昨日の記事に風子さんがコメントで、当時の一般収入に関するお話しをしてくださったので気になってちょっと調べちゃいました。
長嶋さんが1,800万円の契約金でジャイアンツに入団した昭和33年の大卒初任給は1万3,467円だそうです。実に1,300倍超。今の大卒初任給は19万8,000円ですから、単純計算で比較すると、今の2億6,000万円に相当するといったところでしょうか。凄い金額です。まぁプロ野球選手は契約金が退職金みたいなものですけどね。
もっともご本人はお金にあまり執着がなかったみたいで、その契約金をどこの銀行に預けたか分からなくなってしまい、あとで大騒ぎになったとか。天然ですねぇ。
最高年俸は引退の年の1974年(昭和49年)で、4,920万円。この時代のサラリーマンの平均年収は175万8,200円でした。2012年のサラリーマンの平均年収が473万3,600円ですから、長嶋さんの引退の年から現在まででサラリーマンの年収は約2.7倍になりました。
サラリーマンの年収を物差しにして考えると、昭和49年であれば長嶋さんの給料はサラリーマンの年収の約27倍。一見凄そうですが、6億円をもらっているジャイアンツの阿部選手はサラリーマンの約127倍です。他にも時代を超えたスーパーヒーローよりも沢山の給料をもらっている選手が大勢います。
近年はフリーエージェントやメジャーリーグへの選手流失の問題があるのでプロ野球選手の年俸は高騰しました。他のスポーツと比較すると明らかに恵まれてると思います。
大相撲は横綱の月給が282万円。年収にしたら4,000万円。大関でも234万7,000円。年収では約3,000万円だそうです。大相撲は現役としての寿命が短いですから、サラリーマンの生涯賃金と比較すればそんなに恵まれていないような気がします。
ボクシングの亀田興毅が世界チャンピオンだった時のファイトマネーは1試合平均で3,000万円だったそうです。年間3試合で9,000万円ですか。
Jリーグでダントツで高い浦和レッズの選手の総年俸が10億7,200万円(2014年)という数字もあります。スポーツの人気度から言えば今や野球を凌ぐ勢いのサッカーでもこの程度です。巨人軍の選手の総年俸は45億1,200万円。ソフトバンクが37億5,100万円ですから野球とは比較になりませんね。
こうして考えると大相撲の給料は安すぎる気がします。ですが相撲取りがプロ野球のように労働組合を結成してストライキを構えるなんてことは考え難いですから、いつまでたっても安いまんまなんでしょうね。