「Macの外付けHDDとMac OS Xの再インストール」の続きです。
本体内蔵HDDにはmacOS Mojave(10.14.6)をインストールして使っています。これは32bitアプリケーションが動かないと困るからです。
今回USB接続の外付けHDD(2TB)には幾つかのバージョンの古いOSを入れることにした経過は前の記事に少し書きました。
結局、外付けHDDは5つのパーティションにしました。
そして「インターネットリカバリ」でインストールしたOS X Mountain Lion(10.8.5)はそのまま残しました。そしてApp StoreからダウンロードしたOS X Mavericks(10.9.5)もHDDにインストールしました。もう1つは最新版(手元のMac mini (2012)にインストールできる最終版)のmacOS Catalina(10.15.6)を入れておくことにしました。
ここまでやる途中でAppleサポートに電話を何度か掛けましたが、「macOS の起動可能なインストーラを作成する方法」というUSBメモリに起動可能なOSのインストーラを作ることができると知りました。そこで何かのトラブルが起きてもOSの再インストール、アップグレードができるようにUSBメモリを作ることにしました。
最初に作ったのはOS X Yosemite(10.10.5)です。方法は、Appleの記事にはOSのバージョンが古いためか記載がなかったのですが、「【決定版】「OS X Yosemite」インストール USBメディアを作成する方法: createinstallmedia編」があったので、この記事を見ながらターミナルコマンドで作成しました。
32GBのUSBメモリを入手したので、Yosemiteインストーラを入れた残りの容量がまだあり、そこにまずMavericksのインストーラをコピーして入れました。またAppleの記事にはOS X El Capitan(10.11.6)は他のバージョンのOSとは違い、「El Capitan はディスクイメージとしてダウンロードされます。」と書いてあったので、これを記事のリンクからダウンロードして同じUSBメモリに保存しました。もう1つmacOS High Sierra(10.13.6)インストーラもUSBメモリ入れました。
この作業は主にMavericks環境で進めたのですが、デスクトップにUSBをマウントして開いてみると、進入禁止マークが付いていて
High SierraインストーラはMavericksでは動かないとわかりました。なので、もう1つのHDDのパーティションにインストールするOSはOS X El Capitanとしました。ただ、Appleの記事は注意して読まないとわからないのですが、OS X El Capitanのdmg形式のインストーラはアップグレードするためのインストーラ「アプリケーション」なので、実行するためにはあらかじめインストールしたいパーティションにOSをインストールしてある必要がありました(Appleサポートに確認しました)。そのため改めて「インターネットリカバリ」をしてOS X Mountain LionをHDDにインストールした上でOS X El Capitanのdmgファイルを実行しました。するとインストーラがアプリケーションフォルダにインストールされるので、そのインストーラを起動してOS X El Capitanをインストールするという2段階の手続きを踏みました。
これが終わってからはOS X El Capitanで起動してUSBメモリをマウントしてみると
進入禁止ではなくなりました。
幾つも注意しないとわからないところがあったので、結構大変でした。
使い方にもよるのですが、OS X El Capitan以降のmacOSをインストールしたかったらその準備としてOS X El CapitanをHDDにインストールする必要がありそうです。
#追記(2020/09/23)
実はMojaveのUSBインストーラも作りました。
Appleの記事では、作る時のOSのバージョンに関しての注意事項が出ていますが、OS X El Capitanで起動してそこにMojaveのインストーラをダウンロードしてターミナルのコマンドを使ってUSBのインストーラを作ろうとした時には、
問題ない筈なのにエラーが出ました。この点をAppleサポートに問い合わせたところ、参照したAppleの技術資料は、本体内蔵のHDDからの起動を前提としているそうです。この点も注意が必要です。