秋の剪定は、9月中旬にモチの木や大きな脚立を使わないで済む小物を中心にやったのですが、早すぎたせいかモチの木は新芽が20cmくらい伸びてしまいました。

 

 今回は、槙と枝垂れヒバなど脚立を使わねばならないものと新芽が伸びてしまったモチの木、つげの垣根を中心に剪定しました。

 剪定前の槙の木

 

 剪定後の様子

 

 つげの垣根、枝垂れヒバ、モチの木も剪定

 

 モチの木はまだ若芽なので、脚立の上から鋏の届かないところは幹にしがみつきながら指(爪)で切りました。茶摘みも指でするんだろうなと小さな声で「夏も近づく八十八夜・・」と口ずさみながら。

 

 まだ暖かい日が続くので正月前にもう一回剪定が必要だと思います。

今年の夏が暑かったせいか、こちらでは紅葉が進んでいません。錦木、ハゼノキ、ナナカマドの一部がちょっと紅葉した程度です。花の方もちょっと変調してますがいくつか咲きました。

 

 赤のシュウメイギク、風が強くてひどく揺れるのでピントが合っていません

以前間違えて友禅菊と書いてしまいましたがシュウメイギクが正しい名前です

 

 ホトトギス

 

 ちょっと種類の違うホトトギス、草丈が小さく葉の形が違います

 

上臈ホトトギス(黄花)はまだ咲きません。今年は咲かないかもしれません・

 手持ちの真空管のヘルスチェックを目的としたアンプ作りも5セット目になりましたが、電話中継機に使用されていた真空管CZ-504Dを使ったアンプの製作を始めようと思います。例によって手持ち部品の最大活用が目的です。

 

 利用する廃シャーシは、MT管プッシュプルの2チャンネルアンプが載っていたものでたくさんの穴が開いています。

 

 利用する廃シャーシ


 とりあえず使えそうな大物部品をのせてみて概略のレイアウトを考えました。

 

 

 出力トランスは載せてありませんが101Dアンプに使用したものと同じものを予定しています。

 電源トランスが重すぎて出力トランスも載せると真空管が倒れるくらいふとんの上に置いたシャーシが傾いてしまうので、出力トランスは載せませんでした。。

 

 

 小物部品を含めてレイアウトを検討しました。上の写真で右側になるシャーシの側面にはたくさんの穴が開いているので、新しいアルミ板を重ねて取り付け、信号入力端子や電源入力関係の部品を取り付ける予定です。

 

 MT管ソケット用の穴をST管用に開け直す必要がありますがシャーシパンチが使えるのでそんなに手間はかからないと思います。

 

 電源トランスが異常に大きいのですが、これは真空管のヒーター用に18V 1Aが取り出せるトランスが他になかったからです。いろいろな結線方法を検討したのですが、結局4本の真空管のヒーターをすべて直列に接続して18V 1Aを供給することにしました。このトランスには6.3V 3Aの巻線が3組とその他もろもろがついているので非常に重いしオーバースペックなんですが。

 5.5×2+3.5×2=18V≃18.9V=6.3×3

 

 CZ-504D、CZ-501Dはバッテリー運用を前提に作られているのでヒーター電圧が変則的ですが、真空管の特性は平均的なもののようです。

 CZ-504Dは昔ラジオに使われていた42と同等、CZ-501DはWE301相当と聞いていますので回路的には難しくないと予想しています。

 

 CZ-501Dはグリッドがガラス管のトップについているのでキャップが必要になります。手持ちはないのですが、この前入手した0.1mm厚の燐青銅板で作ろうと思っています。(無駄にならなくて良かった ニコニコ

 

                           ー END -

 101D真空管ソケットの自作では試行錯誤を繰り返してきましたが今回も苦労の末、既成のソケットの改造ということに落ち着きました。

 試行錯誤の作業も含めた記録になります。

 

1.押し下げ接触式ソケットについて

 電極銅板に燐青銅の板を購入しましたが、厚さ0.1mmのペラペラでは必要な接触圧力が得られないことがわかり、厚さ0.4mmのものを探しまわってやっと購入しました。見つからない時は0.1mm厚3枚重ねも覚悟していたのですが。

 

 

 ソケットのイメージ図を作って

 

 電極の切り出しをしました

 小さくカットしてからビス穴を開けるのは難しいので先に穴を開けてからカット

穴あけ失敗もあるので、8枚必要なところ10枚作って選別することに

 

 とりあえず切り出した整形前の電極

 

 次に木製台座に切り込みを入れて電極取り付けをするわけですが、ふと目についた米国Sinch社のUXソケットを改造して使えないかと途中下車してしまいました。

 

