた。



なんで日本人なのに外人やるンだ?

大げさな身振り手振りで。

それも吹き替えのような。



きっと諸先輩が好んで

翻訳物(赤毛もの)をやるからだろう。

みんな外人の物真似になる。

それも洋画の吹き替えの。



おまえら友近か?



そんな変な演技はどーでもいいから、

根本を考えた方がいいぞ。



客も少なかったし。



役者って地位も名誉も学歴もいらない。

役者は人様からえこひいきしてもらうこと。




えこひいきしちゃダメだなんて、学校だけだろ。




わざわざ観たいと思わせるほど、

魅力的(可愛い)な役者になること、

面白い芝居をすることじゃないのだろうか。



そんでもって、

我々にとって本当の“神様”は

“おかげさま”と芝居を観てくれる“みなさま”なのだ。