#8 高野智
初めに、Saintsを応援して頂いている皆様へ
平素よりSaintsへの多大なるご支援、ご声援頂き、誠にありがとうございます。
OBOGの皆様、保護者の皆様、その他関係者の皆様の手厚いサポートがあって、今のSaintsがあると思っています。皆様の想いを胸に、部員一同精進して参りますので、今後とも変わらぬご支援、ご声援のほど何卒よろしくお願いいたします。
さて、7/12日に我々、益塚組のトップバッターとして半田の引退ブログが掲載されました。彼らしいコンパクトにまとまった引退ブログだなと感じたと同時に、自分達ももうすぐ引退なんだと実感が沸き始めました。熱い男としてバトンを受け取ったので自分な素直気持ちを書かせて頂きます。
7/13リーグ戦初戦のvs一橋。
結果は引き分けとなってしまったが、4Qの一橋の怒涛の追い上げになんとか対処出来、最後同点に追いつけて本当に良かった。ここに至るまでの4年間、本当に沢山の事を経験しました。このブログでは4年間を振り返って身につけた事、仲間や家族、ラクロスを通して関わった方へ感謝の想いを綴りますので、長く拙い文章ですがお付き合い頂けると嬉しいです笑。
1.【父親を追いかけて】
昔からだが、私は他の人に比べて父親に対する憧れが強かった。今振り返ると、幼少期をアメリカで過ごした事で、当時は自分が日本語も話せない状態で,父親があらゆる人種や国籍の方と交流を深める様子を、ずっと観てきたからだと思うが、私はそこから父親のようになりたいという想いが強くなっていった。
そして大学に入学後、父親がやっていたからという理由だけでインスタで「立教 ラクロス」と検索し、出てきたSaintsをフォローして体験に行ってみる事にした。正直体験会に行ってラクロス面白いとは思わなかったが、父さんがやって来たスポーツの中で1番面白かったって言ってたし、同期の一年生も内部ばっかだけど、アメフト部出身の自分にサークルみたいなぬるい雰囲気は合わないと思ってラクロス部に入部する事に決めた。
そんな理由で入部したので、当然ラクロスに熱が入るはずもなく、私は毎週のように「体調不良」や「住んでる寮の友人がコロナになった」などの嘘を繰り返して朝練前に二度寝する毎日を送っていた。何とも最低な一年生だが、当時の私は全く気にしてなかった。サマーも一年生の大会なんてどうでもいいやと内心思って夏休みは1ヶ月程両親のいるドイツに遊びに行く事にした。
そしてサマー前日に帰国し、サマーの試合が始まるまでこんな事を考えていた。「まー正直こんなのミニゲームみたいなもんだし、適当に楽しめればいいんじゃね?」「勝っても負けてもどっちでもいいや」って。しかしいざ試合が始まると私が経験した練習試合とは比べ物にならない、勝利した時の嬉しさやスリルにこんなにも公式戦が面白いんだと実感した。決勝でだいごが点を決めた時なんかはとんでもない爽快感があった。そしてこの日を機に自分も変わろうと初めて思った。
そこから壁当てやシュート練習を毎週する事にしたが、それまでろくに練習した事もなくセンスも絶望的だった私はこのままでは厳しいと考え、ウィンター2週間前にロングに転向する事を決意した。父親がOMFだったからという理由から、今回初めて自分の意志でポジションを選んだ。ウィンターは決勝リーグまで進む事ができ、試合に出て勝つ楽しさをこの時強く実感できた。また、ロングに転向してからどんどんラクロスにハマっていった。
2.【対人と筋トレの面白さ】
理由は、1on1のDFはボールを最後のグラボ以外使わなくていいからだ。もちろん他にも沢山あるが当時の自分はこの「対人」にドはまりし、毎日のようにYouTubeで 「lacrosse 1on1 defense」
と調べて観ていた。ショットもパスもグラボも出来ない自分にはこれが武器だとこの時信じ、毎日のようにたつきさんやりきさんに1on1のコツを聞きに行ったりした。そこからメキメキと対人力が上がり、上級生相手にもボールダウン出来るようになっていった矢先、例の停部事件が勃発した。突然ラクロスができなくなった2年の春、気づけば私はジムに毎週通うようになった。
きっかけは初めてりゅうきさんと合トレをした時で、りゅうきさんの身体がカッコよすぎて自分もこんな漢になりたいなって思って筋トレ始めた。最初はキツいし、重量も伸びないから怠かったが、次第に鏡にうつる自分の身体の変化を見て、楽しいって思えるようになってきた。パッと見,細そうに見えるやつが何を言うんだと思うかも知れないが決めた目標は貫くのが漢だと信じて、あの日から毎週欠かす事なく鍛えてきた。結果、部内で最も重量をあげられるまで成長する事ができた。
