藤井四段の連勝記録 | 軽きに泣きて三歩歩まずのこころ

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藤井四段の連勝記録(平成29年7月3日に書き留めた)

 

藤井聡太四段の30連勝は残念ながらならなかった.しかし,14歳という若
さにもかかわらず大変立派な記録を達成されたと思う.他の分野でも若い
人がこのように活躍して是非とも日本を盛り立てていってもらいたいもの
だ.老生も昔將棋を少し嗜んだことがあるので,將棋に関連して今の政治
について少し思う所がある.

安倍晋三氏が戦後レジームからの脱却を標榜して首相に就任した時は大い
に期待してご祝儀代わりに「美しい国へ」を購入した.任期を残して辞任
した時には驚きかつ落胆こそしたものの,第二次政権として返り咲いた時
には,今度こそと願いを込めて「新しい国へ」を買い求めたものだ.

しかし,第二次安倍政権は第一次政権とは違っていた.口当たりの良いこ
とを述べるが,果たして本気で取り組んでいるのか具体的な足あとが見え
て来ない.言葉も軽くなった.「痛恨の極み」さえ心から発したものでは
なかった,70年談話も,内容は玉虫色で期待はずれだった.中西輝政教授
はこれで見切りをつけたようだった.拉致問題は手をこまねいて進展しな
いし,慰安婦問題では韓国と屈辱的な日韓合意を結んだ.これで私から安
倍政権に期待する気力が失せてしまった.

憲法問題でも安倍氏は,なぜ第九条第二項破棄が必要なのか国民に真摯に
説明することを怠った.「真摯」という言葉はこういう時に使うものだ.
現憲法を占領基本法として廃棄する位の覇気を求めているわけではないが,
しかし,「加憲」と言い出した時には,安倍氏は日本を一体どういう国に
したいのかと首をかしげてしまった.国民には,オリンピック招致演説の
ような口調で,「まったくありません,一切ありません」と繰り返すだけ
で,これで私の頭の中から,第一次政権のときに描いてくれた美しい日本
のビジョンは墨流しのように消えてしまった.これまでに安倍晋三氏は外
遊で28兆円を超える税金を海外にばらまき,国会では野党と言葉遊びを繰
り返し,その間に日本の大企業と言われたシャープ,東芝,タカタは潰れ
て外国に買収されてしまった.デフレも克服できなかった.一体,第二次
安倍政権はただ政権を長く持続することだけが目的だったのだろうか.

そこで將棋のことになるが,將棋で最も悪い手は,使い方を誤り駒が働か
なくなることよりも,急所に役に立たない味方の駒があることなのである.
そこが空いていれば自分の駒を進めることもできるし,手駒を打つことも
できるが,役に立たない自分の駒がその急所を占めていればその両方が封
じられてしまう.そうなったら勿論勝ちは覚束ない.