成島出監督と飲んだ。 | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

前にも書いたが成島監督と朝方まで飲んだ話し。

彼の脚本デビュー作の「しのいだれ」の時に役所広司さんと

阿部寛さんの方言指導として現場についた。

その頃、私はまだ役者で、事務所に所属していた。


その現場で成島氏は脚本家と助監督をつとめていて、

毎夜、旅館とかで脚本を書き直している姿を見ていた。



「映画の現場って面白いなぁ」と私が初めて思った

現場でもあった。


それから、何年かして役者をあきらめ、

私は脚本家を目指した。



その現場で私のマネージャーだったZ氏は

現在、役所さんのマネージャーになっている。



現場で成島氏と気が合い、彼のぴあの作品、

「みどり女」を文芸座ル・ピリエにも観に行った記憶がある。



反対に“STRAYDOG”の公演なんかも観に来てくれた。

そんなふたりが、偶然、観劇で会い、朝まで飲んだ。



「オレって才能ないよ」

と酔っ払って豪語する成島氏。



才能ない奴が大作を何本も撮れるか?



だが、成島氏の言葉は真に迫っていた。



才能がある、ないことよりも

大事なことが、きっと世の中にはあるのだ。




成島監督が今、活躍出来るのは

それが、あるからだろう。



もしかしたら、

それを“才能”と言うのかもしれない。



誰かが言っていたが、

この世界、一に体力、二に人格、

三、四が無くて五に才能だと。



その夜、成島監督と飲んでいて、

それを感じてしまったのだ。


森岡利行「監督日誌」


右端が成島出監督。



成島 出 Narushima Izuru

1961年生まれ。
「みどり女」(1986)でPFF86に入選。

1994年『大阪極道戦争・しのいだれ』で脚本家デビュー。

他の脚本担当作品に『シャブ極道』 『恋極道』 『笑う蛙』 『T.R.Y.』 等がある。

2003年の初監督作品 『油断大敵』 で第23回藤本賞・新人賞を受賞。

監督第2作 『FLY,DADDY,FLY フライ,ダディ,フライ』(2005)も高い評価を得ている。



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人生は七転び八転び(西原理恵子)だ。

どーんと行きましょう!