ここで一つみんなに伝えたいのは筋トレはなかなか簡単なものではないけど、心身共に自分を強くしてくれるものだって事。正直ベンチプレスがラクロスに直接、直結するかどうかは分からない。けれど筋トレは、目標を達成する為のプロセスを自分でどうにか乗り越える、最も原始的な手段の一つなのだ。
重りをどうにかしてあげる。挙げられないなら挙げられるまでひたすらやる。あるいは工夫する。継続する。気合い。
この精神はラクロス以外にもあらゆる局面で活きたから、みんな騙されたと思って筋トレも頑張ってくれ。必ず大きな財産になると誓う。
そんなこんなで停部が明けたが満足に練習時間を確保できず、部は2部に降格。新チームが年末から始まる事になったが、私はこの筋力と対人力を最初評価され初めてAチームのメンバーに選ばれた。
3.【2度の挫折と真の武器】
2年の冬から初めてAチームに入った私は当初文字通り「活躍」する予定だった。実際初めての練習試合では思うようにプレー出来、かぼさんからLINEを追加されて大褒めされたのがめちゃくちゃ嬉しかった。絶対に活躍して、来年はDFリーダーになってチームを引っ張るんだ!と本気でこの時思っていた。しかしこの熱意はだんだんと"重圧"へと変わっていった。
最初こそたまたま上手く出来たものの、一緒にプレーする事になってりゅうきさん、だいきさん、ゆうだいさん等のロングを始め、一個上のレベルの高さに圧倒される毎日が続いた。そして六大戦を迎える頃には毎日のようにあゆきさんに「下手くそ!何やってんだよ!」と罵倒され、けんさんやたいちさんに「お前こんな事もできないの?」と呆れられていた。これまでのただ上手くなる事を追い求めるから、「結果」を出さないといけないにラクロスが変わり、ラクロスって苦しいなってこの時初めて感じた。そして六大を通してテツやあさひと評価が逆転し、Bチームに5月になって落ちた。
正直落ちた時、悔しいって思いもあったけど,それ以上にもうあの怖い先輩達とやらずに済むっていう安堵感を感じ、就活に意識を向けてこれまでの対人を通してのラクロスに対する熱意は次第に薄れていってしまった。
そこから入れ替え戦まで自分はAチームでやるんだろって言い聞かせて何とかモチベーションを上げようとしたが、今度は田中やどめ、内田がAチームに召集されるようになり、一度落とした評価を取り戻す難しさを大きく実感した。結果、リーグ戦は東経戦だけ出場し、去年同様入れ替え戦は応援席で見守る事になった。
ダイヤ世代のおかげで最後の年は一部でやれると決まった時、今年こそは活躍してチームに貢献するんだと決心した。そして迎えた新シーズンのメンバー発表。この日ラクロス人生最大の挫折を味わった。
ロングの欄に高野の名前がなかった。代わりに自分以外の四年全員の名前やウィンターを終えたばかりの2年生の名前があった。「何でだよ!紅白戦でBDしたじゃないかよ!」と現実が受け入れられなかった。ショックが強すぎてその日から2週間くらい夜寝ようとしても勝手に涙が出て来て、寝る事が出来なかった。バイト中でも脳裏にかぼさんからもらったダメ出しが頭をよぎっては夜泣きながら布団を被る。こんな毎日が続いた。今となってはようやく分かってきた事でもあり、
もう一つ後輩に伝えたい事は【チームに貢献出来る武器を持っているか】という事だ。
要するに、元々対人とフィジカルが自分の強みだと信じ、ラクロスをやって来たが、客観的に試合の勝利に貢献出来るレベルまでは到達していなかったという事だ。それなら未来が明るい2年生や後輩の育成を優先した方が理に叶っているという事になる。他四年はどうか、
ライバルの田中、そして内田はそれぞれ「安定感」と「高いクリア力」を有してる。どめはどんな「グラボ」も拾えて、あさひは圧倒的な「オフボールセンス」を持っている。てつとは言うまでもない。そんな彼らに自分の強みは肩を並べられなかった。そこからは必死に自分の強みは何かを模索し続けた。
そして最近になってようやくチームに貢献できる「ミサイル」が見つかり、Aチームの練習試合やリーグ戦でも貢献出来るようになった。だから、後輩達には今一度言うが、勝利に貢献出来る武器を見つけて欲しいし、そこに至るまで徹底的に磨き上げてほしい。そうした武器が手に入れば、コーチにも認められて、自信を持ってプレー出来るようになるからだ。
