​早稲アカはデータ軽視? 

 

浜学園時代の経験と比較して、早稲アカがちょっと不親切だなと思うことは、合格/不合格に関する客観的データをあまり積極的には開示しないことです。

 

早稲アカの提携先である四谷大塚が「中学入試案内」という冊子内で、主要校の合格者の偏差値分布や、合格者/不合格者の合不合の偏差値平均を出してはいますが、私が欲しいのは

 

不合格者の偏差値分布

 

です。

 

これをみれば、いったいどれくらいの偏差値であれば、(ほぼ)確実に安心できるかが分かりますし、逆にこの偏差値をとってもまだまだ安心できない(過去に落ちた人もいる)という戒めにもなります。

 

浜学園ではこのデータは折に触れて開示していましたが、早稲アカや四谷大塚では(↓を除き)みたことがありません

 

かなり昔に、こんな形で開示したことはあるようですが、今はこのタイプのデータは開示していないようです(もし開示しているという情報をお持ちの方はぜひ教えてください!)。

 

 

 

 

 

SAPIXではこのデータが開示されている 

 

四谷大塚・早稲アカがデータを開示しないとなると、他をあたるしかありませんが、ありがたいことにSAPIXはこのデータを開示しています

 

入試報告会で配布される「合格力判定資料」がそれです(報告会は行けなかったのですが資料だけgetしました)。



これをみると、過去4年の合格者/不合格者の分布が、偏差値2刻みで一覧になっています

 

 

絶対安心=S判定の偏差値は? 

 

これを用いれば、A判定(80%合格=逆にいえば2割は落ちる=まだまだ安心できない)を超えた、S判定過去4年で100%合格過去4年で誰も落ちたことがないほぼほぼ安心できる)がいくつなのかを知ることができます。

 

徹底的に安全策をとる戦略(下記記事のマキシミン戦略)でいく場合には、このS判定がいくつかというのを知っておくことは結構大事かもしれません。

 

 

 

みなみに、NN校のS判定基準偏差値(合格率100%)は、サピックスオープンの偏差値で以下のようになりました。

 

開成:72 (A68)

麻布:66 (A59)

武蔵:66 (A57)

駒東:66 (A59)

早稲田①:62 (A59)

早稲田②:70 (A62)

早実:男64/女66 (A男58/女59)

早大学院:64 (A56)

慶應普通部:66 (A58)

桜蔭:70 (A63)

JG:68 (A62)

雙葉:64 (A58)

渋幕:72 (A男61/女64)

 

サピックスオープンでこれだけの偏差値をとるのは容易ではないですが、一つの目指すべき数値にはなりそうです。

 

この中で早稲田のS判定偏差値が低い(A判定偏差値との差が小さい)のは興味深いですね

 

早稲田はここに乗っている学校の中で最も問題形式がオーソドックスなため、サピックスオープンで測る総合的な実力と入試での得点の相関が極めて高くなり、「(持ち偏差値からみての)まさかの不合格」が起こりづらい学校なのでしょうね。

 

また、武蔵や麻布といったクセ強問題を出してくる学校でも、サピックスオープンで偏差値66を超えている猛者であれば、過去4年全員合格という結果でした。地力が一定以上高ければ、多少傾向にクセがあっても地力で突破できるということなのでしょう。

 

逆に、(地力以上に各学校への対応力が試される)学校別オープンの結果と合格率の関係をみると、開成・麻布・慶応・桜蔭で最上位層の成績だった子でも不合格になっている例が散見されました。これは、たまたまそれらの学校への対策がオープンのときににはハマったが、地力の偏差値はそこまで高くなく、学力的な安定感が不足していた子たちが、本番で不覚をとってしまったということなのかもしれません。

 

これをみると、各学校への対策はもちろん重要ではあるものの、やはり普段の授業を通して地力(どんなテストにも対応できる力)をどこまでしっかり養えるかの方が、「絶対合格できるという安心感」のためには必要だということが分かりますね。


そのためには復習あるのみ!!です。



 

なかなか示唆に富む資料集でした。


 

 

初めましての方はこちらもどうぞ


 

 

 

    

 

ブログの紹介にっこり
 
元浜学園国語科講師で自身中学/大学/院/国家Ⅰ種/司法試験とあらゆる試験を一発合格してきた自称「受験のプロ」で、現役弁護士でもある「くま先生」が、国語が大の苦手な息子のこぐま(早稲アカから27中受予定)に伴走する受験記
 

 

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