みなさんこんにちは。
まだまだ気圧が乱高下して体調不良な日々が続きますね。
私の場合夕方から急に体調不良になる日が続いています。
体調不良のたびにお薬を飲むのですが、抗コリン薬と認知症の記事を目にするようになってから、薬を飲むのがちょっと気になっています。
さて、そんな抗コリン薬の効果について考えてみたいと思います。
アセチルコリンってなに?
抗コリン薬があるいう事は、コリンというものがあるということです。
まずはそのコリンというものについて調べてみました。
コリン(アセチルコリンと呼ばれているもの)は神経伝達物質の一つで、脳機能を向上させる効果があるとされています。
一時はやったスマートドラッグでピラセタムなどと呼ばれるものがありましたが、それはアセチルコリンを増やすことで認知症の改善を目指す薬でした。
アセチルコリンが増えることにより副交感神経や運動神経が優位に働き、血管拡張や心拍数低下、消化機能亢進を果たすとされています。また、学習や記憶などにも深くかかわっていて、認知機能の向上に役立つとされていました。
このアセチルコリンが不足することでアルツハイマー病などの認知障害を起こすともいわれています。
抗コリン薬の効果
副交感神経を優位に働かせて、体の性能を上げてくれそうなアセチルコリンですが、これには問題点もあります。
体内から放出されるアセチルコリンの量が適正量でないと、過度に消化機能亢進作用が引き起こされ胃痛を呼び起こすこともあります。
また、アセチルコリンの血管拡張作用により鼻炎を引き起こしてしまうこともあるのです。
何故そんな副作用を引き起こす神経伝達物質があるのか・・・話しは狩猟時代までさかのぼります。
狩猟時に便意をも要したり、くしゃみが出たりしたらそれは狩りの成果に影響を与えてしまい死活問題となります。
そこで人間はドーパミンを放出して交感神経を優位にして、消化機能や血液循環による全体の回復機能などを抑えることにしたのです。
血液循環が良ければ、狩りの際に不詳でもすれば出血して血が止まらなくなってしまいますからね。
逆に返して言うと、腹痛を感じたりくしゃみ鼻水が止まらなかったりする場合、アセチルコリンの放出を抑えてしまえば症状を防ぐことができるのです。
抗ヒスタミン剤と呼ばれる鼻水やかゆみ止め、抗コリン薬と呼ばれる胃薬や抗うつ剤などいろいろな種類の薬がありますが、これらはアセチルコリンを抑制することを目的とする、または副作用としてアセチルコリンの抑制をおこなっている薬になります。
抗コリン薬と認知症の関係
現在の科学では抗コリン薬と認知症の科学的な証明はできていないようです。
ただ、肺がんと喫煙の関係も直接的な因果関係はわからず相関関係しかわからないとする現在の医学には荷が重いのかもしれませんね。
しかしながらアセチルコリンが集中力や記憶力など、脳を活性化させる効果があることを考えると、長く欠乏状態になるのは脳に悪いこともうなずけますね。
抗コリン薬についても、抗うつ剤や抗不安薬のみが認知症に寄与し、胃薬や抗ヒスタミン剤は認知症に寄与しないとした記事もあれば、両方とも認知症リスクとする記事もあります。
認知症リスクが1.3倍~1.5倍程度ですのでなかなか優位な相関関係を導き出しづらいのかもしれませんね。
とは言えども、数値的には優位な相関関係にありますので継続的に飲まないことに越したことはないでしょう。
では抗コリン薬を禁止にすべきか?
私も腹痛時に飲みますのでわかりますが、薬を飲まずに今のQOLを低下させることはデメリットが大きいのですよね。
確かに老後の認知症リスクも怖いですが、腹痛が強く動けない生活を送り続けるよりも薬を飲んで日常生活を送れるほうがましです。
ましては認知症のリスクが上がるというだけで、必ず認知症になるわけでもありません。
記事でも多くの医師が、勝手に断薬することなく適切に管理された投薬を継続するように呼び掛けています。
治療している病にもよりますが、投薬が命に係わる方もいるのでしょうね。
そういった方にとっては、認知症はリスクとして低く評価されるのかも知れません。
どんな薬にもリスクはあります!
今回たまたま記事を身にする機会が多かった抗コリン薬です。
私自身、投薬していますのでなんとなく不安になっていたの調べました。
リスクが1.3倍をどうとらえるかは何とも言えませんが、「高確率で認知症になる」とか「因果関係が証明された」というわけではなさそうです。
心配ではありますが、そこまで神経質になりすぎずに投薬を継続しようかなと考えました。
辛い症状が続いているみなさんも、早く良くなるように祈ってます!
長い道のりかもしれませんがともに頑張りましょう!