2.既成UXソケットの改造

 まず分解してみようと、底面ベークライト板の中央にある鳩目をドリルで削ってベークライト板をはずしてみました。

 各電極板のV字部分には上の写真にある小さなスプリングが2個ずつ入っていて、燐青銅板の圧着力をさらに強めるようになっていました。

 4本の脚が入る穴のうち2つが小さいのでドリルで広げて101Dを挿してみるとだいぶ固くておまけに一杯に挿しても押し戻されてきちんと固定されません。

 電極をよくみると、真空管の脚が入り始める部分にテーパーがついていてスムースに脚が入るようにしてあるのですが、脚が短い101Dでは脚の先端がテーパー部分までしか入らないので押し戻されるようになるみたいです。

 写真のように電極の角部分にテーパーがついている

 

 そこで各電極についているスプリング2個を取り去り電極板だけにしてみると圧着力が減るせいか押し戻されることはありません。接触が弱くなる心配はありますが、挿した状態できちんと固定される方が大事なのでこれで行くことにしました。

 

 取り去った鳩目の代わりにビスナットで底面のベークライト板を固定、改造終了ということにしました。上の写真の右は改造前のソケット、左の101Dが挿してあるソケットが改造後のものです。

 

 電極位置と取付穴の位置が、前につけていたタイト製ソケットと違うので、穴を開け直してシャーシに取り付けてみました。本来はシャーシに丸い穴だけあけてソケットはシャーシの下に取り付けるのでしょうが、ソケット交換のたびに開け直した穴が大きいので、シャーシの上に取り付けて穴をカバーしています。

 

 

 まだ配線していませんが、101D真空管を挿した状態は次のようになります。ソケットを上付けにしたので、長い袴をはいたように見えてしまいます。

 

 スプリングを取り去ったので、ソケット電極と真空管の脚の接触度がやや心配ですが、一番初めのベークライトソケットの時に較べればきちんと接触しているように感じます。燐青銅板の材質によるのではないかと思います。前のベークライトソケットは、終戦後まもなく作られたものなので仕方ありませんが。

 

 日本の工作技術は昔から一流ですが、金属材料の材質については米、独に一歩譲る気がしていました。今は日本も進歩しているとは思いますが、50年ほど前に自衛隊で米国製の供与戦車(M24、M41など)に乗っていた時はつくづく思い知らされました。

 

(追記 10月9日)


 新しく付けた真空管ソケットに配線を戻し動作試験しましたが、問題なく動くようになりました。

 

 動作中にゆすったりしてソケットの接触が安定していることを確認

 

 去年の11月に検討、製作をはじめて5月頃リリースしたのですが、その後音量ボリューム交換、ソケット交換をせざるを得なくなりやっと安定したかなというところです。部品選定のミスが原因ですが、断捨離目的なのであまり新しいものを買うわけにもいかず苦労してしまいました。

 このところやっと涼しくなったので、庭木の剪定の合間に真鍮磨きをしました。

玄関ドアの横に古い竿ばかり(真鍮製)を利用した傘かけ 兼 雑巾かけを置いてあるのですが20年以上手入れしてないのですっかりくすんでしまっていました。

 

 竿秤は貫目と瓩(キロ)の目盛りがついている古いもので、端に山羊の鈴もかけてあります。この鈴はヨルダンにいる時購入したものであちらではリーダー山羊の首には殆ど必ずついていました。とても良い音でまた遠くからでも聞こえるので羊飼いが寝ていても山羊の行方探しには困らないそうです。

 

 山羊の鈴は二重になってます

 

 学生時代は寮生活でしたが、掃除については徹底的に仕込まれ、真鍮製のドアノブなど磨けば光る金属部分は毎日「ピカール」で磨かされました。旧海軍の伝統が残っていたためで、旧海軍では艦内、屋内の金属部分は常に光らせおくことになっていたようです。

 

 

 庭の方は小物の剪定をしました。槙などの大物は一日かかるので、一日中車が出かけている時を狙ってする予定です。

 

 手前から金木犀、まゆみ、ミツバツツジ、蝋梅、こでまりを剪定

 

 伽羅、ボックスウッド、土佐みずきなど剪定

 

 つつじ、どうだんつつじなどを剪定

 

 テッセンの2番花も咲きました

 

 桔梗は次々と咲きます

 先日入手した811用UXソケットへの交換は、出力管部分の大幅な配置変更が必要で作り直しに近い作業になるのでソケット自作の方向で検討することにしました。

 

1.「小型木製台座+811用ソケットから取り外した金属部品」による方法

 まず厚さ12mmの木材に直径38mmの穴を開けました。

 後の切断数を減らそうとぎりぎり端に開けたので、穴あけの最後に狭い部分が割れて飛んでしまいました。厚さがあるので両面から自在錐を使ったのですが、くりぬきの最後にかかる衝撃に耐えられなかったみたいです。

