どもども。
今回は、スコットランドと言う国のことを少し知ってもらいましょう。
日本の学校では「イギリス」って教えられていて、テレビやラジオ、新聞でもそう呼んでます。
正式には「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」です。
日本語で言いますと、「グリートブリテン(島)及び北アイルランド連合王国」です。
「UK(ユーケイ)」とかと呼ぶ方が海外ではわかりやすいかと思います。
ブリテン島の「イングランド・ウェールズ・スコットランド」とアイルランド島の「北部」からなる連合王国。
ブリテン島は全て含まれていますが、アイルランド島は北部の一部が「UK」となります。
「イギリス」と言うと、「イングランド」を指すわけで、正式の国名じゃありません。
独自に4つの国が政治を行っているわけでもなく、形を残しつつ、王家の元、連合として国家を形成している、といった感じでしょうか。
国旗もUKとして統一した物が、おなじみのユニオンジャックです。
これは、3国の国旗をただ重ね合わせて出来たものでして、
白地に赤の「×」のアイルランド国旗、青地の白の「×」のスコットランド国旗、
そして、白地に赤の「+」のイングランド国旗を重ね合わせてます。
この国旗には少し逸話がありまして、ウェールズの国旗(白と緑地に紅いドラゴン)が入ってないのです。
これは早い段階でイングランドに主導権を持たれたままウェールズが連合に参加したからなんです。
もうひとつは、常に一番上にイングランドの国旗が来るようになっているのです。
スコットランド、アイルランド国旗はその下に位置して、力関係を示しているとも言われます。
あとひとつは、その皆さんが目にする国旗は左右非対称なのです。
各国、日本のようにそれぞれ国レベルの自治はもってなく、最終的に連合王国として政治をしています。
通貨の話をしましょう。
UKでは「£(ポンド)」と「P(ペンス)」という単位のお金があります。「100P=£1」です。
EU加盟国ではありますが、独自通貨です。
ここもひとつ脱線話がありまして、実はスコットランドの「バンクオブスコットランド」という銀行も独自に通貨を発行しています。単位は同じなのですが、イングランドでは発行されていない£1紙幣なども発行しています。
どちらのお金もUK国内では普通に使えますし、価値は一緒です。
£1のコインのデザインがそれぞれ楽しくて、滞在中に何種類も集めていました。
ただ、「バンクオブイングランド」発行の£は日本でも円に両替できますが、スコットランドの£はできないです。
もし手に入れられたら、帰りのヒースロー等で£→£両替をして下さい。
次は言葉の話です。
「英語」ですよね。
我々が義務教育で習う英語は、アメリカの輸入物で、UKでは微妙にニュアンスや発音が違うと言ったことがあるのは、ご承知かと思いますが、そのUK内でも方言レベルじゃなくて、かなりの言葉の違いがあります。
元々ゲルマン民族の言葉がゲール語を伝い、英語になったと言う説があります。僕的には、ゲール語から英語に発展する段階の時に抜き取ったのが、スコットランド語かなって感じました(学術的裏取りは無いです)。
英語をロシアに伝える時、船底にアルファベットを積んで、途中で嵐にあって積み荷がくずれ、今日のロシア語があるとかも、なかなかあの辺りの言葉の歴史は凄いんだなって感じます。
ウェールズ語は書いてあっても読めませんが、スコットランド語は慣れれば発音は出来ます。意味はわかんないけど、何となくわかったりはしますね。英語に非常に近いので、英語が話せる方は問題ないかも知れないです。
夜をネヒトとか、左右ともレフトに聞こえたり、ネズミのことをムースといったり、苦戦はしますけど、意外に楽しく勉強出来ました。 「There is mouse roll looses about nice house」みたいなフレーズで、英語とスコットランド語の発音の違いが、外国人向けに現地の人がからかう材料としてあるようです。
mouseはムース、aboutはアブーツ、houseはフース。
「It is a very bright moonlight night tonight I know.」
上の英文を和訳してください。
「私は今夜が非常に明るい月明かりの夜だと知っています。」
ですよね、きっと。
では、次は発音してみてください。
答えは、
「イッア ブラ ブリヒト メーンリヒト ニヒト ティニヒト アイ ケン」
英語をスコットランド語で発音は、このようになりますが、それをきちっと書くと、
「Its'a bra bricht meenlicht nicht taenicht I ken」
んなん、知らんっちゅうねん。
結構縮めてしまうんですよね。
若い人たちは、家族間や外国人相手におちょくる時は、バリバリスコットランド語です。
でも、英語で質問したら英語で答えてくれます。
訛るけど、英語で書いてくれって言ってメモ出しら買いてくれますしね。
挨拶は、「Fit like!」、返事「Na bad yourself?」で、どうぞ。
スティルマン(蒸留所の人)は殆どスコットランド人なので、蒸留所内は外国みたいでした・・・って外国なんだけどね。 グレンスペイだけにスコットランドでただひとりとも言われるイングランド人のスティルマンがいてまして、やっぱりかなりの紅茶好きで、休憩の度に紅茶をつきあわされてました・・・粉(インスタント)だけど。その方にはスムーズに意志の疎通が出来たように記憶しています。
道路標識や i (インフォメーション)でもらうパンフレットは、英語ですし、スコットランド語には英語のふりがな振ってますので、これからお出かけの方はご心配なく。
気候的には、緯度は北海道より北ですが、海流の関係でそんなに寒くないです。
雪もそうそう積もらないですし、快適でしょう。
土地が痩せていて、風が強く、すぐに地形が変わっちゃうので、芝生的な物を植えています。
だから羊が多くて、どっちを向いても羊ばっかりでした。 人口より多いんじゃないかな。
あと、うさぎ。 あちこちにうさぎの巣穴があって、ピーターだらけでした。 食べましたけど。
そんな所で出来るウィスキー、スコッチウィスキー、楽しみましょう。
ってちょっと強引だったかな。