先日、某国営放送局でアラル海の惨状を見る機会がありました。
アラル海は旧ソ連、現在カザフスタンとウズベキスタンの間にまたがる塩湖です。かつて世界第4位の面積を誇り、キャビアの原料になるチョウザメのなどの産地として漁業が盛んでした。また、広大な湖から蒸発した水分による雨のため砂漠地帯のオアシスとして交易、水運、なども発達した豊かな地域でした。
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ターリン時代の自然改造計画による灌漑工事等のため湖へ流入する河川の水量が激減し、30年のうちに面積にして6割、水量はなんと8割以上も減るという驚
愕の事実がソ連崩壊後に発覚しました。現在各国の科学者によって回復への研究が進んでいるところですが、現在も消失の危機に瀕していると言えます。かつて
漁業をはじめ、水運などで栄えた周辺の町もゴーストタウン化。少数の漁師がわずかに残った湖で細々と漁業を続けているだけでなく、湖から結晶化した塩によ
る健康被害が深刻で、住民の8割が腎臓や呼吸器に問題を抱えているという状況です。
資本主義による利潤追求が環境破壊を招いたという勝手な印象が
あった僕は、お恥ずかしながら社会主義国家によるこうした暴挙をはじめて知りました。一握りの人物に権力が集中することによる独裁の恐ろしさ。思想言論統制による民衆統治。仮想敵国に対する優位性を確保するための政策。一度決定したことが
誤りであった場合の計画の変更を受け入れられない組織。これらは共産主義だからこそ生じたのでしょうか?
有明海の諫早湾干拓事業、長良川河口堰建設は記憶に新しいところですが、その際も計画を知らされていなかった地元漁民から強い反対運動がありました。マスコミでもある程度取り上げていましたが計画は変更されず、工事は行われました。利益を受けた人もいたでしょうが、不利益を被った人もいました。僕も含め、地元民でない人間にとってはどうだろう?
最近テレビでは食料価格や原油価格の高騰といった生活に直結するような、要するに財布に関わる問題が取り上げられています。地球温暖化やエネルギー問題に比べ、主婦や高齢者にも分かりやすい内容だからでしょう。どんな番組を見ても、今後の危機
あらゆる生命体の中で、人間ほど欲求の強い生物はいないと思います。人類誕生から、産業革命まで、人口は