 

 飛び散った破片を探してパズルのようにはめ込んで木工用ボンドで補修

 

 現在のソケットにほぼ近い大きさにカット

 

 金具はビスナットで付ける予定ですが、位置決めのため木ねじで仮止め

下穴開けが不十分だったため木ねじを締めたら台座が割れてしまい、ボンドとハタガネで補修

 

 4枚の接点金具を付けて真空管を挿し穴あけ位置と接触具合を確認

 

 この時点で、柔らかい木製台座ではスプリングの強い接点金具を支持できないと判断しました。

 真空管を挿し右に少し回して接触の定位置にもって来るのですが、金具のばねが強いため右に回す時接点金具が動いてしまいます。動かないようにするには台座に切れ込みをいれて台座を貫通するビスナットで固定する必要があります。

 このようにして金具を固定することはできても、使用定位置では金具が強く台座の穴の内側側面にあたるため時間がたつと側面木部の変形が起きて接触が不安定になる惧れがあります。

 工作容易を優先して柔らかい木材を使ったのが裏目にでてしまいました。

陶器製とまではいわなくても厚さ12mmくらいのベークライトの台座でないと無理なようです。104Dアンプのシャーシに使った12mm厚のベークライトは沢山残っているのですが、加工が非常に大変だったことを思い出して材料変更はあきらめました。

 

2.811用ソケットのスリット修正

 しかたがないので811用ソケットを使おうとスリットの上辺をやすりで削って101Dで使えるようにしました。このソケット交換は大仕事になるのでだいぶ先になるなと嘆きながら。

 

 

 スリットを広げて、101Dを挿したところ

 

3.押し下げ接触式ソケットの検討

 バヨネット式ソケットでも真空管の脚に横から接触する方式ではなく脚の先端をソケットの接点に接触させる方法があるのを思い出しこれを検討することにしました。

 

Sterling社 Universal Tube Testerのソケット

 

 Atwater Kent Model 20のソケット(上面)ーー流用写真です

 

 Atwater Kent Model 20のソケット(下面)ーー流用写真です

 

 脚と接触する部分の導体としては手持ちの1mm弱の銅の板を切り出して作ることにして問題はこの銅板と真空管の脚の間に接触圧を加えるための袴です。

 真空管のベースがちょうど入る内径の金属管がいいのですが適当なものが見当たりません。塩化ビニール管で内径があうものがあれば使えそうですが手持ちがなく、何かないかと探しているうちに、ケミカルコンデンサの外側のアルミ筒が使えそうだと気がつきました。

 似た太さのものを探し出して較べてみましたが、その外径がベースの太さと殆ど同じで、アルミ筒の内径に真空管のベースが入りそうもありません。

 縦にスリットを入れて内径を広げることも考えましたが、この袴を木製台座に固定するにはコンデンサーの取り付け金具を使うことになるなと眺めていました。

 

 そのうち、この取り付け金具だけで真空管を固定することができることに気がつきました。真空管の脚とソケットの接点銅板が適宜の圧力で接触する位置で取り付け金具のバンドを締めればよいわけです。真空管交換の手間はかかりますが。

 

 そこでもっと適当な取り付け金具がないか予備のケミカルコンデンサーを調べていたら、帯バンドの幅が比較的広いものを見つけました。これならこの帯バンドにスリットを付けることも出来そうです。相手が鉄製バンドなのでこの工作は難しそうですが、もしできなかったらバンドを締める固定方法にすればよいと思います。

 

 今回あちこち迷走してやっと目鼻をつけたので、近いうちに下の写真にある材料を使って「押し下げ接触式の真空管ソケット」を試作してみたいと思っています。

 

 ソケットの材料となる銅板、電解コンデンサ取り付け金具と木製台座

 

[9月24日 追記]

 材料があるのでソケットにつける受け側の接触片を作ってみました。

0.2~0.5mmくらいの銅板なので金切り鋏で切れるのですが持ってないので、金鋸で時間をかけて切り出しました。

 金鋸だと寸法精度を上げられないので、余分に作って選ぶことにしました

 

  サイズは一応寸法図を作って10mm×25mmとしました。

 

 

 作った銅片の弾性を確認してみると柔らかい材質のせいか反発力が足りない気がします。焼き入れとかすればよいのでしょうが、今のままでは塑性変形が起きて真空管の脚と接触不良を起こしそうです。

 

 燐青銅ならいいんだけど売ってないよねとWebを検索したら、売っていました。

0.1mm厚、サイズ6cm×30cm燐青銅板が数百円でした。電池ホルダーの接点などで一般消費者の需要が結構あるみたいでした。

 

 数日後に商品が着くので、もう一度接触片を切り出します。今度は、植木鋏を使ってしまおうかとも考えています。