少しだけ予備知識を。。。 | 光・青・風

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関西各地の朝を収集してた過去。
備忘録。

どもども。


(写真、クリックしたらちっちゃいですけど、見られるもの見えます)


SpringBank WestHighland (スプリングバンクウェストハイランド)を飲む会。

封切りの日にちがカウントダウンされてきます。


スプリングバンクの他のは現在持ってないので、飲み比べは出来ないですが、

バーなどで飲んでみて下さい。

まぁ、バンクに関しては、飲んでみて下さいって言うより、嗅いで下さいって言う方が楽しい。

もちろん飲んで下さったらいいんですけど、飲んで10分ぐらいは口の中の余韻を楽しんで欲しいです。

手に付いたのをクンクンとお風呂にはいるまで嗅ぐのもいいょ。


って訳で、部屋在庫のうちの何点かを使って飲む前にちょいレクチャーの時間~パフパフ!


前記のバンクは、「モルト」って呼ばれてて、更に樽同士で混ぜたりしないシングルモルトなのです。


下の「ストラスコノン」は、モルトウィスキーなのですが、色んなモルトを混ぜ合わせています。


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「ストラスコノン」という蒸留所はなくて、商品名になるわけですね。

シングルモルトの方は、蒸留所の名前がそのままウィスキーに付けられることが殆どです。

オクライスクはシングルトンとかは希です。

さて、一般によく言うウィスキーというのは、モルトウィスキーとグレーンウィスキーを何種類も混ぜ合わせた「ブレンディッドウィスキー」と呼ばれている物です。

モルトウィスキーは麦、グレーンはトウモロコシなどの穀物から出来るウィスキーで、

ひとつのブレンディッドウィスキーには、100種類以上のモルトやグレーンが使われている物もあります。

通常は、裏(お酒が触れる所)を焦がした樽で熟成されますが、その時色が付くのです。
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「ジョージアムーン」
これはコーンウィスキーで、樽ではなくおそらくタンクで熟成されたもので、

色が付かずに透明のままなんですね。


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「エズラブルックス・グリーンラベル」

因みにバーボンウィスキーも焦がした樽に入れられ、熟成されますので、

色はスコッチと同様つきます。



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「タリスカー12年・ウォーカーマーク(ビックレッド)」



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「グレンエルギン12年・ホワイトホースマーク」


各蒸留所は、グループ化していることが多いです。

上の2枚の写真を見て頂きますと、商品名は蒸留所の名前が入って、シングルモルトとなっています。

が、タリスカーの方はジョニーウォーカーのマーク、グレンエルギンの方はホワイトホースのマークが入っています。それぞれが使われている訳なんですね。

初めから「ホワイトホース」を造っているわけじゃなくて、それぞれの蒸留所で持ち味を生かしたウィスキーが造られ、それを絶妙なバランスでブレンドしているわけです。




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「ゴードン&マックファイル・コニサーズチョイス・グレンロセス1956」



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「ゴードン&マックファイル・コニサーズチョイス・トマーチン1964」


上の2本は、瓶詰め業者が樽をごと蒸留所から買い、独自に売ってる物です。

ラベルからは樽詰めの年と蒸留所の名前が書いてあります。

ちなみに上が「グレンロセス1956」、下が「トマーチン1964」ですが、

瓶詰めの年が明記されてないので、エイジングはわからないですが、

両方とも1991年瓶詰めで、それぞれ35年と27年ですね。

ちょっとなじみのない商売の仕方ですが、昔には日本にも「桶買い」ってのをしてました。

ちなみに、エルギンにあるG&Mで購入。

ダフタウンを拠点にうろうろしていたんですが、スコッチ好きの方ならいつまでも居れそうです。

さて、グレンロセス蒸留所があるロセスの街には、僕も竹鶴さんも修行したグレンスペイもあります。

(竹鶴さんはマジで修行でしたが、僕は邪魔しにいっていたみたいなもん)

小さな街で、車で通るとさっと通り過ぎるほどなんです。

が、ここには、蒸留所以外にも、ウィスキー造りに欠かせない施設があります。

それが、キャットフード工場です。

モルト生産中にでる、麦のカスをスコットランド全土から集めて、それでキットフードを造るんです。

スコットランドの猫は幸せですなぁ。


さて、同じウィスキーでもラベルや読み方も変わってくることもあるのです。

下の写真は、先ほどご紹介した「ストラスコノン」なのですが、

「The」がついているんですね。

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上から見ると、「The」がついてる方が「ブラック&ホワイト」のマーク入りです。

「The」って言う定冠詞が付いてると言うことは、「唯一・無二」って事かな? その辺りはちょっと自信ないけど。

写真も現物も持ってないですけど、これと姉妹品で「ロイヤルハウスホールド」ってブレンドウィスキーがあるんですけど、昔はこれも確か「The」がついてたんですけど。

「The」がついてる両方ともラベルに英国王室(?)の紋章が入ってます。

キャップの上には「The」がある方がB&Wのマーク入り、「The」がついてない方はラベルにもアザミのマーク。

「The」がついてる方は、「ロイヤルハウスホールド」と同じデザインです。

ハウスホールドは「The」が無くなったけど、今も製造販売しています。

昔のハウスホールドと、現行ハウスホールド、それとこの2本を同時に味わってみたいです。


紋章うんぬんって言いましたけど、・・・こっそり箱には紋章は入ってるんですけどね。

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このように、ウィスキーと一言に言っても、色々な背景や時代の流れによって、色んな物が存在します。

そんな事を考えながら、また地図なんかを眺めながら飲むとか、

Barのマスターに色んな逸話など聞かせて頂きながら飲むなんていいですね。

全部飲むなんて不可能に近いので、ある程度飲んだら、自分のお気に入りを見つけて、

それをとことん飲み尽くすってのもありかなって思います。



【本日の逸品】
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エヴァンの箱の上ですが、キナマルティーニです。

日本では20年ほど前に発売禁止になりました。

材料の「キナ」が薬品扱いのものでして・・・。

先日開けちゃいました。 うん旨い!! 病みつきになるキナでした。