「Boot Camp」(linkはwikipedia)はIntel CPU搭載のMacでWindowsを利用するためのMacの機能の名前です。
手元では仮想マシンとして1ライセンスのWindows10を持っていて、動作は遅いですが使えていたので、Boot CampでわざわざWindows10をインストールする必要を感じなかったので今まで使っていませんでした。ただ、簡単にインストールできるならやってみようかと今回手をつけてみました。
実はインストールは完了しないところで止めました。なので、Windowsが動くまでの説明にはなっていないのでご注意ください。また、使っているMacはMac mini(Late2012)です。
最初はネットの資料をもとに自力でやろうとしたのですが、不明な点が多くてAppleサポートに何度か電話しました。
すると、Appleの資料には(少なくとも現状)書かれていないこともあり、これは意外と手間のかかる作業だと思いました。
まず、Apple公式の資料では「Boot Camp アシスタントで Mac に Windows 10 をインストールする」という技術資料が公開されていますが、Boot CampではWindows10は本体内蔵のHDDにインストールしなければならないという条件が書かれていません。(Appleサポートから聞きました。)
今回Boot Camp アシスタントを試したmacOSはmacOS Mojave(10.14.6)なのですが、Mojaveでは「ダウンロード macOS Mojave 10.14.5 Boot Camp アップデート」というアップデータが公開されているので、Mojaveで行うにしても最新版の10.14.6にアップデートした方が良いと思います。
「アプリケーション」フォルダの中の「ユーティリティ」フォルダにある「Boot Campアシスタント」を利用して作業を進めていくわけですが、なかなかすんなり行きませんでした。
起動画面
作業選択では基本的に3つの作業全てを行います。
ここでWindowsをインストールするためのUSBストレージを作成します。起動した時にはHDDのパーティションが選ばれているので間違わないようにしないとHDDが初期化されてしまうので注意が必要です。ここは記事に記述があるとおり、16GB以上の容量のある「USBストレージ」が必要ですが、USB接続のストレージであればSSDでもUSBフラッシュメモリでも良さそうです。またWindows10のISOイメージが必要ですが、これは自分で作っても記事で紹介されているリンク先からダウンロードしても構わない様です。
フラッシュストレージはディスク選択で一番右側のストレージを選び、「続ける」を押して次に進めました。
ここでは、USBストレージは起動できるストレージにしないといけないので、フォーマット、方式は表示のとおりに選びました。「消去」ボタンを押すとストレージは初期化されてそこに指定したWindows10のISOイメージを起動できる形でインストールする様です。ところが、この段階でエラーが出てしまいました。
対策のためAppleサポートに再度電話しました。すると「Mac本体からできる限り、使用するUSBストレージ以外を外してください」とのアドバイスでした。
外付けのHDD等が繋がっていたのですが、Time Machine専用に繋いでいるHDDも外してやり直したらUSBストレージの作成は無事にできるようになりました。
まず、Windows10イメージのUSBストレージへのコピー。
Appleからのサポートソフトウェアのダウンロードとインストール。
Boot Campのサポートソフトウェアの保存。
これでWindows10をインストールする際に使うUSBストレージが出来上がります。
次の段階は、内蔵HDDのパーティショニングですが、個人的にはここは注意も必要だし、使いにくいと感じました。
必ずMac本体内蔵のHDDにWindows10はインストールしないといけないので、macOSと別なパーティションを作らなくてはいけません。また、領域サイズは自動選択でmacOSの使用状況とWindows10の必要容量から判断して表示されます。ただ、Windows10の為には64GB以上、できれば128GB以上必要だそうなので、内蔵HDD容量に余裕がないとインストールできません。そしてUSBストレージを作成した後で、初めてこの画面でHDDのパーティショニングの段階になるわけですが、できればBoot Camp アシスタント起動した時の初期段階で、必要な内蔵HDD容量が確保できるかどうか、できるとしたらどのくらいの大きさなのかを示してくれた方が親切に感じました。
実はこの段階までは実際に行いました。ところが次に示す2つ目のエラーが出たので、今回はWindows10のインストールは見送りました。
内蔵HDDでエラーが出て、パーティションが作成できませんでした。対策としてもディスクユーティリティを使うしかない様なので深刻です。
またディスクユーティリティを使っても無事に内蔵HDDが問題なく使用できる様に復元できるかどうかがわかりません。万一、macOSが正常に動かなくなってしまってはとても困るので、この次の段階でmacOSが正常に動く様にはなっている様なので、そのまま使うことにして,Windows10のインストールは諦めました。
First Aidを起動してから修復完了まで、およそ1時間かかりました。その間、マウスカーソルはレインボーカーソルになりクルクル回るし、もしかしたら途中でフリーズしてしまったのかと不安になりました。ですが、なんとか無事にDisk First Aidで内蔵HDDは修復できた様です。
因みに、後で見つけたのですが、Apple公式資料には、「Boot Camp アシスタントでパーティションを作成できなかったというメッセージが表示される場合」という記事がありました。
また、他のユーザーさんで別なバージョンのmacOSでのインストール記録を記事にしている人もいました。「Mac(Catalina)にWindows10を入れてみた。Bootcampに翻弄されて5時間近く掛かりました...」、「MacPro(Mid2010)Mojaveとwindows10の共存」などもあったので、参考のために載せておきます。