紆余曲折あるラクロス人生だったが間違いなく今が1番楽しい。辛い事も沢山あったがそれも含めて沢山の思い出がある。あとは最後にどう終わるかだ。やって来た事が間違いじゃなかったと示す為にも絶対に勝とう。勝って後輩達にかっこいい先輩達だったと言わせよう。
長く拙い文章をここまで読んで頂き、誠にありがとうございました。ここでラクロスを通して関わった方への感謝の思いや一言を書かせて頂きます。
同期へ
港区住んでるのに無料に飛びつく、半田
兄弟①みんなに優しい田中族の長、田中
ミスチルとサザンが好きな、あさひ
氷を沢山くれてありがとう、みき
根は真面目なジャイアン、たける
前髪重すぎ声かっこよすぎ、土屋
実は1番カッコいい大胸筋、ゆうすけ
大怪我しがち、足元気をつけて、もえか
無意味な解答集買っちゃう、ほり
兄弟②自分磨きがたりてない、内田
優しすぎて後輩にカモられちゃう、れんせい
エース、かとさと(スカ対策)
ハイニーの声が異様に高い、なでしこ
三年以降急激に仲良くなった人1位、どめ
事故で保険金ボロ儲けしてる、ばやし
最近インスタ交換できた、八太
めがねかけたらのび太くん、りほ
我らがソルジャーの隊長、てつと
女の子にモテモテな、としみつ
本来なら文春に就職すべき、きょうや
ブロスタもラクロスも強い、奥
今後もSaintsをコンサルしてほしい、だいご
そして「躍」を1番体現している、しょうご
最初は内部生ばっかりでたけるが内輪ネタ言いまくってた時はうんざりだったけど、だんだんそれぞれのキャラが見えて来て今はめちゃくちゃ楽しいです。同期会が待ち遠しい、みんな今まで本当にありがとう。
監督、コーチ陣の方々へ
日頃から、ご指導頂きありがとうございます。
貴重な土日休みを自分達のために費やして頂いているコーチ陣、チームを外側からもサポートして頂いている監督には頭が上がりません。
それから、かぼさん、自分を信じて何度もチャンスを与えて下さり、本当にありがとうございます。残り数ヶ月となりましたが、全力で期待に応えます。あとなんで自分だけ、くん付けなのか気になってたので教えて欲しいです笑
スタッフ陣へ
いつもサポートしてくれてありがとう。
特にトレーナー陣には沢山迷惑をかけて来ました。暑すぎて、死にかけている自分に嫌な顔せずにエンチャや氷を持って来てくれて本当にありがとうございました。
結果で恩返しするので、これからも引き続きよろしくお願いします。
後輩たちへ
生意気で可愛いがりのある後輩達だったけど、一緒にプレーできて本当に楽しかった。本編で伝えた事が少しでも皆の教訓になれれば嬉しいです。
頓所、みんなを引っ張っていくリーダーとしてもっと頑張れ。コンプラにはちゃんと気をつけるように笑。布施、まだまだ成長できる。体重はこれ以上成長しなくてもいいかな笑。相澤、来年のDFを頼むよ。大先生の活躍に期待。くわ、頑張って飯を食え笑もうちょい食えるでしょ。マーク、凄い成長速度だね。どこまでいくか楽しみにしてる。しょーき、いつも守ろーずの反省ありがとう。マークを追い越せ。
他のみんなの活躍もめちゃくちゃ期待してます。
先輩方へ
まず、りきさんたつきさん、二個下の自分に気を掛けて下さり、本当にありがとうございました。たつきさんの対人本当にカッコよくて参考にしてました。りきさん、zoomでクリアの解説を自分一人のためにして下さったり、ラクロス垢でフィードバックして下さりありがとうございました。
一個上のロングの先輩方、下手くそな自分に真摯に向き合って下さり、本当にありがとうございました。まだ、だいきさんのような圧倒的な「8番」にはなれてませんが引退までに8番にふさわしい男になるので見守っておいてください。かんさん生意気言ってすみませんでした笑いつか飲みに行きましょう笑。
家族へ
様々なスポーツをやって来ましたが、それも残り僅かとなりました。いつも精神的にも経済的にも支えてくれて本当にありがとう。父さん、ラクロスというスポーツを自分に教えてくれてありがとう。引退したら家族でまたドイツに集まろう。
学生最後のスポーツ楽しんできます。
さて続く2戦目のvs慶應は8月末。
初戦を引き分けとして終えた自分達は何が何でも勝利したい。
これから先の1ヶ月間全力でラクロスに向き合って
最高の勝利を掴み取る。
全員で「躍」を体現しよう。
次回の引退ブログは、同じくDFの田中春生です。
自分にとって1番のライバルであり、部内で非常に人望のある彼は、果たしてどんな想いを語るのでしょうか。副将としてチームを引っ張ってきた彼のブログが楽しみです。
田中〜、Let's Go! Let's Go!