スプリングバンク。 springbank westhighland | 光・青・風

光・青・風

関西各地の朝を収集してた過去。
備忘録。

えっと・・・覚え書きと言うか、ちょっとメモ。


「スプリングバンクウエストハイランド」を開けちゃえ会。 飲む前に手に入れた経緯や僕的小ネタを。


1990年代初めスコットランドのあるウイスキーの蒸留所に少しだけ研修という形で住み込んでいました。

もちろん蒸留所の仕事を手伝いながら色々見聞きしたり教えて貰ったりしていました。

ジム・ローガンの住む「ストラスミルハウス」(もちろん同蒸留所内)で寝起きして、J&B系(元会社名忘れた)の蒸留所4ヶ所(Auchroisk,Strathmill,GrenSpey,Knockndo)で色んな作業をさせて貰いました。

主にジムのオフィスがあるAuchrois(発音が難しくて、僕は「オクライスク」って聞こえてました)に通ってました。

その時の作業服を頂いたものがまだ家のタンスにありますが・・・良い想い出です。

まぁ、普通に作業をさせて貰いながら、休憩時間にはウェアハウスでこっそり盗み飲みとか、意外に羽目外して楽しかった記憶がありますなぁ。 休日には、お城回りとか、何故かジムのお母さんちの芝刈りとか、スコットランドを満喫(?)させて貰いました。

その4つの蒸留所は、僕が帰るまで、スコットランドの国旗と自社の社旗、それと日の丸をあげてくださってたのが、いまだに夢にも出てくるぐらい印象的でした。

僕の一番の仕事は、strathmill蒸留所の犬「タラ」の散歩でした。 毎日5㎞は歩いたなぁ・・・廃線になった貨物船の線路をずっと歩いていくと、蒸留所への引き込み線があって、あっちいくとあの蒸留所、こっちはここ・・・とか楽しかったですね。 タラもそんなロングコースは散歩しないらしく、縄張りが広がって喜んでたようです。 でも、タラに癒されたのは僕で、唯一日本語が通じる相手でした。 きっと通じてた。 帰国して2年後にタラは車にひかれてなくなっちゃうんですけどね。 帰るインヴァネス空港からの飛行機の中で、蒸留所のみんなや、ホストファミリー、タラの事思って嗚咽してましたよ、まったく。

あぁぁ、脱線しちゃった・・・。

そんな経緯でスコットランド滞在してたんですけど、合間を縫ってレンタカーであっちこっちぐるぐる回ってまして、Islay(英語アイラ ゲール語イーレ スコットランド語アイレイ)島とキンタイヤ半島を一日で回ろうと計画致しまして、実際かなり強行でしたが、フェリーを使って回りきっちゃいました。 その時にキャンベルタウンに立ち寄り、アポ無しだけど蒸留所見学させてくれないかなぁってスプリングバンク蒸留所に立ち寄りました。

門がせ閉まってまして、ピンポンらしき物もないし、簡単に諦めてキャンベルタウン散策でもしようとブラブラしてました。(キンタイヤ半島のさきっぽの景色は絶景ですから、是非行かれる方は立ち寄ってください)

小さな街ですし、人もまったくいない古い町並み、それだけでもお腹いっぱいなんですけど、来たついでに酒屋に立ち寄るという習性はダメですなぁ。 店に入って物色してますと、店主らしき人が出てきて、薦める1本のスプリングバンク、そう「1919」でした。 確か当時のレートで10万円とかじゃなかったかなあ、「無理無理」なんて言って引っ込めて貰ったんですけど、今思えば買っておいたら良かったと悔やまれます。 話のネタにもってこいだったのになぁ、今買えないもんね・・・(200万近い?) まぁ、そんなわけで代わりに2本のダンピーボトル(ダンピーとはずんぐりした形のボトルで、するっとしてるのはトールボトル)。 そのうち一本に釘付けされました。


光・青・風

ケーデンヘッドのスプリングバンク18年。


光・青・風

ラベル中央の「S」の字の下に「Matured in a Rum Butt」って書いてますよね。

熟成にラムの樽を使ったって事でして、

当時のスコッチはバーボン樽が主流で、シェリー樽がちょっと流行りだしたって時代。

まぁ、流行というより回帰してきたのかな?

ラム樽って初めて見たので衝撃を受けました。よしっ買った!  £90

帰ってきて、しばらくうはうは眺めて、戸田さんところのDEE SIDE(ディーサイド)で開封式して美味しくいただきました。

もうウイスキーじゃないよね、新ジャンルだねって話してたように記憶しています。

で、後日わかったんですが、このシリーズは2樽あって、それぞれ味に差があるらしかっです。


光・青・風

これは、度数が少し高くて、ラム樽熟成って特性が出ている方らしいです。

ちなみにですけど、今英国では£1200です。


で、今回のメインイベントになる「SpringBank WestHighland」は、

当時知識もなく、店主がこれ美味しいでっていって激薦めされるので、ついでに買いました。

こちらも£90 化粧箱はないので25年の箱に入れて頂きました。


光・青・風
SpringBank WestHighland スプリングバンクウェストハイランド

1966-1990 58.1%



光・青・風
Cask 1966 443 Bottle 204

美味しそうな色ですよねぇ。



光・青・風
うんうん。


けど、ちょっとひっかかる所がありまして、次の写真を見て下さい。


光・青・風
度数表示が塗りつぶされていて、上から訂正されています。

数は少ないって言っても何百本も出回ってて、その写真も何度か見て確認してるんですが、

こういうラベルを訂正したのはないんですね。

スプリングバンクにメールで問い合わせてみてもなしのつぶてだし・・・。


買った酒屋さんのご主人がこの2本買ったから、蒸留所紹介してあげるっていって、

やっぱり休みだったスプリングバンクの工場長さんに掛け合ってくれて、

ひとりっきりツアーのでしてくださったので、お店的にはまがい物じゃないと信じて。


以前飲んだことのあるバーのマスターを巻き込んで、グッと飲んでみましょう!