予約していた図書館からこの師走の時期にようやく手元に届いた1冊の本![]()
おそらく予約したのは本屋大賞にこの作品が選ばれたからではないかと推定します![]()
阿部さんの小説は読んだことないので、楽しみだったんですよね。
阿部暁子さん
カフネ
しょっぱなの主人公たちの出会いの設定が結構エッジが効きすぎで、ちょっとドン引きしながら頁を繰り始めたのです。
ただ読了後、実に心地よい気持ちにずっと浸ることができたのが印象的でした。
講談社からこちらの作品の公式サイトもあります。
ご関心がある方は、こちらにどうぞ![]()
あらすじはその公式サイトから引用します。
おいしいと思える。
ただそれでけで、うれしい。
法務局に努める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。
弟が残した遺書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、
やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。
弟を亡くした薫子と弟の門恋人せつな。
食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。
アラフォーの薫子さんってすごくまじめで頑張り屋。
そして目標を立てると一生懸命に取り組み、目標を達成しちゃう女性なの。
でも家族からもしっかりしている長女だけど、かわいげがない。
だれからも愛される天使のような弟に皆、夢中だから、余計に自立心が強く育ってしまったのかもしれないのね。
結婚はしていたけれど子供が出来ず、信頼していた夫から離婚を急に言い渡され、落ち込んでいた時に知らされた弟の死。
仕事はきっちりするけれど、ある意味、セルフネグレクトな生活を送っていた彼女の体調は最悪だったの。
死因が分からないまま、遺書の執行人として、元恋人と会うことになったのだけれど…。
その恋人せつなは取り付く島もないほど感情を出さず、遺言による遺産も要らない、もう関係ないからと言い放ち、薫子はさらにいらだつの。
腹を立て、立ち上がったときに倒れてしまい、世話に決してなりたくなかったせつなから介抱されてしまい、断ったにも拘わらず、家まで送ってくれたのです。
部屋の状況をみて、薫子の苦しみを見て取ったせつなは、冷蔵庫にある素材で絶品の料理を作ってあげるの。
そう、彼女は家事代行サービスでの料理担当。
派遣された家族の状況を見て、その家にとって一番必要な料理を何品も作り、支える助っ人料理人なのでした。
そのおいしさに心を救われた薫子。
これが本当においしそうなのよね~![]()
公式サイトにはいくつか本に登場したレシピが掲載されていますよ。私も作ってみようかと思っています、はい![]()
さて、話を戻しましょう。
もともと超きれい好きということのあり、徹底的に部屋を整理します。
そのきれいになった状態を見て、薫子の掃除のセンスと胆力を見て、ヴォランティアで家事代行サービスをしないか!?と誘うのです。
公務員なので副業は認められないけれど、奉仕活動なら別。
そして、せつなの料理にも興味があったので、彼女とタッグを組み、週末に依頼のあったご家庭を訪問するの。
掃除はもともと大好きで、立てた目標についての遂行力は抜群!
しかも、自分の行為が本当に感謝されることに大いなる喜びを感じるのでした。
そう、それが自分が本当は心から望んでいたやりがいではないか
と。
いろいろな事情があるご家庭を訪問し、サポートをしていくうちにチームとしてもうまく機能するようになります。
そして、ほぼ毎回、せつなの手料理も薫子にとっては楽しみなのでした。
その中でも亡くなった自分の知らない弟もせつなと一緒に代行サービスを奉仕で行っていたそうです。
彼を知るお客様が語る弟の姿。しかも自分が全く知らない彼のとまどいや悩みを他人から聞くことになるなんて!
そこで、ずっと否定してきた疑い、もしかしたら弟は自殺したのではないか!?とも思うようになるの。
一体、弟に何があったの?
全く正反対の二人ですが、共通に愛した弟が実は二人をつないでくれようとしたのではと思うほど、お互いがなくてはならない存在になるんです。
自分が足りない部分を素直に認め、自分を持ちつつ、二人は前に進んでいくことができるのでしょうか?
人の更生の軌跡を見させてもらったような気がします。
そして、その中でも心身ともにおいしい料理が果たす役割の大きさも感じずにはいられないです。
本当におすすめ![]()

