ここ一ヶ月くらい短波帯の電波状況がよいみたいなので、7MHzのアマチュア無線通信を時々聴いていました。
真空管のダブルスーパー hallicrafters社のModel SX-96 を使っていたのですが、
このラジオ入手してから調整してないのに良く聞こえるので喜んでいました。
アンテナは12m程度のロングワイヤーアンテナに自動アンテナチューナー AT-300をつけています。このAT-300を動かすのにトランシーバ TS-450の電源を入れておかないといけないのが難点ですが。
SX-96、天板の上にちょこんと載っているのは裸のスピーカーです。横着してますが、スピーカーのマグネットでしっかり天板にくっついています
ところがあるときスピーカーからまったく音が出なくなりました。電波状況が悪くても受信雑音は必ず聞こえるはずです。真空管でも切れたのかと天板を開けようとするとそのショックで聞こえるようになりました。70年ほど前に製造された受信機なのでどこか信号線が半断線になっているかハンダ割れしているのかもしれません。
ケースからシャーシを取り出してきちんとチェックし修理すればよいのですが、たまにしか聞こえなくならないので、今のところ放置しています。
しかし器材を叩いて直すというのもあまりに横着なので、天板をあけて調べたところ、下の写真の矢印のところを押すと必ず治るということがわかりました。
取扱い説明書で調べてみると、ここは中間周波数1650KHZの初段トランスT1 の
出力側です。
Top View
Botom View
ブロックダイヤグラム、回路図を確認するとあまり複雑に入り組んだ場所ではないようなので安心しました。ということで放置です。
半導体トランシーバ TS-450で故障した時は、しばらく待つと聞こえるようになるのでそのまま使っていましたが、結果的には基板交換しないといけない事態になってしまい大変でした。
音声増幅回路に入るところの電解コンデンサがパンク液漏れし、周囲のプリント基板・銅箔線を腐食してしまい、パンクしたコンデンサを良品に交換しても直りませんでした。AMは聞こえるようになった症状から、FM,SSB,CWのAGCラインが切れているらしいのはわかったのですが、両面基板に密に実装された部品群をかき分けて不良個所を特定することができなかったのです。
症状が出てすぐチェックしていれば、コンデンサの液漏れが広がる前に修理ができたかもしれません。
今回の真空管受信機の故障個所は広々した場所にあり、心配される電解コンデンサも近くにないと判断しての放置ですが、どうなりますか。
なんせ70才くらいのご高齢なので心配です。
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